『大山ヒルズのトリセツと、前田幸治氏はスゴい!』高橋広治

 

こんにちは、高橋広治です。

よろしくお願いします。

 

今回は、ノーザンファームとは一線を画すオーナーブリーダー、ノースヒルズの外厩、大山ヒルズについて書いていこうと思います。

 

がその前に、ノースヒルズについて触れておかなくてはありません。

 

 

ノースヒルズは、北海道新冠町にある、完全オーナーブリーダー制の牧場です。

 

オーナーブリーダーとは、馬主兼生産者のことですので、ノースヒルズは、自前で生産した馬を、仲の良い個人馬主に売ることはあっても、セリに出したりすることは無く、自分たちの所有馬としてレースに使ったり、繁殖に上げたりしております。

 

生産から育成を経て、レースへ出走し、現役を終えるまで全てノースヒルズの敷地から出ませんので、馬とスタッフとの一体感や、レースを勝った時の喜びは、よりひとしおだと思います。

 

また、常に欧米を意識した馬づくりをしており、「North Hills Co. Limited」という自前の海外生産拠点を持っていて、マル外馬が多いのも特徴の1つ。

 

代表は前田幸治氏で、もともとは大阪でアイテックという、水道工事・ゴミ焼却系の会社の代表経営者です(現在は会長)。

 

このノースヒルズ生産馬、何を隠そうダービーを連覇しております。

 

2013年はキズナ、2014年はワンアンドオンリーでダービーを連覇しており、社台・ノーザン系全盛の中、今も毎年40勝前後の勝ち星を量産していて、世界に誇れるオーナーブリーダーと言っても過言ではないでしょう。

 

そんなノースヒルズ生産馬の貴重な育成・調教拠点となっているのが、鳥取県にあります、大山ヒルズであります。

大山ふもとの広大な敷地に、最大170頭収容可能な厩舎をはじめ、栗東トレセン並みの坂路、坂路から続いている周回ダートコースがあります。

NF天栄やしがらきに比べると規模の面では劣りますが、大山の雄大な景色をバックにトレーニングできるのは、馬のメンタル向上や、ストレス発散にも一役買っていることでしょう。

 

そんな大山ヒルズ上がりの馬の近3年間の成績がコチラです。

 

馬場状態 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
6.9% 12.7% 18.5% 82 61
ダート 6.1% 12.4% 19.5% 84 87
6.6% 12.8% 19.2% 83 74

 

いかがでしょうか?

芝とダートで成績があまり変わらないのは特徴と言えば特徴ですが、これと言って強調材料もありませんね。

 

では、馬主ノースヒルズと、前田幸治氏に分けて見てみましょう。

 

馬主(最新/仮想) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前田幸治 10.1% 17.3% 24.1% 174 104
ノースヒルズ 5.9% 13.6% 19.0% 66 72

 

このように、面白い位ハッキリ差が出ました。

前田幸治さんは、強い馬を自分で持ちたい方なのですかね?

それはそれで分かりやすくて、とても好感が持てますけど。

そりゃ、自分が代表なのですから、自分が強い馬を持つのは当然のことでしょ。

武豊騎手をこよなく愛する姿にも好感が持ちますし。

 

分析してみると、自前のノースヒルズで生産された馬は、そのまま馬主ノースヒルズとなる場合が多いようです。

 

それに対して、他の浦河・日高で生産された馬を購入した場合は、前田幸治氏の名前が使われる場合が多い気がします。

 

前田氏が購入した他場生産馬がよく走るということは、前田氏は、馬主に必要不可欠な、走る馬を見抜く眼力に長けているのでしょうね。

 

とにもかくにも、馬券に活かしやすいデータになった事は言うまでもありません。

 

大山ヒルズの馬を狙う際は、前田幸治氏本人名義の馬に狙いを絞るべきでしょう。

 

 

今回の記事は以上です。

どうか馬券力アップにご活用下さい。

 

ありがとうございました。

投稿者プロフィール

高橋 広治
高橋 広治
データを駆使した戦略競馬の賢才
人と違う視点や切り口で競馬を分析することに長けている頭脳派。データ分析ソフト『TARGET』を使いこなして、周りがアッと驚く馬券術を生み出す。そのレベルは折り紙付きだ。