『札幌記念(GⅡ)2019ブラストワンピース血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

今週は8月18日に開催された札幌記念(G2)を勝ったブラストワンピースを取り上げます。

豪華GⅠ馬4頭が集結した、スーパーGⅡ札幌記念。
最内1枠1番ブラストワンピースは五分のスタートをきると、道中は中団後ろのインのポジションから。
3コーナーから最終コーナーにかかり進出を開始すると、挟まれる形の4番手で直線を迎える。
直線追い出されると真ん中をこじ開けて抜け出し、最後はゴール寸前で粘る2着馬をとらえて優勝。
本馬はこれで6勝目。
重賞は毎日杯(G3)、新潟記念(G3)、有馬記念(G1)に続く4勝目。

ブラストワンピースの父ハ-ビンジャーは現役時代、イギリスにて9戦6勝。
主な勝ち鞍であるG1・キングジョージⅥ&クイーンエリザベスS(芝2400m)は同レース史上最大着差となる11馬身差をつけての圧勝だった。
そのまま凱旋門賞を目指す予定であったが、左前脚骨折の為断念となり引退。
種牡馬入りすることに伴い、日本に輸入され2011年より供用開始。
サンデーサイレンス系にもキングカメハメハ系にも配合できることが強み。
2018年の種牡馬ランクは第5位。

母ツルマルワンピースは現役時3勝(条件馬)。
繁殖になり、初仔としていきなり代表産駒の本馬を輩出した。
その他、これまでデビュー済み産駒2頭を送り出しており、2頭とも勝ち上がり。
交配はハ-ビンジャー→ヴィクトワールピサ→オルフェーヴルの順。
相手を選ばないタイプで繁殖力は高いと言える。
血統背景は父キングカメハメハ×母父フジキセキの組み合わせ。

父ハ-ビンジャーは先述した通り、欧州芝2400mで活躍しており、日本の馬場で走るにはゆるめの血統。
その為、硬めの血を取り入れることがセオリーで、キングカメハメハを入れるのは効果的。
この「父ハ-ビンジャー×母父キングカメハメハ」という組み合わせはエリザベス女王杯(G1)を制したモズカッチャンも同じ。

父の産駒はヨーロッパ血統らしく洋芝が得意。
自身の種牡馬としてのコース別成績の勝率は函館と札幌が1位、2位。
距離別も2000mが勝率・連対率・馬券圏内率ともに一番高い成績である。

このように札幌2000mを走る素地は血統的にも整っており、本馬は前走の雪辱を見事果たした。
そもそも前走のレースはトップハンデを背負った上に、高速馬場適性が求められるレースであり本馬にとっては過酷条件であった。
競馬は各コースや馬場により求められる能力(求められる血)が変わる。
それを証明するような前走と今走のパフォーマンスの違いであった。
今回実戦にて洋芝適性を証明することができたので、本番の凱旋門賞に向けて視界は良好。
父が道半ばで断念した夢の実現を是非とも達成して欲しい。

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

ファイブスター

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