『マ-メイドS 2017の穴馬探し予想PART1』シベリアン

 

「マ-メイドS」の
穴馬探しをお届けします。

マ-メイドSは、
6月11日(日)に阪神で
行われる牝馬ハンデ重賞です。

 早速、当レースのポイントを
 お伝えしていきましょう。

 【ポイント1】
とにかく荒れる

→マ-メイドSの「キモ」。
とにかくよく荒れます。

 近10年の当レース出走全馬の
人気別・成績は下記の通り。

1番人気馬    連対率30% 複勝率40% 2.1.1.6
 2番人気馬    連対率20% 複勝率40% 2.0.2.6
 3・4番人気馬   連対率10% 複勝率15% 1.1.1.17
 5・6番人気馬   連対率10% 複勝率25% 1.1.3.15
 7番人気以下   連対率14% 複勝率17% 4.7.3.67

近10年3着以内好走馬30頭の
 うち、およそ半分の14頭が
7番人気以下。そのゾーンの
馬の連対率14%。こんな重賞は
 なかなか他にはありません。

G1直後の「端境期」の施行、
しかもハンデ戦、しかも
気まぐれ牝馬のレースですし
牝馬にとってはタフな舞台で
行われるなど「荒れやすい」
 要素が満載ゆえ、このような
傾向が出ているのでしょう。

レースによって堅く狙ったり
穴を狙ったりと「臨機応変」に
予想し、馬券を買うのが競馬の
基本中の基本ですが、この
 レースに関しては人気馬から
堅く狙う理由があまり無い、と
 いうこと。当欄も、もちろん
 ココは穴を狙います。

 【ポイント2】
 前走「ヴィクトリアマイル」
 出走馬は危ない

→当レースは、前走で
G1ヴィクトリアマイルに
出走していた馬が不振です。

2010年以降、
ヴィクトリアマイル→
マ-メイドSのローテーションを
経ていた全14頭の、
マーメイドSでの成績を診て
 ください。

10年  4着  ニシノブルーム  (1番人気)
10年  5着  ヒカルアマランサ (2番人気)
10年  6着  ムードインディゴ (10番人気)
10年10着  コロンバスサーク (7番人気)
10年13着  ブラボーデイジー (5番人気)
11年  2着  ブロードストリー (7番人気)
11年10着  ディアアレトゥー (10番人気)
12年11着  アニメイトバイオ (6番人気)
13年  3着  アロマティコ   (1番人気)
13年  9着  エーシンメンフィ (5番人気)
14年  3着  フ-ラブライド  (1番人気)
15年15着 バウンスシャッセ  (5番人気)
16年  4着  シュンドルボン  (1番人気)
16年11着  メイショウマンボ (12番人気)

 昨年も、1番人気の
 シュンドルボンが
当法則に乗っ取って(?)
きっちり4着に凡走。

そのシュンドルボンも
含めて1番人気馬が4頭も
 いながら、上記14頭の
合計成績は(0.1.2.11)。

とても、前走で格上の
「GI」に出走した馬の、
 夏競馬G3での成績とは
思えないほど低調です。

しかも「前走でGIに
出走した」いわば格上的な
印象が効いてマ-メイドSでは
人気に推されるケースが多々。

しかし、その高い人気ほど
「GI経由馬」は走りません。

GIヴィクトリアマイルに
前走で出走していた馬=
その際に「目イチ仕上げ」が
施されていたことが大半。
しかも体調のピーク期が短い
牝馬ですから、マ-メイドSの
時にはすでに体調のピークを
過ぎた状況になっている事が
多く、その高い人気ほどは
信頼できない…ということ。

 今年も「該当馬」の出走が
 ありますが、やはり少し評価を
落としたいですし、中間の
調教状況にも要注意と言えます。

 【ポイント3】
 軽ハンデ馬に要注意

→当レースは「軽ハンデ馬」が
頻繁に走るのが特徴です。
 近5年の好走馬15頭のハンデを
診てください。

12年1着馬  (1)  53キロ
12年2着馬  (7)  50キロ
12年3着馬(10)  50キロ
13年1着馬  (7)  56キロ
13年2着馬(10)  55キロ
13年3着馬  (1)  54キロ
14年1着馬  (1)  53キロ
14年2着馬(13)  50キロ
14年3着馬  (2)  56キロ
15年1着馬  (8)  53キロ
15年2着馬  (1)  53キロ
15年3着馬(10)  53キロ
16年1着馬  (6)  53キロ
16年2着馬  (7)  51キロ
16年3着馬  (5)  55キロ

(カッコ数字)=人気順

このように、15頭のうち
10頭が斤量53キロ以下の
 いわゆる「軽ハンデ馬」。
 特に、該当馬が近5年で
 じつに4勝しています。

 当レースは2006年から
 ハンデ戦になりましたが
 それ以降、51キロ以下の
超・軽ハンデ馬も8頭が
馬券圏に好走。

 軽ハンデ馬=前走の
下級条件戦で好走してきた馬、
 前走のオーブン戦で凡走した
馬が大半ですが、そのような
「軽ハンデをもらいやすい
状況の馬」がまんまと軽めの
 ハンデを得たうえで、それを
(ドングリの背比べ的な
 メンバーによるレースの中で)
 存分に活かして好走することが
多いレース、ということ。

よって前走からの臨戦過程+
ハンデを「セット」で
注目したい一戦とる言えます。

 【ポイント4】
 今年は差しが届く年?

→当レースが13頭立てより
少ない頭数で行われた年は
近10年で3回ありましたが
 いずれの年も差し馬が多く
台頭していました。

07年1着馬 先行
    2着馬 差し
   3着馬 追込
08年1着馬 差し
   2着馬 逃げ
   3着馬 差し
11年1着馬 差し
   2着馬 差し
   3着馬 追込

もともと速く流れやすいため
小回りのワリに差しがけっこう
届く阪神の芝2000mですが、
 当レースに関しては少頭数の
年ほど、その傾向が顕著。

 逆に16頭だてフルゲートで
行われた09年・10年は
「行った行った」の決着で
終わっています(一昨年は
差し決着でしたが)。

 前述したとおり「牝馬に
 とってはタフな舞台」での
 レースなので、前でトバした
馬が捕まりやすいレースでは
 ありますが、ゆえに少頭数ほど
『後ろにいる馬でも確実に
前を捕まえることができる』
 質のレースになっている、と
 いうことなのでしょう。

ともあれ、今年は少頭数戦。
 差しタイプに注目します。

 以上の4点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。