『グリーンウッドに関係が深い調教師part2&社台を巡るウワサ』高橋広治

こんにちは、高橋広治です。
よろしくお願いいたします。
外厩情報を中心に、競馬をいろいろな角度から分析し、
あなたにも役立つ情報を提供しております。
前回、グリーンウッドに結びつきの深い調教師として、下記の6人の調教師を挙げました。(データは全て近2年間)
調教師 | 勝利数/出走数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
(栗)安田隆行 | 22/122 | 18.0% | 30.3% | 38.5% | 111 | 88 |
(栗)中内田充 | 21/ 70 | 30.0% | 38.6% | 48.6% | 174 | 107 |
(栗)池江泰寿 | 13/ 57 | 22.8% | 36.8% | 52.6% | 111 | 110 |
(栗)牧浦充徳 | 10/150 | 6.7% | 12.0% | 18.7% | 102 | 88 |
(栗)松永幹夫 | 10/ 72 | 13.9% | 25.0% | 31.9% | 79 | 75 |
(栗)角田晃一 | 9/148 | 6.1% | 13.5% | 22.3% | 47 | 63 |
このうち上記の3人(安田隆行師、中内田充師、池江泰寿師)については前回たっぷり触れましたので、今回は牧浦充徳師、松永幹夫師、角田晃一師について調べてみましょう。
まずは牧浦充徳師。
毎年20勝前後の勝ち星を挙げる栗東の中堅厩舎。
師は高校時代、国体の障害飛越競技で全国3位になるほどの腕前だったそう。
そんな牧浦師のグリーンウッド上がり馬は、なぜか関西圏で全く勝てなくて、逆に関東方面へ遠征したときの好走率はハンパない事になっております。
場所 | 勝数/出走数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
東開催 | 7/ 62 | 11.3% | 19.4% | 27.4% | 194 | 152 |
西開催 | 2/ 80 | 2.5% | 5.0% | 10.0% | 37 | 39 |
牧浦師はGウッド上がり馬だけではなく、牧浦師管理馬全体的にみてもこのような傾向が伺えます。
牧浦師管理馬は、強豪ひしめく関西圏では軽視し、関東遠征(福島、新潟含む)に出てきた時にピンポイントで狙う作戦が良いでしょう。
次に松永幹夫師。
元騎手で、騎手時代は1400勝を挙げた名ジョッキー。
その甘いマスクは「ミッキースマイル」と言われ武豊騎手と人気を分け合っておりました。
そんな松永幹夫師は牧浦師と全く逆で、関西圏(中京・小倉含む)で勝負強さを発揮する一方、関東遠征では全く勝てておりません。
場所 | 勝数/出走数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
東開催 | 1/24 | 4.2% | 8.3% | 16.7% | 32 | 45 |
西開催 | 9/47 | 19.1% | 31.9% | 38.3% | 104 | 83 |
松永師はしがらき上がり、いわゆるノーザン馬での成績はすこぶる良いのですが、Gウッド、いわゆる社台の馬であまり勝てませんでした。
2019年は42勝を挙げ、ラッキーライラックでG1勝ちを収め、栗東のトップトレーナーの仲間入りをしたと言っても過言ではない松永幹夫師。
しかし前回触れましたが、栗東のトップトレーナーたちはノーザン馬だけではなく社台の馬でも勝ち星を量産しております。
社台の馬で勝利を増やす事が、さらなる飛躍のためのキモと言えるでしょう。
最後は角田晃一師。
こちらも元ジョッキーで、ジャングルポケットでダービーを勝った事もあります。
取り立てて名騎手と言われる存在ではなかったものの、G1レースになると途端に勝負強さを発揮する、「意外性の男」と言われた時期も。
そんな角田師のGウッド上がり馬は、芝ダート問わず短距離で狙うべきでしょう。
こちらが1200mのみの成績。
距離 | 勝数/出走数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1200m | 4/40 | 10.0% | 17.5% | 25.0% | 131 | 93 |
他の距離では特段取り立てる要素がなかったので、角田師のGウッド上がり馬は、短距離に絞った方が良いかも。
そういえば師もジョッキー時代はヒシアケボノでスプリンターズSを制した事もあり、「ヒシ」の馬は短距離馬が多かったような・・・。
ですから角田師は走る短距離馬のノウハウを身につけているのかも知れませんね。
話変わりますがそういえば、今社台系の関西馬は主に外厩はグリーンウッドを使っているのですが、今大津の東、比良山の方にデッカい社台系外厩を建設中との事。
名前はチャンピオンヒルズだそう。
あのしがらきも天栄をも凌駕する設備だという事ですから、イヤでも気にならない訳がありません。
2020年秋に開業予定との事ですから、今から楽しみですね。
今年は社台の動きから目が離せません。
ノーザン1強時代は終焉を迎えるのでしょうか?
今回の記事は以上です。
ぜひ参考にしてください。
ありがとうございました。
投稿者プロフィール

-
データを駆使した戦略競馬の賢才
人と違う視点や切り口で競馬を分析することに長けている頭脳派。データ分析ソフト『TARGET』を使いこなして、周りがアッと驚く馬券術を生み出す。そのレベルは折り紙付きだ。
最新の投稿
馬券力アップ2020年8月5日『友道厩舎の外厩上がりと人気馬には逆らうな』高橋広治
馬券力アップ2020年7月29日やはり今年は2歳戦線はビッグレッド&コスモ軍団!
馬券力アップ2020年6月22日『かつての2歳戦の雄が独特の存在感』高橋広治
馬券力アップ2020年6月10日『コントレイルの矢作芳人師は、実は在厩調整の鬼だった』高橋広治