『秋華賞(GⅠ)2020デアリングタクト血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで

 

今週は10月18日に開催された、3歳牝馬の最終決戦 秋華賞(G1)を制したデアリングタクトを取り上げます。

 

 


7枠13番デアリングタクトはふわっとしたやや出負けのスタートを切ると、後方から。

向正面では後方から5~6番手の位置を追走。

3コーナーから追い出しを開始すると外を回って4コーナーから直線へ。

直線入口では早くも前から3~4番手の位置に取りつくと、あっさり前をかわして先頭。

そこからはどこまでも伸びていきそうな末脚を披露しながら、悠々とゴール板を駆け抜けた。

史上初、無敗の三冠牝馬がここに誕生。歴史的偉業を達成した。

 

 

デアリングタクトの父エピファネイアは現役時、14戦6勝。

主な勝鞍はジャパンカップ(G1)と菊花賞(G1)。

名牝シーザリオの息子で兄弟にはサートゥルナーリア、リオンディーズがいる。

血統背景は父シンボリクリスエス(ターントゥ系)×母シーザリオ(サンデーサイレンス系)の組み合わせ。

父シンボリクリスエスの代表産駒にして後継種牡馬として期待されている。

2017年産駒が初年度産駒で2019年種牡馬ランクは第46位(初)。

 

母デアリングバードは現役時未勝利。

繁殖として本馬が初仔。1頭目からいきなりG1馬を輩出した。

血統背景は父キングカメハメハ(~Mr.Prospector~ネイティブダンサー系)と母父サンデーサイレンスの組み合わせ。

 

エピファネイアを父として配合を考える場合、サンデーサイレンスが4代前なのでサンデーを持っていながらサンデー系牝馬との配合が可能。

日本種牡馬2大巨頭であるディープインパクト系ともキングカメハメハ系とも交配が可能なことが最大のセールスポイントである。

今回は母母にサンデーを持っている母父キングカメハメハとの配合パターン。

本馬が初年度産駒の為、サンプル数はまだ少ないが他に京成杯(G3)2着のスカイグルーヴもこのパターン。相性〇の配合パターンと見てまず間違いないだろう。

ちなみにスカイグルーヴとはサンデーサイレンス4×3のクロスという点でも一致している。

 

二冠目のオークス時にも書いた通り、Nureyevが本馬を語る上で欠かせないポイント。

本馬はNureyev ≒Sadler’s Wellsの3/4同血クロス4×5を持っており、一冠目の桜花賞では道悪となった為にこの血の威力が発揮され、二冠目のオークスではレース適性とNureyevの血が相性〇のレースであった。

そして三冠目の本レースにおいても過去5年全ての勝ち馬がこの血を持っていて(しかも今年は稍重開催)、今年は三冠全てでこの血が活躍するレースであったことがわかる。

 


最終コーナーから直線で早くも前に取りついた姿を見て、無敗の三冠牝馬誕生を確信しました。

直線駆け抜けていく姿に自然と拍手を送っていたのは私だけでしょうか。

この歴史的偉業に(テレビの前で)リアルタイムで立ち会えたことは誇りです。

おめでとう!デアリングタクト!

 

今後どのような道を歩むのか。本馬の行く末には目が離せませんね!

 

【あ、書き忘れるところでしたが、今年も2、3着にはディープ産駒。

このことは戦前netkeibaのコラムでも書きました。

「秋華賞はとにかくディープ」は覚えておくべきポイントです。】

 

 

さぁ、そして!

来週はコントレイルの血統考察記事をお送りします(確信)。

2週に渡る無敗三冠馬誕生物語を一緒に楽しみましょう!

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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