『スプリンターズステークス(GⅠ)2019タワーオブロンドン血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

 

今週は9月29日に開催された秋競馬の開幕を告げる電撃GⅠ、スプリンターズステークスを勝ったタワーオブロンドンを取り上げます。

 

4枠8番タワーオブロンドンは、スタートを決めると中団から。

道中スムーズに追走すると、コーナーから直線にかけて外へとポジションを変えながら進出を開始。

直線を向いて7~8番手の位置から追い出すと、残り200mで3番手に浮上。

そのまま脚の勢いは衰えることはなく、ムチを入れてさらに上昇。

ゴール前で逃げた2着馬をキッチリとかわして優勝した。

本馬はこれで7勝目。重賞は5勝目で嬉しい初G1制覇となった。

タワーオブロンドンの父Raven’s Passは現役時、イギリス・フランス・アメリカで12戦6勝。

主な勝ち鞍はブリーダーズカップクラシック(AW10F)、クイーンエリザベスⅡ世ステークス(芝8F)G1。

種牡馬として海外で供用されている。

日本の種牡馬ランクはランク外。

日本での代表産駒は本馬で、産駒数自体が少なく他に目立った活躍場はいない。

海外での代表産駒は、ロイヤルマリーン(ジャンリュッククラガルデール賞(G1))、スティーラー(ロイヤルロッジS(G2))、ビッグデューク(ATCチェアマンズH(G2))らがいる。

系統はGone West~Mr.Prospectorのライン。

このラインを持つ種牡馬は日本ではケイムホームがいる。

ケイムホームはインティ(フェブラリーS)に代表されるように種牡馬としてダート短距離適性を日本で示している。

しかしRaven’s Passは母系に異系血脈が散りばめられており、様々な可能性を感じさせる血統背景。

 

母スノーパインは現役時、海外で2勝(条件馬)。

血統背景は、父Dalakhani(Mill Reef~Never Bend~ナスルーラ)×母父Sadler’s Wells(ノーザンダンサー系)の組み合わせ。

本馬が初仔で初仔から重賞馬を輩出していることから繁殖能力は高そう。

このファミリーの活躍馬はスプリントからステイヤーまで多岐にわたるので配合次第で様々な可能性を感じる牝系。

 

このように父母ともに様々な適性を持つ可能性があるもの同士の組み合わせ。

母の血統背景に父を迎え入れた配合からすると、距離の融通はもっと効きそうに思えるが、本馬は正統派スプリンターとして完成している。

 

本レースには特筆すべき好走する血統配合例はないが、父系or母父系にネイティヴダンサー系を持つ馬の相性が比較的良い。

過去10年のうち5頭の勝ち馬を出しており、馬券圏内に来なかったのは1度だけ。

(1着5回、2着4回、3着8回)

今年は2着馬も3着馬もこの条件に合致していた。

 

とはいえ、このような配合例の偏りがあまりみられないレースは、血統配合の観点から予想するものにとっては、つかみどころの無いレースである。

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

ファイブスター

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