『アルゼンチン共和国杯(GⅡ)2019ムイトオブリガード血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

 

今週は11月3日に開催されたアルゼンチン共和国杯(G2)を勝ったムイトオブリガードを取り上げます。

 

5枠7番ムイトオブリガードは五分のスタートを切ると、果敢にポジションを獲りにいき3番手の位置を確保。

きっちり折り合いをつけると向正面でも3番手。

3コーナーから4コーナーをインぴったりで回ってくると、直線を迎える時には2番手。

そこから追い出しを開始すると、残り400mの地点で先頭。

一完歩ずつリードを広げると、最後は後続に差を詰めさせることなく1・1/4馬身をつけて優勝。

本馬はこれで6勝目。昨年の同レース2着の雪辱を果たし、嬉しい重賞初制覇となった。

ムイトオブリガードの父ルーラーシップは現役時代、国内外で20戦8勝(2着2回、3着4回)。

主な勝ち鞍は香港での国際G1、クイーンエリザベス2世カップ。

国内のG1タイトルこそないが2012年の宝塚記念ではオルフェーヴルの2着に入るなど、掲示板を外したのは生涯で2度だけと抜群の安定感を誇った。

血統背景は父キングカメハメハ×母エアグルーヴという非サンデーサイレンス系。

(※エアグルーヴは牝馬ながら年度代表馬に選出された女傑で日本を代表する良血牝馬。)

種牡馬としては2016年から初年度産駒供用開始。

2018年には種牡馬ランク第8位まで順位を押し上げている。

非サンデーサイレンス系ということでサンデーサイレンス系牝馬と交配できることが種牡馬としての強み。

 

母ピサノグラフは現役時29戦4勝(条件馬)。

血統背景は父サンデーサイレンス×母父Caerleon(~Nijinsky~ノーザンダンサー系)の組み合わせ。

祖母はマイルチャンピオンシップ(G1)を勝ったシンコウラブリイ。

 

繁殖としてはこれまでデビュー済産駒が本馬を含め8頭。

様々な父と交配し、シンボリクリスエス(未勝利)→チチカステナンゴ(未勝利)→キングカメハメハ(1勝)→ハービンジャー(5勝)→クロフネ(未勝利)→ルーラーシップ(本馬、6勝、現役)→ノヴェリスト(1勝、現役)→ルーラーシップ(未勝利、現役)

複数勝ちは本馬を含め2頭。

繁殖としては、アベレージ低めでたまに当たりが出るといった感じ。

 

父ルーラーシップの成功配合例はほとんどが母父サンデーサイレンス系との組み合わせ。

現在産駒唯一のG1馬はキセキ(菊花賞)でその母父ディープインパクトはサンデーサイレンス系後継種牡馬の代表格。

またダンビュライト(京都記念(G2))とメールドグラース(小倉記念(G3))は母父サンデーサイレンスで本馬と同じ。

 

尚、上記3頭とも母母系にノーザンダンサーが入るという点が共通事項。

「サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系」を持つ母との配合が成功への近道であり、この点は本馬の血統構成と合致する。

 

また、本レースはトニービンの血を持つ馬の相性が良いレース。

過去10年で4勝、2着5回、3着1回の好成績。

本馬も父の母父にトニービンを持つ。

血統傾向からは本レースを勝つ条件は整っていたと言える。

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

ファイブスター

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