『グランアレグリアから圧勝した馬のお宝ポイントを探る!』田中洋平

 

スプリンターズSのグランアレグリア、

末脚がすごかったですね。

 

坂を上りきってから、

一気にグィーンっと伸びる様は、まさにディープインパクトの子供。

 

ディープインパクト産駒のスプリントG1制覇が初めて!

というのも意外でしたが、それにしてもグランアレグリアの末脚には驚き。

 

久々に鳥肌が立ちました。

 

私はいつも通り、グリーンチャンネルで観戦していたのですが、

伊藤政昭キャスターがレース後に、このようなコメントを。

 

「1200メートルという距離では、圧倒的な差だった!」

 

うろ覚えなので言葉はまったく違うかもしれませんが、

言いたいことは以下の通り。

 

・グランアレグリアと2着のダノンスマッシュの差は2馬身

・秒数にすると0.3秒差

・距離の短いスプリント戦での2馬身差は、簡単に覆せない

・結果、グランアレグリアと他馬には、圧倒的な能力差がある

 

ということでしょう。

 

さすがにあの末脚を見せつけられたら、こう思うのも納得ですね。

 

では実際にその通りなのか、データを見てみましょう。

 

 

これは芝1200メートル戦を勝利した馬の次走成績。

 

前走の着差が大きいほど、次走の好走率がアップします。

 

とくに前走0.3秒差以上で勝利している馬は、好走率が一気にアップ。

 

伊藤政昭キャスターが言うように、

スプリント戦で圧勝できる馬は強い!ということでしょう。

 

ただ前走圧勝の馬は目立つので、回収率が低くて儲からないのは仕方ないですね。

 

では次に前走0.3秒差以上で勝利している馬だけを集めて、

前走の距離別の成績を見てみましょう。

 

ちょっとややこしいと思うので、少し説明すると、

前走圧勝している馬が、次走でも強いことは分かった。

 

でも前走のスプリント戦で圧勝した方が、次走でも強いのか?

 

それとも反対で、前走長距離戦で圧勝した馬の方が、次走で強いのか?

 

これはまだ解明されてませんね。

 

ということで、前走圧勝馬の前走距離別データを比べるわけです。

 

 

そして上記の通り。

 

まず下段のダートに目を向けると、圧勝馬の前走の距離はあまり関係がない。

 

どの距離でも、前走圧勝していれば、それなりに期待できる。

 

というデータになっていますね。

 

そして注目して欲しいのは上段の芝のレースで、

距離が伸びた方が明らかに成績がアップ。

 

スプリント戦の方が着差の価値が高いと思っていましたが、

実は長距離戦の方が、着差の価値が高いという結果になりました。

 

うーん、意外です。

 

ただ角居調教師のコラムで読んだ記憶があるのですが、

長い距離よりも短い距離の方が着差を縮められ易い!と書いていました。

 

その理由ですが、2000メートルのレースなら、

レースが落ち着く頃には自分のポジションを取ることが出来るはず。

 

つまりスプリント戦は激しい先行争いから、

息が入らないままゴールに雪崩れ込むレースになることが多いが、

中~長距離戦は一度落ち着くので、その間に都合の良いポジションに移動できる。

 

ということでしょう。

 

道中をいい位置に付けたけれど、2馬身以上離されての完敗。

 

これは能力を出し切っての完敗だから、この差を逆転するのは容易でない。

 

という感じの内容のコラムだったと思います。

 

確かに言われてみると、おっしゃる通りの気がしますね。

 

スプリント戦はガチャガチャして、

挟まれたり、ぶつかったり、

騎手が立ち上がって手綱を引くシーンをよく見かけます。

 

反対に中~長距離戦は、前半はゆったり。

 

4コーナーの手前あたりから、徐々にレースが動き出すイメージ。

 

距離がたっぷりあるのでムリしてポジションを取りに行く必要がなく、

不利もあまりな無さそうですよね。

 

こう考えると、

長距離戦での圧勝はかなり価値が高いと言えそう。

 

前走が芝の1700メートル戦以上で圧勝している馬に

フォーカスして研究したら、馬券術が1つ作れそうな感じもします。

 

ぜひ研究してみてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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