『朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)2019サリオス血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

 

今週は12月15日に開催された朝日杯フューチュリティステークス(G1)を勝ったサリオスを取り上げます。

 

3枠6番サリオスは五分のスタートを切ると、道中は好位4番手のポジション。

3コーナーから4コーナーにかけて外に持ち出し、4番手の位置のまま直線を迎える。

追い出しを開始すると他馬と違う脚色ですぐに2番手の位置まで上昇。

残り200mより少し前の地点で先頭に躍り出ると、後続をぐいぐいと引き離す。

最後まで2着以下の馬を寄せ付けずゴールを駆け抜けて快勝。

無敗の3連勝で見事、2歳マイル王の座を手にした。

サリオスの父ハーツクライは現役時代、国内外で19戦5勝。

主な勝ち鞍はドバイシーマクラシックと有馬記念。

有馬記念で無敗の3冠馬ディープインパクトに土をつけた唯一の日本馬である。

2018年の種牡馬ランクは第3位。

 

母サロミナは現役時、ドイツで5戦4勝。

主な勝鞍はドイツオークス(G1)芝2200m

血統背景は父Lomitas(~Nijinsky~ノーザンダンサー系)と母父タイガーヒル(デインヒル~Danzig~ノーザンダンサー系)の組み合わせ。

現役引退後、日本に輸入され繁殖馬となった。

これまでデビュー済み産駒は本馬を含め4頭。

父ディープインパクト(2勝、エルフィンS(OP))→父ディープインパクト(2勝OP馬、現役)→父ディープインパクト(未勝利、地方現役)→父ハーツクライ(本馬)

初仔から3年連続でディープインパクトと交配されている。

ディープインパクトの交配相手として、ノーザンファームが海外から輸入してきたパターン。

2頭がオープンまで出世して一定の繫殖力は示していたものの父母の戦績からすると少し物足りない印象だったが、4頭目に初めてハーツクライと交配されて誕生した本馬がG1初勝利。母の繫殖力は一気に高まった。

 

父ハーツクライと母系にNijinskyを持つ馬との組み合わせは、

アドマイヤラクティ(コーフィールドカップ(オーストラリアG1))やメイショウナルト(七夕賞(G3)、小倉記念(G3))がいる。

さらに母系にデインヒルを持つ馬との組み合わせでは、

アドマイヤミヤビ(クイーンカップ(G3))やグレイル(京都2歳S(G3))がいる。

 

ハーツクライ産駒は晩成傾向にあるが、母にノーザンダンサーのクロスを持つことで完成を早める。

先述した4頭も母がノーザンダンサー系のクロス持ちで、この点は本馬とも合致する。

 

このように「成功配合例血脈との組み合わせ+早期始動の条件配合」を満たしているのが本馬であると結論づけることができる。

母系の血統から距離延長は歓迎すべきで、クラシック戦線王道を歩んでいける逸材だろう。

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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