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『実はけっこう乗れる男！杉原誠人騎手！』田中洋平

2024年2月19日 / 最終更新日 : 2024年2月19日田中洋平馬券力アップ

『実はけっこう乗れる男！杉原誠人騎手！』田中洋平

今年の小倉大賞典は、

杉原誠人騎手が騎乗するエピファニーが勝利。

母のルールブリタニアは３戦１勝で引退していますが、

その姉にオークスと秋華賞を勝ったミッキークイーンがいる血統。

さらに近親まで拡げると、

昨年のエリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグ、

今年の愛知杯を制したミッキーゴージャスもいます。

なかなかの良血ですね。

そんなシルクレーシングの馬に、杉原誠人騎手？

と違和感を抱いたのは、私だけではないはず。

杉原誠人騎手と言えば、やはりミルファーム専属のイメージ。

２０２２年のアイビスサマーダッシュ（Ｇ３）を制した、

ビリーバーはミルファームの馬。

そして２０２３年のフェアリーＳ（Ｇ３）を制した

キタウイングもやはりミルファームの馬。

ノーザンファーム系の馬に乗っているイメージが薄い騎手ですが、

昨年の調べてみると、わりと乗っているようです。

ミルファーム生産馬　８６回

社台ファーム生産馬　３０回

ノーザンファーム生産馬　３０回

これが騎乗回数のトップ３です。

また今回、エピファニーに杉原誠人騎手が騎乗することになったのは、

管理する宮田敬介厩舎の調教を手伝っていたから、のようですね。

宮田敬介調教師はノーザンファーム出身なので、

先ほど挙げたエリザベス女王杯勝ちのブレイディヴェーグなど、

ノーザンファームから任せられている馬が多い。

今回のエピファニーを機に、

杉原誠人騎手の騎乗技術が認められれば、

宮田敬介調教師からノーザン系の馬がもっと供給されるかもしれません。

そうなると、

杉原誠人騎手の成績もググっと伸びてくるかもですね。

そんな杉原誠人騎手のデビューからの勝ち星がこちら。

２０１１年　７勝

２０１２年　２２勝

２０１３年　２１勝

２０１４年　１１勝

２０１５年　９勝

２０１６年　８勝

２０１７年　８勝

２０１８年　１２勝

２０１９年　６勝

２０２０年　１４勝

２０２１年　９勝

２０２２年　１２勝

２０２３年　１３勝

こう言うと失礼なんですが、

減量が取れた後は、なんとか低空飛行でキープ。

年間ひとケタ勝利の騎手は、

徐々に勝ち星が減っていく傾向なんですが、

見事に持ちこたえているのは、逆にすごい気もします。

勝率４％　連対率８％　複勝率１２％

単勝回収率６３％　複勝回収率６０％

勝率は平均４％ほどですしね。

そんな杉原誠人騎手ですが、

乗り鞍のほとんどが１０番人気以下のチャンスの少ない馬ばかり。

乗り馬の供給源が、

質より量のミルファームなので、ある程度は仕方なし。

しかし勝てるチャンスがありそうな、

単勝１９．９倍以内の馬に限定すると、

成績が変貌します。

勝率１２％　連対率２３％　複勝率３３％

単勝回収率１０２％　複勝回収率８３％

年単位の単勝回収率はこうなります。

２０１１年　８４％

２０１２年　１２１％

２０１３年　９６％

２０１４年　５２％

２０１５年　５７％

２０１６年　１１５％

２０１７年　１６７％

２０１８年　１４０％

２０１９年　１２９％

２０２０年　１０８％

２０２１年　８０％

２０２２年　９３％

２０２３年　１０７％

２０１４年と２０１５年だけ悪いですが、

あとは高いレベルの回収率を叩き出しています。

つまり人気以上の着順に持ってきている、ということ。

これは好循環に入る可能性が、大いにありそうですね。

馬質さえ良くなれば、

もっと勝てるようになる騎手のパターンだと思います。

そして今回、エピファニーで小倉大賞典を制して、

乗れることのアピールに成功。

ということは、

一気にブレイクする可能性もありそうです。

杉原誠人騎手の今後に注目しましょう！

投稿者プロフィール

田中洋平

田中洋平（日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家）
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、２００９年に逃げ穴馬馬券術を紹介。２０１０年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、２０１２年にＫＫベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル６を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。