『秋華賞(GⅠ)2019クロノジェネシス血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

 

今週は10月13日に開催された牝馬3冠の最終戦、秋華賞(G1)を勝ったクロノジェネシスを取り上げます。

 

3枠5番クロノジェネシスは五分のスタートから道中は6~7番手のポジションでレースを運ぶ。

3~4コーナーに入っても抑える格好のままだったが、手応えは充分。

直線を5番手の位置で迎えると満を持して追い出しを開始。

残り200mの地点で2番手に上がると、そのままの勢いで先頭へ。

最後は2着馬に2馬身の差をつけて完勝、あと一歩届かなかった春の雪辱を見事果たした。

本馬はこれで4勝目。悲願のG1初勝利となった。

クロノジェネシスの父バゴは現役時代、フランス・イギリス・アイルランド・アメリカ・日本と世界各地で戦い、16戦8勝。

主な勝ち鞍は凱旋門賞(G1)で、G1を計5勝した。

現役引退後は日本に輸入され種牡馬入り。

代表産駒はビッグウィーク(菊花賞(G1))。

2018年種牡馬ランクは第65位。

 

母クロノロジストは現役時、1勝のみの戦績。

繁殖としては、デビュー済み産駒が本馬を含みここまで8頭。

様々な種牡馬と交配されているが、7頭が勝ち上がり。

産駒のG1勝利は初めてではなく、ノームコア(父ハービンジャー、ヴィクトリアマイル)に続いて2頭目となった。

繁殖力はかなり高いと言える。

血統背景は父クロフネ(~Deputy Minister~ノーザンダンサー系)と母父サンデーサイレンスの組み合わせ。

 

父バゴは現役時に唯一掲示板を外したレースが日本でのジャパンカップだった(8着)。

日本で求められるスピードには乏しく鈍重な血統である。

その為、アメリカ系スピード血統を入れるのが効果的。

本馬の母父クロフネはフレンチデピュティ~Deputy Ministerのラインなのでこれに合致する。

 

本レースはそもそもディープインパクトと超好相性なレース。

過去7年(2012年以降)で4勝・2着3回・3着1回の好成績を残している。

但し、これは馬場状態が良好な時のもので、タフな馬場になった2017年は重厚なヨーロッパ血統のハービンジャー産駒がレースを制した。

本馬の父バゴもハービンジャー同様、凱旋門賞を制したヨーロッパ血統。

 

今年は東海・関東への台風上陸の影響で、京都も土曜日は雨が降りしきり不良馬場の中でレースが開催された(尚、東京は開催中止となった)。

当日は晴れて馬場も稍重まで回復はしたが、前日不良馬場の中でコースが使用されたことを考えると、タフさが求められる馬場状態であったと推察できる。

このことも本馬にとっては追い風になった。

 

「素軽い馬場状態の年はディープインパクト」、「タフさが求められる馬場状態の年はヨーロッパ血統」というのが本レースにおける馬券のセオリーである。

 

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

ファイブスター

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