『在厩でこそ走る野中賢二師の傾向と、意外なセールスポイント』高橋広治

 

こんにちは、高橋広治です。

 

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2020年3月28日(土)中山9R伏竜ステークスを制したのは、人気薄ヘルシャフトでした。

 

10番人気、単勝2780円だったこの馬は、外厩と調教師の観点から判断すると案外取りやすかったかも知れません。

 

ヘルシャフトの調教師は、栗東の野中賢二師。

 

2019年のフェブラリーS(G1)を制したインティは野中師の代表的な管理馬。

 

そんな野中師管理馬の外厩先はグリーンウッドやヒイラギ淡路を使用する事が多いです。

 

しかし野中師管理馬は外厩上がり馬ではあまり走らず、在厩調整でこそ抜群の勝負強さを発揮する事を覚えておかなくてはなりません。

 

野中師管理馬を外厩明けと在厩調整後の成績とで分けたものが下の表です。(近1年間)

 

調整過程 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
外厩明け 11- 10- 6- 118/ 145 7.6% 14.5% 18.6% 66 65
在厩調整 18- 13- 11- 70/ 112 16.1% 27.7% 37.5% 109 109

 

いかがでしょうか?

 

このように雲泥の差なのであります。

 

野中師といえば前述のインティやグリム、カゼノコなど活躍馬はダート馬ばかりの印象ですが、ここ最近は在厩調整明けで芝の小倉大賞典(G3)でドゥオーモが2着したりして、芝レースでも存在感を示す時がしばしば。

 

得意の在厩調整時であれば、ダートだけではなく芝レース時も狙っていく事も必要かも知れません。

 

また野中師の特徴として、芝・ダート問わず1番人気に推された時の勝率がずば抜けて良いのです。

 

1番人気に推された時の成績がコチラ↓(近1年間)

 

馬場状態 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3- 0- 0- 2/ 5 60.0% 60.0% 60.0% 232 104
ダート 12- 2- 3- 7/24 50.0% 58.3% 70.8% 103 87
15- 2- 3- 9/29 51.7% 58.6% 69.0% 125 90

 

いかがしょうか?

 

ちなみに1番人気馬の平均勝率は約30%強。

 

それを踏まえると、1番人気に推された馬の半分以上はしっかり勝利しているのですから、馬券を購入するコチラ側としたら大変有難いデータであると言えるでしょう。

 

また人気馬でしっかり結果を出していく事により、馬主さん側からの信頼も勝ち取る事になり、走る馬を預託されやすくもなって、好循環を得やすいとも言えます。

 

現に預託馬の多いカナヤマHDの信頼は勝ち取っているでしょうからね。

 

野中師はまさに、名だたる名トレーナーへの階段を一歩ずつ駆け上がっている所だと言えるでしょう。

 

これからも、在厩調整の野中賢二師に注目しておいて下さい。

 

今回の記事は以上です。

 

ぜひ参考にして下さい。

 

ありがとうございました。

 

 

投稿者プロフィール

高橋 広治
高橋 広治
データを駆使した戦略競馬の賢才
人と違う視点や切り口で競馬を分析することに長けている頭脳派。データ分析ソフト『TARGET』を使いこなして、周りがアッと驚く馬券術を生み出す。そのレベルは折り紙付きだ。