『3戦連続10着以下の馬が激走した理由はカマシにあった』田中洋平

 

先週日曜日の中山8レースで、

ハルカノテソーロが突き抜けたのを見て、競馬の難しさを再認識。

 

単勝9番人気 単勝44.9倍

 

というのも、

この馬は近3走連続で10着以下に凡走しています。

 

3走前 10着

2走前 13着

1走前 13着

 

さすがにこの成績は、ちょっと買いづらいですよね。

 

そこで3走連続で10着以下に敗れている馬の成績を、

調べてみました。

 

◆前走10着以下の馬

勝率3% 連対率6% 複勝率9%

単勝回収率70% 複勝回収率66%

 

◆2戦連続10着以下の馬

勝率2% 連対率3% 複勝率6%

単勝回収率67% 複勝回収率59%

 

◆3戦連続10着以下の馬

勝率1% 連対率2% 複勝率4%

単勝回収率60% 複勝回収率50%

 

やはり10着以下の回数が増えると、

馬券に絡む確率もドンドン下がりますね。

 

ではせっかくなので、もう少し進めてみましょう。

 

◆4戦連続10着以下の馬

勝率1% 連対率2% 複勝率3%

単勝回収率66% 複勝回収率44%

 

◆5戦連続10着以下の馬

勝率1% 連対率1% 複勝率3%

単勝回収率49% 複勝回収率42%

 

成績面の下降と共に、回収率がググっと下がりますね。

 

さすがに狙って買えないレベルです。

 

そこで3戦連続10着以下だったハルカノテソーロの激走を、

よくよく解析してみると、

 

・前走が芝のレースだった

・今回武藤雅騎手の乗り替り

・中山ダ1800mは4戦1勝、3着が1回

・当該クラスで過去に上位争いの経験あり

 

という感じでしょうかね。

 

前走は芝、今回はダートに出走させて環境を変えて、

競走馬が覚醒して激走するパターンがあります。

 

これは競馬最強の法則に連載を持っていた、

田中充興氏が提唱する理論で、カマシと言うそうです。

 

続いて、騎手の乗り替り。

 

これもカマシ同様、

環境の変化でショックを与える要素でしょう。

 

次はコース適性ですが、

中山ダ1800mは未勝利を勝ち上がったコースで、

その時の上がり3ハロンのタイムは38秒7で最速。

 

上がり2位の馬が39秒5なので、

ハルカノテソーロ1頭だけ、次元が違ったと言えるでしょう。

 

あとは当該コースで3着が1回ありますが、

これは500万条件のもので、

条件さえ合えば上位争いできる能力を持っている証拠ですね。

 

こうやってハルカノテソーロの過去データを分析していると、

これは意図的にカマシをやっているっぽいな、という結論に至りました。

 

ハルカノテソーロの過去成績がこちら↓

 

日付 場所 TR 距離 レース名 通過順 上3F 3F順
2019. 2.17 東京 2400 500万下 13 13-13-13-13 35.9 13
2018.10. 6 東京 2100 500万下 13 08-06-11-09 41.6 12
2018. 9.15 中山 1800 500万下 10 12-11-06-05 37.6 10
2018. 5.20 東京 2000 500万下  12-12-11 34.6 3
2018. 4.29 東京 2100 500万下 12-12-11-10 37.0 2
2018. 4. 8 中山 1800 500万下 12-12-11-09 39.2 1
2018. 3.17 中山 2400 500万下 05-05-03-03 40.0 9
2017.12. 9 中山 1800 500万下 10 15-15-13-12 39.0 4
2017. 9.10 中山 1800 未勝利 11-11-03-02 38.7 1
2017. 8.12 札幌 2000 未勝利 11 10-10-09-10 37.7 7
2017. 7.29 札幌 2000 未勝利 08-08-08-07 35.2 4
2017. 5.13 新潟 2400 未勝利 05-05-04-02 37.0 7
2017. 4.23 福島 2600 未勝利 08-08-10-06 37.4 1
2017. 4. 1 中山 2000 未勝利 18-18-17-15 35.5 1

 

 

まず17年9月10日に中山ダ1800mで初勝利を挙げるのですが、

その前のレースは札幌芝2000mを使っています。

 

これはただ単に適性のある条件を模索しての馬場変更とも考えられますが、

次に18年9月15日のレースに注目してください。

 

ここのコースも今回と同じ中山ダ1800mですが、

その前のレースは東京の芝2000mを使っています。

 

つまり9月15日にもカマシをやったけど、

このときは不発に終わった。

 

ということですね。

 

そしていよいよ今回です。

 

前走は東京芝2400mで13着に大敗。

 

また中山ダ1800mに戻して、

上がり最速の脚でズバッと追い込みが決まり1着となりました。

 

この馬場変更で一変を狙ったローテーションは、

管理する高木登調教師が意図的にやったものでしょう。

 

同調教師が管理していた馬を見てみると、

G1馬スノードラゴンの名前がありました。

 

スプリンターズS1着、高松宮記念2着と、

芝のスプリント戦で勝ち負けしている一方で、

ダートのオープン、京葉SやジャニュアリーSを勝利している異才。

 

今年すでに11歳と高齢ですが、まだ現役で頑張っています。

 

最近は、芝で凡走を続けて、ダートでカマすローテーションが多い印象ですね。

 

このように過去のデータをしっかり吟味していれば、

狙えた可能性のあるハルカノテソーロですが、実際はなかなか難しいでしょう。

 

ただカマシというファクターで予想を組み立てていれば、

この馬は狙えたはずですね。

 

負けないための馬券塾(田中充興氏)

 

ぜひ参考にしてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

ファイブスター

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