『このパターンの押し出された1番人気は飛ぶのか?』田中洋平

 

2月10日、京都1レースで1番人気に推されたのはタケルライジング。

 

でした。

 

しかしタケルライジングは直線に向いたところですでに手応え悪く、

ズルズルと後退。

 

勝ち馬から2.7秒差の8着に敗れています。

 

このレースに出走しているメンバーの前走成績を見ると、

前走で3着以内に入っているのは、このタケルライジングだけ。

 

横の比較から考えると、この馬が1番人気になるのも納得です。

 

ただレースが終わって、

なぜ今回は凡走したのか?を見直してみると、

 

・スタートで1馬身ほど出遅れている

・経済コースを上手く立ち回っての3着

・前走は新馬戦でキャリア1戦のみ

・前走7番人気

 

このように不安材料がありました。

 

終わってからなので何とでも言えるのですが、

危ない1番人気を見分ける研究ということで、斜めから見て考えていきたいと思います。

 

まず前走の映像を見ると、

ゲートが開いたあとにダッシュが付かず、ややで負けしています。

 

周りの馬に1馬身ほど置いて行かれていて、

騎手が押しても、あまり進んでいかない感じですね。

 

そのまま後方追走から、

4コーナーはインの経済コースの通って、馬群から抜け出しての3着。

 

馬群がバラけて、うまく前が開いたという展開の恵みもあったと思えます。

 

続いて前走が新馬戦ということなので、

人気上位馬が初戦で能力をうまく発揮できなかった可能性も否めません。

 

反対にタケルライジングはメンタルが強いタイプで、

初戦向きだったと考えることもできます。

 

だから評価が高いとは言えない7番人気から好走ができた。

 

タケルライジングが凡走した理由を後付けすると、こんな感じでしょうか。

 

また2着は能力がないと来れないが、

3着はちょっとしたキッカケや、展開のマギレで来れる。

 

というような話を聞いたこともあります。

 

そこで前走7~18番人気から、3着に激走した馬の次走成績を調べてみました。

 

勝率8% 連対率18% 複勝率28%

単勝回収率63% 複勝回収率74%

 

このように単勝回収率がかなり悪くなっています。

 

続いて人気別の成績を見てみましょう。

 

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 72- 40- 32- 100/ 244 29.5% 45.9% 59.0% 83 82
2番人気 80- 73- 77- 254/ 484 16.5% 31.6% 47.5% 78 78
3番人気 66- 89- 85- 332/ 572 11.5% 27.1% 42.0% 70 80
4番人気 50- 72- 68- 420/ 610 8.2% 20.0% 31.1% 63 73
5番人気 39- 71- 67- 441/ 618 6.3% 17.8% 28.6% 62 80
6番人気 29- 55- 59- 438/ 581 5.0% 14.5% 24.6% 69 81
7番人気 14- 21- 39- 393/ 467 3.0% 7.5% 15.8% 50 62
8番人気 11- 18- 24- 337/ 390 2.8% 7.4% 13.6% 60 64
9番人気 4- 13- 21- 222/ 260 1.5% 6.5% 14.6% 29 84
10番人気 4- 6- 9- 189/ 208 1.9% 4.8% 9.1% 68 69
11番人気 2- 4- 3- 127/ 136 1.5% 4.4% 6.6% 51 52
12番人気 0- 1- 2- 64/ 67 0.0% 1.5% 4.5% 0 43
13番人気 1- 2- 1- 44/ 48 2.1% 6.3% 8.3% 144 70
14番人気 0- 0- 0- 24/ 24 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
15番人気 0- 0- 2- 16/ 18 0.0% 0.0% 11.1% 0 171
16番人気 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
17番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
18番人気 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

集計期間:2014. 1.18 ~ 2019. 2.10

 

平均勝率が1番人気は32%、2番人気18%、3番人気13%くらいなのを考えると、

やはり前走人気薄から3着に入った馬は、信頼度が落ちますね。

 

次にもう少し条件を悪くして、

前走10番人気以下から3着に入った馬の人気別成績を見てみましょう。

 

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 16- 4- 5- 20/ 45 35.6% 44.4% 55.6% 117 82
2番人気 21- 21- 20- 74/ 136 15.4% 30.9% 45.6% 77 78
3番人気 14- 27- 27- 84/ 152 9.2% 27.0% 44.7% 54 91
4番人気 20- 31- 32- 141/ 224 8.9% 22.8% 37.1% 68 90
5番人気 12- 16- 23- 153/ 204 5.9% 13.7% 25.0% 53 77
6番人気 7- 22- 26- 197/ 252 2.8% 11.5% 21.8% 37 74
7番人気 6- 10- 16- 182/ 214 2.8% 7.5% 15.0% 43 57
8番人気 4- 9- 12- 170/ 195 2.1% 6.7% 12.8% 47 62
9番人気 2- 8- 12- 114/ 136 1.5% 7.4% 16.2% 30 99
10番人気 3- 5- 5- 105/ 118 2.5% 6.8% 11.0% 100 89
11番人気 1- 1- 1- 77/ 80 1.3% 2.5% 3.8% 47 29
12番人気 0- 0- 1- 40/ 41 0.0% 0.0% 2.4% 0 21
13番人気 0- 1- 0- 32/ 33 0.0% 3.0% 3.0% 0 31
14番人気 0- 0- 0- 18/ 18 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
15番人気 0- 0- 1- 10/ 11 0.0% 0.0% 9.1% 0 117
16番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
17番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
18番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

集計期間:2014. 1.25 ~ 2019. 2.10

 

このようなデータを見せると、

「おっ!1番人気はプラス回収だから狙えるなー!」と考える人がいます。

 

しかしこれはただのカタヨリです。

 

(A)前走7~18番人気で3着(1番人気)

勝率30% 連対率46% 複勝率59%

単勝回収率83% 複勝回収率82%

 

(B)前走10~18番人気で3着(1番人気)

勝率36% 連対率44% 複勝率57%

単勝回収率117% 複勝回収率82%

 

成績面を見比べて欲しいのですが、

Aは連対率と複勝率が高くて、Bは勝率だけが高い。

 

しかし本来は、Aの方が全体的に成績が良くないとおかしいので、

Bの勝率だけが高い状態は、普通に考えると異常なのです。

 

もう少し施工回数を増やすと、

勝率が下がって回収率もマイナスになるでしょう。

 

この辺をしっかし見極められるか?が、

ウソ情報に振り回されないセンスだったりもします。

 

また前走伏兵馬で3着に激走した馬が人気になっているようなら、

前走のレース映像を見るなりして、

運に恵まれた3着じゃなかったか?を、しっかり吟味してみましょう。

 

危ない人気馬がわかるハズです。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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