『遠征してきた馬を狙い撃ちにする簡単な方法』田中洋平
先週の日曜日、
中京4レースの新馬戦をプロミストジーンが勝利。
母親のプロミストリープは、
シルクで一口持っていた馬なので注目していました。
また関東馬が新馬戦から
関西に遠征で、単勝1.4倍。
けっこう売れてるな~と思いながら観戦していましたが、
レースは楽勝でしたね。
以前より西高東低の差が少なくなったとは言え、
関東馬が関西遠征して新馬戦で勝利。
こんなケースがよくあるのか、
あまり意識してなかったので、
ちょいと調べてみました。
期間は2021年から、先週まで。
◆東遠征(関西馬)
勝率13% 連対率24% 複勝回収率34%
単勝回収率79% 複勝回収率77%
◆西遠征(関東馬)
勝率5% 連対率11% 複勝回収率18%
単勝回収率91% 複勝回収率67%
これは新馬戦の遠征時の成績です。
やはり関西馬が関東に遠征した方が、
成績は良いですが、注目度が高くなるので回収率は普通ですね。
反対に関東馬の関西遠征は、
成績は良くないですが、単勝回収率は高い。
ただ複勝回収率がイマイチなので、
あまり買える!というパターンではない気もします。
では次に上位人気だった場合を見てみましょう。
まずは関東馬の関西遠征の場合。
◆1番人気
勝率36% 連対率45% 複勝回収率55%
単勝回収率73% 複勝回収率64%
◆2番人気
勝率17% 連対率42% 複勝回収率58%
単勝回収率53% 複勝回収率104%
◆3番人気
勝率21% 連対率29% 複勝回収率36%
単勝回収率138% 複勝回収率67%
1番人気の平均勝率が33%ほどなので、
通常よりは良さそうですが、
際立ってすごい!というポイントはなさそうですね。
続いて関西馬の関東遠征の成績。
◆1番人気
勝率41% 連対率57% 複勝回収率67%
単勝回収率100% 複勝回収率87%
◆2番人気
勝率20% 連対率36% 複勝回収率53%
単勝回収率84% 複勝回収率78%
◆3番人気
勝率14% 連対率30% 複勝回収率45%
単勝回収率89% 複勝回収率83%
こちらは1番人気の成績と回収率が優秀です。
関西からの遠征馬は注目度が高いのに、
それを上回るレベルで好走するから、
高い回収率になっているのでしょうね。
ここから騎手に注目してみましょう。
◆関西からの遠征馬で1番人気(関東騎手騎乗)
勝率44% 連対率63% 複勝回収率76%
単勝回収率123% 複勝回収率99%
◆関西からの遠征馬で1番人気(関西騎手騎乗)
勝率40% 連対率56% 複勝回収率64%
単勝回収率89% 複勝回収率81%
やはり地の利があるのか、
成績、回収率ともに関東騎手に軍配が上がりました。
関東開催の新馬戦に、関西馬が遠征してきた。
そして1番人気になって、関東騎手が騎乗している場合。
好走率が高くて、
さらに回収率の高い馬にレベルアップ!
ということですね。
ぜひ狙ってみてください。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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