『TARGETにあるブルーオーシャンを知っているか?』田中洋平
3月13日(土)の7~8レースくらいの時間帯、
中山競馬場の降雨量がすごかったですね。
実況アナウンサーの人が、
こんな雨は台風接近時以外は見たことがない!と
言っていたのが中山7レースのスタート前。
そして次の8レースになったら、
もっと雨がひどくなっている。
スタート地点がほぼ見えない状況で、
思わず笑ってしまったほど。
すぐに開催中止にならないよな?と不安がよぎったのですが、
大丈夫でしたー。
そんなドシャ降りに見舞われた中山7レースと8レースは、
どちらも1番人気はルメール騎手。
でも中山7レースは、
ノヴェリスト産駒のインフォーマントという馬に騎乗して6着。
もっとも雨が激しかった中山8レースは、
キングカメハメハ産駒のヴァイスメテオールという馬に乗って1着。
ヴァイスメテオールは他馬とレベルが違ったという勝ち方でしたが、
後方で焦らずにじっくりと脚をためた、ルメール騎手の好騎乗が光った印象。
3コーナー途中から外めを進出して仕掛けた、
2番人気のアンダープロットは、
距離ロスが響いてか、直線半ばで失速して5着でしたからね。
ドシャ降りなどのレース環境が悪い時ほど、
騎手の腕の違いが出るんだろうなーなんて思いながら、
レース中継を観ていて、あることが気になる。
それは人気馬の馬場別の成績。
よく言われるのが、
人気を作る各紙のトラックマンが印を打つのは、
週末の販売に合わせて水曜日か木曜日だそう。
印刷したりと新聞を作る工程があって、間に合わないですからね。
ということで、
週末の天気までは完璧に予測できないことが多い。
そのため、基本は良馬場を想定して予想している。
この話は、聞いたことがあるでしょう。
つまりドシャ降りのレースで、
競馬新聞やスポーツ新聞のシルシを参考に予想するということは、
まったく的外れの予想になる場合がある。
そんな競馬ファンたちが作った1番人気だから、
馬場が悪くなると、成績が落ちるのは無いか?と予測することができます。
さらに言うと、
各新聞のシルシを集計したコンピ指数なんて、
もっと成績が落ちることが予測できます。
ということで、データを見てみましょう。
さすがに不良馬場までドロンコになるとガタ落ちになりますが、
稍重、重馬場くらいであれば、それほど良馬場と変わらない。
私が想定したイメージとはちょっと違いました。
残念!なんて思いながらTARGETをポチポチしていたら、
あることに気付きました!
いかがですか?
この画面をみて、何かが足りないことに気付きませんか?
そうです!
赤枠の中に障害レースの馬場別の成績がないのです。
ジャンプして竹柵などを飛越する障害レースこそ、
馬場の良し悪しが成績に影響しそうですよね?
なのにTARGETでは見れない。
最近思うのは、
TARGETは厩舎関係者やメディアの人も使うので、
もはや普通に見れるデータだけでは儲からない。
パッと見れるようなデータは、
すでにレッドオーシャン化しているということ。
だからこそ、
TARGETでは普通に見れないデータを使わないとダメ。
それがTARGETのブルーオーシャンなのです。
そして今回の障害レースの馬場データも、
普通に見れないので、ブルーオーシャンになるはず。
ということで、どこかで見れないかをポチポチと探すと、
ここにありました。
まず①番のボタンで、障害レースだけを表示させると分かりやすい。
次に②番の▼ボタンを押して、③番で馬場の種類を選択。
細かくは見れないですが、これでザックリは見ることが出来ます。
よっしゃーっ!と思ったのですが、
とくに妙味は無かったです。
うーん、残念。
まーこのように表面的にパッと見えないデータが、
勝利にググっと近づくTARGETのブルーオーシャンになります。
なんとなく理解できたでしょうか?
ぜひこのブルーオーシャンを、ガシガシと探してみてください。
参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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