『セントウルステークス(GⅡ)2019タワーオブロンドン血統考察』YRA

セントウルステークス(GⅡ)2019タワーオブロンドン血統考察

 

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

 

今週は9月8日に開催された「サマースプリントシリーズ」最終戦、セントウルステークス(G2)を勝ったタワーオブロンドンを取り上げます。

 

5枠7番タワーオブロンドンは、道中は中団から。

直線外へ持ち出すと他馬と違うスピードを見せつけて楽々と抜け出して完勝。

レコードをマークし、サマースプリントシリーズの優勝も決めた。

本馬はこれで6勝目。重賞は4勝目。

タワーオブロンドンの父Ravan’s Passは現役時、イギリス・フランス・アメリカで12戦6勝。

主な勝ち鞍はブリーダーズカップクラシック(AW10F)、クイーンエリザベスⅡ世ステークス(芝8F)G1。

種牡馬として海外で供用されている。

日本の種牡馬ランクはランク外。

日本での代表産駒は本馬で、産駒数自体が少なく他に目立った活躍馬はいない。

海外での代表産駒は、ロイヤルマリーン(ジャンリュッククラガルデール賞(G1))、スティーラー(ロイヤルロッジS(G2))、ビッグデューク(ATCチェアマンズH(G2))らがいる。

系統はGone West~Mr.Prospectorのライン。

このラインを持つ種牡馬は日本ではケイムホームがいる。

ケイムホームはインティ(フェブラリーS)に代表されるように種牡馬としてダート短距離適性を日本で示している。

しかしRavan’s Passは母系に異系血脈が散りばめられており、様々な可能性を感じさせる血統背景。

 

母スノーパインは現役時、海外で2勝(条件馬)。

血統背景は、父Dalakhani(Mill Reef~Never Bend~ナスルーラ)×母父Sadler’s Wells(ノーザンダンサー系)の組み合わせ。

本馬が初仔で、初仔から重賞馬を輩出していることから繁殖能力は高そう。

このファミリーの活躍馬はスプリントからステイヤーまで多岐にわたるので配合次第で様々な可能性を感じる牝系。

 

このように父母ともに様々な適性を持つ可能性があるもの同士の組み合わせ。

母の血統背景に父を迎え入れた配合からすると、距離の融通はもっと効きそうに思えるが、本馬は正統派スプリンターとして完成している。

 

本レースは父系or母父系にナスルーラを持つ馬の適性が物を言うレース。

過去10年のうち7頭の勝ち馬を出しており、馬券圏内に来なかったのは1度だけ。

組み合わせとしてはネイティヴダンサー×ナスルーラ(またはその逆)の組み合わせが最も良成績で、先述した7頭のうち5頭がこの配合の馬である。

 

このように血統配合が本レースを勝つ配合パターンと完全に合致している。

いわばセントウルステークスを制する血統配合として王道のパターンが今年のレースだったと結論づけることができるだろう。

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

ファイブスター

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