『2020年デビューの新人騎手の将来性を検証』田中洋平

 

2019年はオールドルーキーの藤井勘一郎騎手を含めて、

斎藤新、岩田望来、菅原明良、団野大成、亀田温心、

大塚海渡、小林凌大の8名の騎手がデビュー。

 

将来有望な騎手がたくさんいて、当り年と言えるメンバーです。

 

私が2020年2月に予想した、将来有望度ランキングがこちら。

 

1位 菅原明良騎手

2位 団野大成騎手

3位 岩田望来騎手

4位 藤井勘一郎騎手

5位 亀田温心騎手

6位 斎藤新騎手

7位 小林凌大騎手

7位 大塚海渡騎手

 

現時点の勝利数が、以下の通り。

 

1位 菅原明良騎手(13勝)

2位 団野大成騎手(43勝)

3位 岩田望来騎手(48勝)

4位 藤井勘一郎騎手(15勝)

5位 亀田温心騎手(24勝)

6位 斎藤新騎手(21勝)

7位 小林凌大騎手(3勝)

7位 大塚海渡騎手(0勝)

 

菅原明良騎手は怪我で出遅れたため仕方ないですが、

復帰後にもっと勝てても良さそうに思います。

 

それ以外は、予想通りの結果ですね。

 

とにかく人気馬ばかりに騎乗して、

1年目に勝ち星を量産した斉藤新騎手はやはり失速。

 

1年目は馬の能力に助けられていた感が否めません。

 

反対にコツコツと実績を積み上げてきた、

団野大成騎手と岩田望来騎手は、しっかり2年目にブレイク。

 

見ていて安心の勝てる騎手に成長しました。

 

それと亀田温心騎手も意外と勝ち星を伸ばしていて、

やはり2019年はタレントが揃っている。

 

では2020年はどうなのか?

 

新人騎手が3月にデビューして、現時点で5ヶ月くらい。

 

正直、パッとしない印象であります。

 

泉谷楓真、秋山稔樹、小林脩斗、原優介の4名。

 

2020年デビューした上記4名の

3月1日~8月10日までの複合成績がこちら。

 

勝率3% 連対率8% 複勝率11%

単勝回収率42% 複勝回収率52%

 

同じく2019年にデビューした7名の

3月1日~8月10日までの複合成績がこちら。

 

勝率5% 連対率9% 複勝率15%

単勝回収率60% 複勝回収率72%

 

データ面から見ても、

2020年デビュー組はやや劣る成績です。

 

では次に同じ期間の個人成績を見比べてみましょう。

 

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
斎藤新 22- 19- 17-235/293 7.5% 14.0% 19.8% 58 63
岩田望来 13- 8- 20-188/229 5.7% 9.2% 17.9% 93 92
菅原明良 12- 13- 15-205/245 4.9% 10.2% 16.3% 35 59
藤井勘一 10- 14- 12-201/237 4.2% 10.1% 15.2% 63 73
団野大成 9- 5- 8-146/168 5.4% 8.3% 13.1% 54 103
亀田温心 7- 5- 9-174/195 3.6% 6.2% 10.8% 114 78
大塚海渡 1- 4- 4- 94/103 1.0% 4.9% 8.7% 9 38
小林凌大 0- 2- 1- 93/ 96 0.0% 2.1% 3.1% 0 56

 

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
泉谷楓真 13- 13- 13-250/289 4.5% 9.0% 13.5% 50 59
秋山稔樹 5- 7- 1-112/125 4.0% 9.6% 10.4% 40 56
小林脩斗 3- 4- 4- 98/109 2.8% 6.4% 10.1% 32 42
原優介 1- 4- 7-129/141 0.7% 3.5% 8.5% 37 42

 

 

こうやって比べると、

泉谷楓真騎手は昨年の岩田望来騎手と同じくらいですね。

 

騎乗機会が多い分、成績面が岩田望来騎手に比べてやや劣りますが、

思ったより悪くない。

 

秋山稔樹騎手は、

昨年の亀田温心騎手と同じくらいのイメージなので、

こちらもコツコツと頑張れば、チャンスはありそうな感じです。

 

小林脩斗騎手と原優介騎手は、

現時点ではなかなか厳しい成績ですが、今後の成長に期待ですね。

 

ここまで書いていて、

「うん?2018年の新人騎手はどうだったのかな?」

と気づいたので調べてみました。

 

2018年デビューした3名の

3月1日~8月10日までの複合成績がこちら。

 

勝率2% 連対率6% 複勝率10%

単勝回収率54% 複勝回収率64%

 

なんと!2020年より悪いではないですか!

 

そして同じ期間中の個人成績は以下の通り。

 

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
西村淳也 5- 13- 12-184/214 2.3% 8.4% 14.0% 91 82
山田敬士 5- 3- 3-164/175 2.9% 4.6% 6.3% 44 56
服部寿希 0- 4- 3-108/115 0.0% 3.5% 6.1% 0 40

 

 

なかなかヤバイ成績ですね。

 

それでも3年目の西村淳也騎手は、現時点で35勝。

 

8月8日(土)のレースで斜行したため、

16日間の騎乗停止になりましたが、まー思ったより頑張っていますよね。

 

そして距離誤認の騎乗があった山田敬士騎手も、

コツコツと頑張って11勝を挙げています。

 

2018年デビュー組に比べたら、

2020年デビュー組の成績はまだマシです。

 

2019年デビュー組が目立ったので、

2020年デビュー組は地味な印象なんだと思いますが、

まだまだ逆転の目はあるということでしょう。

 

また見習騎手の真価を問われるのは、減量が取れる6年目以降ですからね。

 

この先も若手騎手に注目です。

 

『結論!2019年デビューの新人騎手で一番優秀なのはこの人!』田中洋平

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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