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『桜花賞馬リバティアイランドは怪物だった！』田中洋平

2023年4月10日 / 最終更新日 : 2023年4月10日田中洋平馬券力アップ

『桜花賞馬リバティアイランドは怪物だった！』田中洋平

とんでもない馬が出てきましたね。

そうです、桜花賞のリバティアイランドです。

２着のコナコーストが２番手、

３着のペリファーニアが４番手で競馬をしていた、

超前残りの展開の中で、上がり32.9の末脚で差し切り。

上がり２位のキタウイング（１２着）が33.6、

上がり３位のシンリョクカ（６着）が33.8と、

他馬に比べると、リバティアイランドの32.9は破格中の破格。

２０１４年のハープスターを思い出しました。

ハープスターも桜花賞で、

最後方から直線だけで、１７頭ゴボウ抜きで勝利。

１着　ハープスター（32.9）

２着　レッドリヴェール（33.4）

３着　ヌーヴォレコルト（33.8）

ただこの時の桜花賞は、

１～７着馬まで、４コーナーで１０番手以下に馬たち。

完全な前崩れで、差し追い込みの競馬だったので、

ハープスターが届いたとも言えるケース。

しかし今回のリバティアイランドは、

前残りの展開で、１頭だけ次元の違う脚で差し切り。

ヤバい馬ですね。

ちなみに桜花賞当日、

阪神の芝のレースの上がり１位のタイムがこちら。

２０２２年７月３０日

４Ｒ　未勝利　34.0

７Ｒ　２勝クラス　33.8

９Ｒ　オープン　33.8

10Ｒ　３勝クラス　34.3

11Ｒ　桜花賞　32.9（リバティアイランド）

ペースの関係もあるので一概には言えませんが、

やはりリバティアイランドの上がりのタイムは破格ですね。

ちなみにリバティアイランドの

新馬戦の上がり３ハロンのタイムは31.4。

新潟なので上がりタイムが速いのは分かりますが、

それでも31.4は、かなり速いですよね。

リバティアイランドが新馬戦を走った日の、

新潟の他の芝レースの上がり１位のタイムがこちら。

２０２２年７月３０日

１Ｒ　未勝利　34.2

３Ｒ　未勝利　33.8

４Ｒ　未勝利　33.5

５Ｒ　新馬戦　31.4（リバティアイランド）

10Ｒ　２勝クラス　32.9

11Ｒ　オープン　33.5

12Ｒ　１勝クラス　32.3（千直）

千直のレースより、上がりが速いのかよ！と、

調べてみてびっくりのタイム。

リバティアイランド、恐るべし！

あとは気持ちが切れないように、大事に使って欲しいですね。

◆ハープスター

桜花賞　１着

オークス　２着

札幌記念　１着

凱旋門賞　６着

ジャパンＣ　５着

京都記念　５着

ドバイＳＣ　８着

引退

ハープスターは凱旋門賞のあとに、

失速してしまいましたからね。

しかし、最近の桜花賞馬はすごい。

18年　アーモンドアイ（Ｇ１を９勝、最強牝馬）

19年　グランアレグリア（Ｇ１を６勝、マイル女王）

20年　デアリングタクト（Ｇ１を３勝、無敗の三冠牝馬）

21年　ソダシ（Ｇ１を３勝、白馬のアイドルホース）

22年　スターズオンアース（Ｇ１を２勝）

アーモンドアイとグランアレグリアは引退してしまいましたが、

デアリングタクトは昨年のジャパンカップで

０．２秒差の４着と、まだまだ活躍できそうな気配。

ソダシも昨年のマイルチャンピオンシップで０．３秒差の３着、

マイル路線なら、Ｇ１をもう１つくらい獲れそうですよね。

そして昨年のスターズオンアースは、

今年の大阪杯でハナ差の２着。

ジャックドールにまんまと逃げ切られましたが、

強い競馬をしたのはスターズオンアースの方だったと思います。

こちらはアーモンドアイのように、

中距離Ｇ１で活躍できそうな予感。

そのアーモンドアイでさえ、

桜花賞の上がり３ハロンタイムは33.2でしたから、

やはりリバティアイランドは、怪物なんでしょうね。

この先の活躍に期待したいと思います。

投稿者プロフィール

田中洋平

田中洋平（日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家）
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、２００９年に逃げ穴馬馬券術を紹介。２０１０年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、２０１２年にＫＫベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル６を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。