『かつての2歳戦の雄が独特の存在感』高橋広治

 

こんにちは、高橋広治です。

 

よろしくお願いいたします。

 

外厩のことを中心に、競馬をいろいろな角度から分析し、

あなたにも役立つ情報を提供しております。

 

6月に入り、夏競馬が開幕し、

待ちに待った2歳新馬戦もスタートしました。

 

6/21現在、2歳新馬戦は18レースを消化。

 

外厩の観点から分析すると、18レース中

約半数の8勝をノーザンファーム系

外厩上がりの馬が占めております。

 

でもこのペースは全く

異常ではなく、前年並み。

 

競馬ファンにはもう常識ですが、

ノーザンファームの新馬戦に対する

意気込みは相当なもの。

 

ただでさえ搭載エンジンが他の馬より

違うと言われているノーザンファーム馬。

 

ましてや「とりあえず走らせてみよう」と

いう他の陣営とは裏腹に、ノーザンファーム馬は

練習試合の概念はなく、一戦必勝のごとく

しっかり馬を仕上げて臨んで来ますから、

その結果はもう、走る前に見えていると

言っても過言ではありません。

 

今年もノーザンファームによる

新馬戦荒らしはしばらく続きそうです。

 

これまでの新馬戦8勝のノーザンファーム、

各外厩の内訳を見てみましょう。

 

・ノーザンファーム本場:2勝

・ノーザンファーム空港:1勝

・ノーザンファーム天栄:2勝

・ノーザンファームしがらき:3勝

 

これで計8勝です。

 

しがらきが3勝とトップですが、

(まだ始まったばかりだけど)

でも意外なことに、同期間で

同じく3勝している外厩が他にあったのです。

 

もちろんノーザンファームの外厩では

ありません。

 

どこだと思います?

 

分かりますか?

 

答えはビッグレッドファーム鉾田です。

 

これまで5頭が出走し、

(3-1-0-1) 単勝回収率848 複勝回収率204

 

とほぼパーフェクト。

 

ノーザン系の他外厩に全くヒケを

取らない、見事な躍進っぷり。

 

それでいてノーザンファームと違い、

人気を被らないのでしっかり儲かります。

 

また同じくビッグレッド系の外厩、

コスモヴューファーム上がり馬は

同じく5頭が出走し、

(1-1-0-3) 単勝回収率2186 複勝回収率324

と底が見えておりません。

 

ちなみに前シーズンは1年間を合わせても、

ビッグレッドファーム鉾田上がりの馬は

新馬戦でわずか2勝しかできませんでした。

 

1年間でわずか2勝だったのが、

代が変わってまだひと月足らずでもう3勝。

 

これはビッグレッドファーム全体の、

新馬戦に対する意識が変わったのでしょうか?

 

そういえば、ノーザンファームが

新馬戦に力を入れる以前、

2歳のこの時期を得意としていたのが、

マイネル軍団、コスモ軍団といわれる

ビッグレッド系、ラフィアン系の馬たち。

 

彼らは、まだ有力馬がデビューしていない

2歳の夏に照準を合わせ、ライバルが手薄な

レースでしっかり存在感を見せておりました。

 

マイネル軍団の総帥、岡田繫幸代表は

決して血統的なアドバンテージが無い、安価な馬を

いかにして活躍させるかを考えた結果、

2歳の早い時期に活路を見出しました。

 

しかしそういった馬ばかりでは早熟で

終わってしまう馬も多く、マイネル軍団から

クラシックを制覇した馬はまだおりません。

 

2歳のG1である朝日杯はマイネルマックス、

マイネルレコルトと2勝しているのですがね。

 

でもコスモバルクやマイネルラヴを筆頭に、

記録より記憶に残る馬が多いのも、

マイネル、コスモ軍団の特徴かも知れないですね。

 

将棋で例えると、「桂馬」や香車」のような

独特の存在感がビッグレッド系、

ラフィアン系にはありますよね。

 

今年はかつて「庭」にしていた2歳戦で復活の予感。

 

6/6(土)阪神5Rでは、

鉾田上がりのダディーズビビッドと

コスモヴューファーム上がりの

ウインメイユールでワンツーフィニッシュと

いうレースもありました。

 

ぜひ今年の2歳戦はビッグレッド系、ラフィアン系に

注目してみて下さい。

 

今回の記事は以上です。

 

良かったら参考にして下さい。

 

ありがとうございました。

 

投稿者プロフィール

高橋 広治
高橋 広治
データを駆使した戦略競馬の賢才
人と違う視点や切り口で競馬を分析することに長けている頭脳派。データ分析ソフト『TARGET』を使いこなして、周りがアッと驚く馬券術を生み出す。そのレベルは折り紙付きだ。