『秋華賞2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「秋華賞」の
穴馬探しをお届けします。

秋華賞は
10月18日(日)に
京都の芝2000mで
行われる3歳牝馬G1。

デアリングタクトが
「無敗の牝馬3冠」
史上初の達成なるか?
大注目の、今年の
秋華賞となりました。

さっそく、今年の
ポイントを記します。

 

 

 

【ポイント1】
デアリングタクトの
唯一の不安材料?

 

→今年の注目は
何といっても
デアリングタクトです。

無敗の牝馬3冠馬は
これまで1頭もいませんが、
単なる「牝馬3冠馬」なら
これまでに4頭います。

2003年スティルインラブ。
2010年アパパネ。
2012年ジェンティルドンナ。
2018年アーモンドアイ。

(他に、秋華賞でなく
エリザベス女王杯との
旧・牝馬3冠を制した
メジロラモーヌもいます)

ただ、その
牝馬3冠馬の4頭と
デアリングタクトには
「違い」があります。
下記を診てください。

 

スティルインラブ 1.0.0.1
アパパネ     1.1.0.1
ジェンティルドン 2.0.0.0
アーモンドアイ  1.0.0.0
———————-
デアリングタクト 0.0.0.0

 

これは、
牝馬3冠馬の4頭が
秋華賞の前走までに
「4角5番手以内の
先行競馬」で残していた
成績です(レベルの低い
新馬・未勝利戦は除く)。

たとえばアパパネは
チューリップ賞で
4角3番手から2着。
桜花賞で4角4番手から
1着。そしてローズSで
4角3番手から4着。
ゆえに(1.1.0.1)。
(レベルの低い新馬戦・
未勝利戦は除きます)。

つまり、小回り施行ゆえ
機動力がかなり必要な
秋華賞を勝ち切るための
「先行競馬ですでに
好走していた実績」を、
4頭とも秋華賞の時点で
すでにしっかり備えて
いたワケです。

しかし。
デアリングタクトには
この実績がありません。

要は、過去の3冠馬ほど
秋華賞向きの機動力を
備えていないということ。

これが、
デアリングタクトに
関して私が唯一、
しかし最も気にしている
ウィークポイントです。

ちなみに前述4頭の
秋華賞での4角位置は
6・8・9・12。

ということは、
「先行実績が薄め」の
デアリングタクトの
場合は今回、さらに
もっと後ろの位置から
最後の直線を迎える
可能性も無くはないとも
言えます。

デアリングタクト、
差し込むも僅かに届かず。

そんなシーンも思わず
想像してしまうのです。

 

 

【ポイント2】
とにかく
「前走結果」が大切?

 

→近10年の秋華賞で
前走5着以下だった馬は
(0.2.2.65)と散々。
複勝率6%です。

逆に前走4着以上の馬は
(10.8.8.81)です。
複勝率24%。

とにかく
目下の調子が大切?と
思わされるデータですが…

「前走5着以下」で
秋華賞に出てくる馬=
以下のどちらかに
該当する馬が大半です。

 

 ◆3歳春までに好走を
  繰り返して賞金を加算。
  前走の「秋華賞の
  トライアル戦」などで
  着順を落とすも賞金は
  十分持っているため
  秋華賞に使ってくる馬

  →17年2番人気13着の
   ファンディーナは
   このパターン

 ◆3歳春までに好走を
  繰り返して賞金を加算。
  前走のオークスで
  5着以下で敗れた後に
  休養、今回ぶっつけで
  秋華賞に使ってくる馬

  →昨年5番人気15着の
   コントラチェックは
   このパターン

 

この2パターンの
どちらかに該当する
「前走5着以下」の馬が
秋華賞では全然ダメ、
ということなのです。

前者=3歳春に成長の
ピークを迎える早熟型が
多いこと、後者=目下の
仕上がり不十分で目標の
レースを先に置いている
ケースも多いことなどで、
これほど成績が悪いのかも
しれません。

今年も、上記パターンに
該当する馬がいますので
まずは当項目で出走馬を
「ふるい」にかけます。

 

 

【ポイント3】
「キングマンボ」で
穴狙い?

 

→近10年の秋華賞で
5番人気以下で3着以内に
好走した「穴馬」11頭の
血統を診てください。

 

10年2着 アニメイトバ
11年2着 キョウワジャ △
12年3着 アロマティコ ▲
13年3着 リラコサージ ▲
15年2着 クイーンズリ 
15年3着 マキシマムド ▲
16年2着 パールコード  
16年3着 カイザーバル △ 
17年3着 モズカッチャ ▲
18年2着 ミッキーチャ
19年3着 シゲルピンク

 

▲印=父 or 母父が
キングマンボ系の馬ですが
このように11頭中4頭に、
この印が付きました。

つまり近年の秋華賞で
妙味を連れてくる馬のうち
およそ「3分の1」以上は
キングマンボの血を太く
持っている馬ということ。

出走馬の頭数を鑑みると
多い割合と言えます。

さらに
△印=父 or 母父が
「キングマンボ系以外の
ミスプロ系」の馬。

それを含めると11頭の
うち6頭=穴馬の半分以上が
「該当馬」ということに
なるワケです。

これが上位人気馬ですと
キングマンボ台頭傾向は
特に出ていませんが
穴馬に限るとこの傾向が
色濃い。

秋華賞は毎年、早くから
動き出すタフな流れに
なります。ゆえにパワー・
スタミナの両面に長けた
キングマンボの血を濃く
備えている馬が秋華賞で
活きているのでしょう。

ちなみに、上記には
(人気順の観点から)
ギリギリ入っていませんが
2014年の4番人気3着馬・
タガノエトワ-ルも
▲印の該当馬=父が
キングマンボ系でした。

 

 

【ポイント4】
「紫苑S出走の関西馬」が
ここ数年、急台頭中

 

→近10年の当レースの
前走別成績を診てください。

 

ローズS   複勝率23% 4.6.7.56
クイーンS  複勝率29% 1.0.1.5
紫苑S(重賞)複勝率21% 2.2.0.15 ★2016年以降
紫苑S(OP)複勝率 4% 1.0.0.27 ★2015年まで
オークス   複勝率15% 2.0.0.11
2勝クラス  複勝率10% 0.2.0.18

 

2015年までは
紫苑S組がほとんど
壊滅状態でしたが、
翌2016年にいきなり、
紫苑S組のヴィブロス・
パールコードの2頭が
ワンツー。2017年も
紫苑S組のディアドラが
優勝。昨年も紫苑S組の
カレンブーケド-ルが
2着快走しました。

このように、近年は
明らかに紫苑S組の
台頭が増えています。
その要因はもちろん、
2016年から紫苑Sが
重賞に格上げされたから。

紫苑Sのメンバーが
重賞格上げで一気に
厚くなりレースレベルも
アップ。それとともに
「紫苑S(重賞)組」が
秋華賞で走りだしました。

もう秋華賞で紫苑S組は
軽視不可ですが、重賞に
格上げ後に好走した4頭…
ヴィブロス、パールコード・
ディアドラ、そして
カレンブーケド-ルは
すべて「関西馬」。

関西馬なのに、あえて
タフな中山へ遠征して
紫苑Sを走り、さらに
秋華賞を走る関西馬=
秋に賭ける勝負度も
タフなレースへの適性も
極めて高く要マーク、と
いう事かもしれません。

また、この4頭の
人気順は3・4・3・2。
1番人気馬がいません。
馬券的にもキモとなる
紫苑S組の関西馬です。

 

 

【ポイント5】
純・マイラーでは
きついレース?

 

→前述したようにタフな
性質の当レース。ゆえに
『秋華賞を迎えるまでに
1800m以上のレースで
勝ったことが一度も無い、
いわゆる純マイラー』では
苦しく、実際に近10年の
秋華賞で下記のように
まったく勝っていません。
複勝率もきわめて低調。

 

勝ったことが一度はある 複勝率24% 10.9.9.89
勝ったことが一度も無い 複勝率 4% 0.1.1.45

 

 

【ポイント6】
乗り替わりでは
厳しいレース?

 

→近10年で、前走と
騎手が同じだった馬が
16連対(7勝2着9回)。

気難しき若き牝馬の頂上戦。
前回と同じ騎手が乗る馬の
ほうが走れるのでしょう。

ちなみに乗り替わりで
勝った3頭は、いずれも
関西ジョッキー同士の
乗り替わりでした。

 

11年1着馬 前走/池添  秋華/岩田康
14年1着馬 前走/岩田康 秋華/浜中
17年1着馬 前走/岩田康 秋華/ルメール

 

 

 

【ポイント7】
穴をあけるのは
「京都の内回り戦で
凡走した事がない」馬?

 

→昨年、10番人気ながら
見事3着に爆走した
シゲルピンクダイヤも
そうでしたが、毎年の
秋華賞で穴を空けた馬=
秋華賞を迎える前に
京都の芝「内回り」で
馬券圏外に凡走した事が
ない馬ばかりです。

近10年の秋華賞で
「5番人気以下」で
馬券圏に好走した11頭の、
秋華賞を迎える前までの
京都芝「内回り」での
成績を診てください。

 

10年2着 アニメイトバ 0.0.0.0
11年2着 キョウワジャ 0.0.0.0
12年3着 アロマティコ 1.1.0.0
13年3着 リラコサージ 0.0.1.0
15年2着 クイーンズリ 0.0.0.0
15年3着 マキシマムド 0.0.0.0
16年2着 パールコード 0.0.0.0
16年3着 カイザーバル 0.1.0.1 ※着外時は道悪
17年3着 モズカッチャ 0.0.0.0
18年2着 ミッキーチャ 0.0.0.1 ※着外時は4着
19年3着 シゲルピンク 1.0.1.0

 

11頭の合計成績は
(2.2.2.2)ですが
2度の凡走はそれぞれ、
上記※印で記したように
いずれも「ワケあり」。

つまり、秋華賞で穴を
空けた馬=「京都内回りで
凡走したことがない馬」
ばかりなのです。

特殊性の高い
京都内回りで行われる
秋華賞。ですから
ちょっと人気が低めの
穴馬が台頭するためには
まずは「すでに京都の
内回り戦で凡走していた
ような馬」では通じづらい、
という事なのでしょう。

今年も登録馬の中で
数頭が、当項目に(悪い
意味で)該当します。
それらの馬の推奨扱いは
しない予定。

 

 

 

以上7点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。