『毎日王冠(GⅡ)2019ダノンキングリー血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

 

今週は10月6日に開催された秋G1戦線の前哨戦、毎日王冠(G2)を勝ったダノンキングリーを取り上げます。

 

8枠9番ダノンキングリーはスタートで出遅れると道中は最後方から。

そのままの位置で向こう正面から3コーナーへ。

4コーナーから直線を後方2番手の位置で迎えると、外から追い出しを開始。

前2頭が叩き合いの先頭争いを繰り広げていたが、1頭次元の違う脚で追い込むと残り100mのあたりで抜け出した。

最後は流しながらゴール板を通過し優勝。

本馬はこれで4勝目。重賞は共同通信杯(G3)に続く2勝目となった。

ダノンキングリーの父ディープインパクトは現役時代、7つのG1を制した「日本近代競馬の結晶」と言われる歴史的名馬。

種牡馬としても2012年から2018年現在まで7年連続で種牡馬ランク首位。

競走馬としても種牡馬としても日本競馬の代表的存在。

(2019年7月30日逝去)

 

母マイグッドネスは米国馬で現役時は1勝のみの戦績。

繁殖力は高く、本馬を含めた全5頭が勝ち上がっている。

ダートでは既にG1馬も輩出済み(半兄ダノンレジェンド(JBCスプリント))。

本馬は父がディープインパクトに変わって3頭目。

祖母Caressingが米ジュベナイルフィリーズ(G1)の勝ち馬なので、

米血統マイラーの肌馬にディープインパクトのしなやかさを組み合わせるという、父の成功配合のパターンと合致している。

 

母父はStorm Cat(~ノーザンダンサー系)。

父ディープインパクトとこの母父の組み合わせはニックス配合。

G1馬だけで、キズナ(日本ダービー)、エイシンヒカリ(イスパーン賞(仏G1)、香港C(香港G1))、リアルスティール(ドバイターフ(ドバイG1))、サトノアラジン(安田記念)、ラキシス(エリザベス女王杯)、アユサン(桜花賞)、Study of Man(ジョッキークラブ賞(仏G1))がいる。

 

また母母父系にはAl Nasrがおり、これは父がLyphardなのでLyphardのクロスが4×6で成立しているということになる。

このクロスは瞬発力を増幅しやすく、父ディープインパクトとの組み合わせにおいて相性が良く成功確率を高める配合の1つ。

 

このように本馬は父ディープインパクトとの組み合わせにおいて、お手本のような配合。

春はクラシック戦線で皐月賞3着、日本ダービー2着と非凡な能力を見せて、戴冠まであと1歩のところまで迫った。

この秋、タイトル奪取となるか注目したい。

 

本レースにおいては父ディープインパクトの成績が圧倒的。

2018年こそ馬券圏内に入らなかったものの、2017年は1~3着を独占、2016年は2・3着、2015年は1・2着の成績を残しており、今年の勝ち馬は既述の通り本馬。

来年以降も馬券的にはディープインパクト産駒から組み立てるというのがセオリーであろう。

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

ファイブスター

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