『エリザベス女王杯のスミヨン騎手はなぜイン強襲できたのか?』田中洋平

 

11月10日は人に会うために、東京に移動する新幹線の中だったため、

エリザベス女王杯をリアルタイムで見れず。

 

あとでレース映像を見てみると、

ガラ空きのインコースを、スミヨン騎手が猛突進してゴール。

 

 

この内回りと外回りの合流点は、

インコースにぽっかりスペースができることはお馴染みですね。

 

少し競馬をカジった競馬ファンであれば、誰でも知っていること。

 

 

これは京都競馬場のコース立体図。

 

俯瞰(ふかん)で見るとよく分かりますが、

外回りのコースを通ってくると、赤枠の部分でスペースができます。

 

ここをガンガン突いてくるのが武豊騎手というイメージが、私にはあります。

 

ですが、とりあえず京都芝外回りコースの枠順別の成績を見てみましょう。

 

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 40- 36- 38-335/449 8.9% 16.9% 25.4% 89 83
2枠 30- 32- 43-366/471 6.4% 13.2% 22.3% 43 62
3枠 44- 38- 43-367/492 8.9% 16.7% 25.4% 65 57
4枠 51- 42- 50-388/531 9.6% 17.5% 26.9% 72 77
5枠 48- 49- 57-415/569 8.4% 17.0% 27.1% 79 72
6枠 51- 51- 51-453/606 8.4% 16.8% 25.2% 58 73
7枠 52- 69- 38-507/666 7.8% 18.2% 23.9% 79 70
8枠 56- 55- 53-545/709 7.9% 15.7% 23.1% 64 73

 

 

成績面は4枠に劣っていますが、回収率は高水準ですね。

 

やはり京都芝外回りの1枠は、インコースが空くので少し有利。

 

そんな感じのデータでしょうか。

 

では次に騎手別の成績を見てみましょう。

 

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
M.デム 5- 3- 2- 8/18 27.8% 44.4% 55.6% 72 83
藤岡佑介 5- 1- 2- 7/15 33.3% 40.0% 53.3% 226 138
武豊 3- 1- 5- 6/15 20.0% 26.7% 60.0% 128 92
和田竜二 2- 4- 1-16/23 8.7% 26.1% 30.4% 41 65
ルメール 2- 4- 1-10/17 11.8% 35.3% 41.2% 96 75
北村友一 2- 1- 2-10/15 13.3% 20.0% 33.3% 146 103
松山弘平 2- 1- 1-21/25 8.0% 12.0% 16.0% 263 76
荻野極 2- 1- 1- 7/11 18.2% 27.3% 36.4% 179 143
スミヨン 2- 0- 0- 0/ 2 100.0% 100.0% 100.0% 335 150
池添謙一 1- 2- 1-12/16 6.3% 18.8% 25.0% 11 130
松若風馬 1- 1- 1-17/20 5.0% 10.0% 15.0% 24 29

 

 

直近3年間で勝利数の多い順に並べたデータです。

 

最上位のミルコ・デムーロ騎手は成績面は良い感じですが、

人気サイドの馬が多いために、回収率の伸びがイマイチですね。

 

反対に、藤岡祐介騎手と武豊騎手の成績&回収率が高いことが分かります。

 

これは1枠からインコース強襲を使って、そこそこの穴馬を馬券圏内に捻じ込んでいる証拠。

 

武豊騎手はエリザベス女王杯の前日、

11月9日に行われたデイリー杯2歳Sでも、このインコース強襲を使っています。

 

 

 

 

このワザで騎乗していたレッドベルジュールは、

デイリー杯2歳S(G2)を制覇。

 

さすがは天才ジョッキーだと思います。

 

ちなみに外国人騎手の京都芝外回りの成績がこちら。

 

騎手分類 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
美浦 2- 2- 1- 21/ 26 7.7% 15.4% 19.2% 114 59
栗東 33- 33- 36-296/398 8.3% 16.6% 25.6% 87 86
地方 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
外国 5- 1- 1- 15/ 22 22.7% 27.3% 31.8% 117 65

 

 

やはりインコース強襲が得意な騎手が多いようですね。

 

この内回りと外回りの合流点のポケットは、

京都のほかに阪神、新潟競馬場にあるので、調べてみると面白いでしょう。

 

ぜひ参考にしてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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