『シルクレーシングの忖度と目立つための作戦とは?』田中洋平

 

今回はシルクレーシングの忖度について。

 

5月25日の京都11レース、

葵ステークスはディアンドルが勝利しました。

 

この馬はデビューから一貫して芝1200mを使われていて、

デビュー戦はファンタジストの2着。

 

そして次の未勝利戦から、

先週土曜日の葵ステークスまで5連勝中です。

 

7月15日 新馬戦 2着

7月28日 未勝利戦 1着

9月29日 カンナS 1着

12月22日 クリスマスローズS 1着

2月23日 マーガレットS(L) 1着

5月25日 葵S(重賞) 1着

 

この馬はシルクレーシングなので、

私はマグレで一口持っています。

 

当然、デビューからずっと注目していたのですが、

今年の1~3月ごろに、

桜花賞に出るか?出ないか?問題がありました。

 

昨年のクリスマスローズSを勝って、

オープン2連勝。

 

次は1月のクロッカスSか、

3月のフィリーズレビューで芝1400mを使って、

距離の適性をみる。

 

そこそこ勝負になるなら、

マイルも行けると踏んで桜花賞に出走。

 

という流れを私を含めて、

多くの出資者が望んでいたと思います。

 

なぜなら、みんなG1を勝ちたいからですね。

 

ところが、

ディアンドルは2月23日のマーガレットS(1200m)を選択。

 

このレースに騎乗したルメール騎手は、

レース後にこう言っています。

 

「まだ良くなる。距離も1400メートルくらいまでなら。」

 

ルメール騎手にこんなこと言われると、

また桜花賞への欲が出てきますが、

クラブから届いたメールには、早々に葵S(1200m)が目標と書かれていました。

 

「やっぱり桜花賞に出ないんかーい!」

とガッカリしましたが、まあクラブの意向なので仕方ないですね。

 

ここで私は2つのことを思いました。

 

まず1つ目はノーザン系クラブの忖度ではないか?

 

ということ。

 

天下のノーザンファームが運営する一口クラブは、

サンデーレーシング(長男)、キャロットファーム(次男)、

シルクレーシング(三男)の3つ。

 

サンデーレーシングが有名人が多く参加していて、

募集口数が40口(4000万の馬なら一口100万円)と、

かなりハイクラス向けのクラブです。

 

キャロットファームは募集口数が400口と庶民的で、

母親に出資していた人が、

その子供にも優先的に出資できるという仕組みを取っています。

 

シーザリオに出資していた人が、

サートゥルナーリアにも出資できるというイメージでしょうか。

 

そして最後に傘下に加わったのが、シルクレーシングというわけ。

 

ちなみに昨年2018年の平地G1勝利数を比べると、

 

サンデーレーシング 2勝

キャロットファーム 3勝

シルクレーシング 5勝

 

このように本家のサンデーがもっとも少ない。

 

ご存じの通り、

シルクにはアーモンドアイというスターが誕生。

 

キャロットファームは、

レイデオロの安定感に、サートゥルナーリアの出現。

 

しかしサンデーレーシングは、

菊花賞のフィエールマンが7番人気で、

マイルCSのステルヴィオが5番人気とパッとしません。

 

こうなると、本家のサンデー会員は、

「高い金払っとるのに、どうなっとんじゃー!」と怒るわけです。

 

そりゃそうですよね。

 

私が逆でも思います。

 

ということで、

昨年目立ち過ぎたシルクレーシングは、

2019年はペタッとしておこう。

 

という忖度があるのではないか?と邪推しています。

 

ちなみに2019年は、

 

サンデーレーシング 3勝

キャロットファーム 2勝

シルクレーシング 1勝

 

となっています。

 

そして2つ目は、クラブの話題作りではないか?

 

桜花賞に向かわず、

ノーザンファーム生産馬の活躍が少ない、

スプリント路線にあえて進ませたのではない?ということです。

 

ご存じだと思いますが、

ノーザンファームはクラシックでの活躍を目標としているので、

芝の短距離、そしてダート路線は手薄なイメージです。

 

そこに短距離戦で連勝中の快速娘が現れたら、

どうでしょうか?

 

まだ重賞になったばかりの葵Sを勝っただけなので、

ぜんぜん話題になっていませんが、

 

ディアンドルはこの先、

サマースプリント(北九州記念)、スプリンターズSという

ローテーションを組むかと私は思っています。

 

もしサマースプリントの北九州記念を勝つようであれば、

一躍注目されることでしょう。

 

そして7月には、

シルクレーシングの2019年度の募集がある。

 

だから6~7月は勝つチャンスがある馬を、大量投入すると言われています。

 

この時期に目立つことが出来れば、運営サイドはウハウハ。

 

ということでしょうね。

 

シルクレーシングは子会社なので、

他のグループ会社と足並みを揃えないといけない。

 

でも商売なので、アピールは必要。

 

だったらG1以外で目立とう!

という作戦だと勝手に想像しています。

 

私としてはディアンドルが桜花賞を回避した時点で、

短距離をとことん突き詰めて欲しい。

 

という気持ちに切り替わっています。

 

3歳牝馬のラブカンプーが、

昨年のスプリンターズSで2着したように、チャンスはあるでしょうしね。

 

これから先が楽しみです。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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