『小倉記念(GⅢ)2019メールドグラース血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

 

今週は8月4日に開催された「サマー2000シリーズ」第三弾、真夏のハンデ重賞小倉記念(G3)を勝ったメールドグラースを取り上げます。

 

6枠8番メールドグラースはスタート後手となり、後方3番手のポジションから。

3コーナーから進出を開始すると、スピードに乗って最終コーナーは大外に持ち出し直線へ。

ゴール前、残り100mを切ったところで抜けだして本レースを制した。

本馬はこれで5連勝(通算7勝目)。重賞は新潟大賞典(G3)、鳴尾記念(G3)と続いて3連勝となった。

メールドグラースの父ルーラーシップは現役時代、国内外で20戦8勝(2着2回、3着4回)。

主な勝ち鞍は香港での国際G1、クイーンエリザベス2世カップ。

国内のG1タイトルこそないが2012年の宝塚記念ではオルフェーヴルの2着に入るなど、掲示板を外したのは生涯で2度だけと抜群の安定感を誇った。

血統背景は父キングカメハメハ×母エアグルーヴという非サンデーサイレンス系。

(※エアグルーヴは牝馬ながら年度代表馬に選出された女傑で日本を代表する良血牝馬。)

種牡馬としては2016年から初年度産駒供用開始。

2018年には種牡馬ランク第8位まで順位を押し上げている。

非サンデーサイレンス系ということでサンデーサイレンス系牝馬と交配できることが種牡馬としての強み。

 

母グレイシアブルーは現役時3勝。

繁殖としてはこれまでデビュー済産駒が本馬を含め3頭。

半兄2頭はいずれも地方でダート短距離を主戦場としている為、芝馬としての活躍馬は本馬が産駒初。

血統構成は、父サンデーサイレンス×母父Nureyev(父ノーザンダンサー)の組み合わせ。

 

父ルーラーシップの成功配合例はほとんどが母父サンデーサイレンス系との組み合わせ。

現在産駒唯一のG1馬はキセキ(菊花賞)でその母父ディープインパクトはサンデーサイレンス系後継種牡馬の代表格。

また京都記念(G2)を制したダンビュライトは母父サンデーサイレンスで本馬と同じ。

尚、両馬とも母母系にノーザンダンサーが入るという点が共通事項。

「サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系」を持つ母との配合が成功への近道であり、この点は本馬の血統構成と合致する。

 

小倉記念はスタミナ型ナスルーラ系Grey Sovereignを持つ馬の好走率が高く、過去10年のうち7頭の勝ち馬がこのGrey Sovereignを持っていた。

本馬の父方にあるトニービンがこのナスルーラ系Grey Sovereignの系統であり、本レースの勝ち馬パターンと合致する点。

この点は来年以降の馬券検討においても覚えておいて損はないだろう。

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

ファイブスター

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