『競馬の格言と前走の不利から馬券術を作ってみよう』田中洋平

 

今日は「夏は牝馬」に注目したいと思います。

 

この競馬の格言はよく耳にしますね。

 

牝馬が夏に強い理由は色々と言われていますが、

一番メジャーなのが「暑さに強い」じゃないでしょうか。

 

それが生物学的に本当なのか?

私には分かりませんが、

実際のデータをみて検証したいと思います。

 

まずデータ期間は

2015~2017年の3年間を採用。

 

次に牝馬が強いと表現するためには

〇〇に比べて強いという比較対象が必要になり、

当然ここでは牡馬とセン馬が比較になります。

 

そこで牝馬同士で戦う牝馬限定戦を

検証するデータから外します。

 

それを月単位で見てみると↓

 

格言通り「夏は牝馬」でした。

 

暑くなる6~8月は、

他の月に比べて成績&回収率がいい感じになっています。

 

そこで6~8月の部分だけを抜き出してみましょう。

 

◆6~8月

勝率7% 連対率14% 複勝率20%

単勝回収率88% 複勝回収率77%

 

反対にそれ以外の月は↓

 

◆9月~翌年5月

勝率5% 連対率11% 複勝率16%

単勝回収率62% 複勝回収率62%

 

このようにまったく成績が違います。

 

では6~8月の牝馬の狙い目を探りましょう。

 

まずは芝のレースのみを採用。

 

ダート戦はパワーを必要とするため、

牡馬と牝馬の成績差が大きい傾向にあります。

 

そのため互角に戦える可能性の高い芝レースのみを狙います。

 

次に配当妙味を期待して1~5番人気の馬は削除。

 

6~18番人気の馬を狙います。

ただ単勝オッズが50倍を超えるような馬は、期待値が低いので除外。

 

単勝10~49.9倍の馬を狙います。

 

では条件をまとめましょう。

 

1)6~8月の牝馬(牝馬限定戦を除く)

2)芝のレースのみ

3)単勝6~18番人気

4)単勝10~49.9倍の馬

 

この4つの条件で下記のような成績になります。

 

2015年 勝率5% 単勝回収率112%

2016年 勝率6% 単勝回収率141%

2017年 勝率5% 単勝回収率117%

全期間 勝率5% 単勝回収率123%

 

やはり「夏は牝馬」ですね。

 

このように競馬の格言を、

TARGETで調べてアレンジするのは、馬券術作りの王道です。

 

次に、前走の不利から馬券術に繋げる思考をお伝えしたいと思います。

 

競馬は一番強い馬を当てるゲームですが、

一番強い馬に人気が集中したら儲からないという難しさがあります。

 

だから儲けるためには、

強いけどあまり人気のない馬を買わないとダメなのです。

 

では強いけど人気のない馬は、

どうやって探すのか?

ということを、これから説明していきます。

 

前走1番人気に推されて、

4着以下に敗れることは普通にありますよね。

 

断然の1番人気だったの0.8秒差の9着に凡走。

 

微妙です。

 

この場合、2パターンの敗因が考えられます。

 

1)思ったほど強い馬ではなかった

2)レース中に不利があり能力を出し切れなかった

 

思ったほど強い馬ではなかったというのは、

名馬の弟だったり、トップ騎手が騎乗したなど、

過剰に人気を集めたが負けてしまったケース。

 

これはよくあると思います。

 

ただこれを1つずつ精査するのは大変なので、

今回は2番のレース中に不利があり

能力を出し切れなかったパターンを追ってみます。

 

まず簡単に不利がありそうだと予測できる要素が、

前走の枠順。

 

1枠は好スタートなら良いポジションを取れる反面、

スタートで後手を踏むと、極端にポジションが悪くなります。

 

そして8枠は馬群に揉まれて消耗しない反面、

コース形態やポジション取りで、大きな距離ロスが生まれる。

 

つまり極端な1枠と8枠は、

少しのミスで、大きな不利が発生する枠だと考えられます。

 

1)前走1番人気

2)前走4~18着

3)前走1枠or8枠

 

これだけで、

 

勝率18% 連対率30% 複勝率41%

単勝回収率101% 複勝回収率85%

 

このような成績になります。

 

では次にここから当たり前を考えてみます。

 

ここは重要なポイントなので、しっかり注目してくださいね。

 

今回は本当は強い馬なのに、

レース中になんらかの不利を受けて凡走、

そして次走の人気を落としたタイミングで狙う!

という馬券術です。

 

それが前走芝のレースで不利を受けたのに、

 

今回ダートに出てきたら、どうでしょうか?

リベンジできるか?微妙だと思いませんか?

 

これは逆も同じで、

ダートで不利を受けたのに、早々に芝に転向。

 

いやいや、もう1戦ダートを走らせろよ!

人気が落ちて狙い目なのに!

という気持ちになると思います。

 

データを扱うときは、

このリアルな気持ちを考えてみるのです。

 

ただ回収率が良いから、

といったTARGETの使い方はヤメましょう。

 

では本題に戻ると、

 

芝で不利 → 今回は芝でリベンジ

ダートで不利 → 今回はダートでリベンジ

 

このパターンが有効ということになります。

 

あとは前走で不利があったとは言え、

負けすぎた馬はのリベンジは厳しいだろうということで、

 

1)前走1番人気

2)前走4~18着

3)前走1枠or8枠

4)馬場の変更なし

5)着差1.9秒以内

 

この5つの条件にします。

 

勝率19% 連対率32% 複勝率44%

単勝回収率108% 複勝回収率88%

 

それでこの成績。

 

母数がそれなりにあるので、

もう少し絞り込めば、いい感じになると思います。

 

強いけど人気のない馬になるには、

どこかで能力を出せずに凡走する必要があります。

 

その能力を出せないパターンをイメージして

TARGETで調べると、

回収率の高い馬券術を発見できるでしょう。

 

ぜひ参考にしてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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