『紫苑ステークス(GⅢ)2020マルターズディオサ血統考察』YRA

 

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで

 

今週は9月12日に開催された秋華賞トライアル、紫苑ステークス(G3・芝2000m)を勝ったマルターズディオサを取り上げます。

 


5枠10番マルタ―ズディオサは好スタートを切ると好ダッシュで前へ取りつき2番手の位置を確保。

道中そのポジションを確保したままマイペースで走りながら、4コーナーカーブから直線入り口で先頭へ。

そのまま追い出すと、追い上げてくる後続を尻目にもうひと伸び。

結局最後までこのリードを保ったままゴール板を駆け抜けた。

本馬はこれで4勝目。重賞はチューリップ賞(G2)以来2勝目。

 

 

マルタ―ズディオサの父キズナは現役時代、日本ダービーを制して凱旋門賞へ挑戦した(4着)。

「父ディープインパクト×母父ストームキャット」の配合はディープインパクトのお手本のような配合でキズナはその代表格と言える。

ディープインパクトの後継種牡馬として期待されており、初年度の種付頭数269頭はこれまでの新種牡馬の種付最多頭数記録を更新した。

2019年種牡馬ランクは第35位(初)

 

母トップオブドーラは現役時、20戦3勝(条件馬)。短距離が主戦場だった。

繁殖としてデビュー済み産駒は本馬を含め5頭。

父ホワイトマズル(未勝利)→父カネヒキリ(中央7勝&地方2勝)→父ファルブラヴ(地方2勝)→父キンシャサノキセキ(地方1勝)→父キズナ(本馬)

血統背景は父Grand Slam(Gone West~Mr.Prospector~ネイティブダンサー系)×母父スピニングワールド(Nureyev~ノーザンダンサー系)の組み合わせ。

 

Grand Slamは現役時、短距離~マイルで活躍したスピード血脈。

スピニングワールドは現役時、全14戦のうち13戦をマイルで戦った。

その父Nureyevはアメリカ型ノーザンダンサー系なのでこちらもスピード血脈。

このようにスピード血脈が散りばめられた母系。

 

父キズナの配合を考える時、母方にある重め血統をいかに活かすかがテーマで、ディープインパクトから続くキレ味を引き出していけるかは、いかに上手くスピード血統を取り入れていけるかがポイントとなる。

その意味で先述した母が持つスピード血脈はうってつけで、本馬誕生に大きな役割を果たしたと推察できる。

事実、ここまでの父の代表産駒であるクリスタルブラック(G3・京成杯)とビアンフェ(G3・函館2歳S)もそれぞれ母父がタイキシャトルとサクラバクシンオーなのでいずれもスピード血脈を取り入れた配合。

今後も父の配合において意識しておきたいポイントだ。

 


春のトライアルを制して本番の桜花賞、オークスとフル参戦した本馬がここでは力の違いを見せつけました。

この勢いで女王デアリングタクトに挑むこととなります。

秋華賞の京都2000mという舞台はディープの庭というイメージがありますが、その特質はキズナ産駒にも伝わっているようで、勝率18.2%、連対率24.2%、馬券圏内率36.4%と高い数値を示しています。

このように血統的には本番の舞台も追い風となりそうで今から楽しみですね!

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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