『KSトレーニングセンターと、広がる調教師格差』高橋広治
こんにちは、高橋広治です。
よろしくお願いいたします。
今回は、美浦トレセン近くにあります、KSトレーニングセンターについて書いてみようと思います。
KSトレーニングセンターがあるのは茨城県牛久市で、圏央道の稲敷ICという所の程近くにあります。
1999年より営業と歴史は割と古く、施設・設備はそれなりにしっかりしていて、大小2つのダートコースや坂路コース、それに丸馬場、角馬場などを有しており、預託馬数もそれなりの数があります。
またKSトレセンは、現在は8つの育成牧場が集合しており、厳密に言うとひとつの外厩ではなく、小さな育成牧場の集合体という事ができるでしょう。
そんなKSトレーニングセンター上がりの馬の成績はどうなのでしょうか?
外厩 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
KS | 3.5% | 8.2% | 13.2% | 50 | 69 |
うーん、ちょっと厳しい数字が並んでおりますね。
数ある外厩の中でも、これは下から数えた方が早そう。
なぜこんなに好走率が低いのでしょうか?
それは、この外厩を利用する調教師には、残念ながらリーディング下位厩舎がびっしり並んでいるからだと推察します。
今は関東馬にも素質馬が目立つようにはなってきましたが、その素質馬を預託しているのは、リーディング上位の厩舎がほとんど。
下位厩舎には、なかなか走る馬が回って来ないのです。
このリーディング上位厩舎と下位厩舎の格差は、栗東よりも、美浦の方がより顕著。
その証拠に、リーディング下位厩舎には、美浦の厩舎がびっしり集まっております。
2019年ももう9月だというのに、今年まだ1勝、2勝という調教師が少なくありません。
もちろん仕上げに難があったり、色々な問題があるのでしょうけど。
弱肉強食と言われればそれまでですが、そういった下位厩舎にも光を当てて欲しいものだなと思ったりもします。
なんか話が湿っぽくなりましたが、気を取り直して次に行きましょう。
KSトレセン上がりの馬で何か、儲かるポイントはないのでしょうか?
リーディング下位厩舎の馬が並ぶ中で、リーディング上位の相沢郁厩舎の所属馬も、このKSトレセン内のグロースフィールドという所に頻繁に預託されております。
では相沢郁厩舎所属馬のKSトレセン上がりの成績を見てみることにしましょう。
調教師 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
相沢郁 | 7.6% | 9.3% | 16.3% | 187 | 97 |
さすが、リーディング上位だけあってベタ買いしたくなるような回収値ですね。
KSトレセン上がりでも、儲かるポイントはしっかり存在しました。
KSトレセン上がりだからと言って躊躇せず、儲かるポイントをじっくり探す事が、他人との差別化に繋がるのです。
そういえば関西の外厩、宇治田原Sも、2018年まではホント、メタメタな数字でとても買えない外厩でした。
しかし2019年にはしっかり立て直し、今や宇治田原上がりの穴馬がバンバン好走しております。
KSトレセンも、そんな伸びしろはたくさんはずですから、「美浦の宇治田原」になれるよう、頑張って欲しいものです。
今回の記事は以上です。
ぜひ参考にして下さい。
ありがとうございました。
投稿者プロフィール
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データを駆使した戦略競馬の賢才
人と違う視点や切り口で競馬を分析することに長けている頭脳派。データ分析ソフト『TARGET』を使いこなして、周りがアッと驚く馬券術を生み出す。そのレベルは折り紙付きだ。
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