『京成杯(GⅢ)2020クリスタルブラック血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

 

今週は、1月19日に開催された京成杯(G3)を勝ったクリスタルブラックを取り上げます。

 


1枠1番クリスタルブラックは、ほぼ五分のスタートを切る。

行きたがる素振りを見せるが、鞍上は折り合いをつけるようになだめて後方から2頭目の位置を選択。

そのままレースを進め、3コーナーに入っても後方2番手のまま。

4コーナーから直線にかけてようやく進出を開始すると、横へ大きく広がった大外へ。

直線に入ると他馬と違う脚色で一気に追い込み、前をとらえていく。

最後は先に抜け出した2着馬をきっちり差し切ってゴールイン。

デビューから2連勝で重賞初制覇となった。

クリスタルブラックの父キズナは現役時代、日本ダービーを制して凱旋門賞へ挑戦した(4着)。

種牡馬としては、2019年デビュー世代が初産駒。

「父ディープインパクト×母父Storm Cat」の配合はディープインパクトのお手本のような配合でキズナはその代表格と言える。

ディープインパクトの後継種牡馬として期待されており、初年度の種付け頭数269頭はこれまでの新種牡馬の種付け最多頭数記録を更新した。

順調に産駒は勝ち上がり、2019年新種牡馬ランクは見事第1位。

(全体の2019年種牡馬ランクは第37位)

 

母アッシュケークは現役時、4戦1勝(条件馬)。

繁殖としてデビュー済み産駒はこれまで4頭。

父フサイチリシャール(1勝)→父ザール(地方、1勝)→父アドマイヤムーン(2勝、現役)→父アドマイヤムーン(地方2勝、現役)

目立った活躍馬こそいないが、様々な種牡馬との交配で全頭勝ち上がり(地方含む)、コツコツと走っている。

そして今回5頭目となる本馬が重賞初制覇となったので、繁殖馬としては繫殖力が高い部類に入る。

血統背景は父タイキシャトル(ターントゥ系)×母父Kris S.(Roberto~ターントゥ系)の組み合わせ。

 

父キズナがヨーロッパの重厚な血を内包しているので、素軽い血を取り入れることが成功のポイント。

母父タイキシャトルは国内外でスプリント~マイルのG1を5勝し、短距離馬として初めて年度代表馬に輝いたスピード血統。

よって、成功する配合のポイントを押さえていると結論づけることができる。

 

 

 


本レースの傾向としては、中山開催の終盤に差し掛かっていることから、切れ味よりパワーが求められます。

その為、スタミナが豊富なパワー型の「ロベルト」の血が最適で、この血を持つ馬が好走する傾向にあることをレース前のnetkeibaのコラムで書きました。

本馬は母系にロベルトの血を内包しており、同コラムで〇を打たせてもらいました。

(ちなみにスカイグルーヴも父エピファネイアでロベルトを内包しており、こちらが◎でした。)

結果、〇→◎の1、2着で決着しましたので、今年もこのロベルトの血が本レースに適合していたということでしょう。

 


年が明けたばかりの3歳重賞でレースレベル等まだまだわからないこと尽くしですが、ここで貴重な賞金加算ができたことは、本馬にとってこれからクラシック戦線を歩む上で大きな一歩になりました。

本レースで見せた最後の末脚が今後どこまで成長していくのか。

そしてそれを本番でも見せてくれるのか。

楽しみです。

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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