『ミルコ・デムーロ騎手の腕は落ちてしまったのか?』田中洋平

 

2015年にクリストフ・ルメール騎手とともに、

JRAの騎手免許を取得したミルコ・デムーロ騎手。

 

もともとはイタリアの騎手で、

日本には1999年に初来日。

 

2003年には皐月賞とダービーを、

ネオユニヴァースで勝利。

 

翌2004年の皐月賞も

ダイワメジャーで勝利して連覇と、

外国人騎手初の連覇を達成しました。

 

そして、やはり印象に残っているのが、

2012年、天覧競馬として行われた天皇賞・秋を、

エイシンフラッシュで優勝。

 

メインスタンド前で下馬して、

天皇、皇后にひざまずいて敬礼をしたシーンですよね。

 

観客を喜ばせるパフォーマンスもあると思いますが、

日本へのリスペクトが溢れ出ていて、

とても感動をしたのを、今でも憶えています。

 

そんなミルコ・デムーロ騎手も、

2023年現在では、一時期ほどの勢いがない状態。

 

2015年 118勝

2016年 132勝

2017年 171勝

2018年 153勝

2019年 91勝

2020年 65勝

2021年 75勝

2022年 72勝

2023年 31勝

 

2017年の171勝をピークに、

最近は年間60~80勝ほど、勝ち星が減少。

 

これは騎手リーディングなら30位くらいで、

トップジョッキーとは言えない順位ですよね。

 

2017年7月29日の小倉2レースで、

先行争いをしていた川田将雅騎手に、

ヒジ打ちをして強引に進路を確保した事件。

 

これがけっこう話題になって、

「レース中に危険で荒い騎乗が多い」

「勝てるチャンスが薄いと無気力になる」

といったことが、言われ始めるようになった。

 

それに伴って、

調教師や厩務員、馬主などの、

競馬関係者からの騎乗依頼が減ってしまった。

 

そのためミルコ・デムーロ騎手は、

全盛期のときほど良い馬に乗れなくなって、

どんどん勝てなくなる。

 

調教師や馬主と騎手を仲介する、

エージェントにそのストレスの矛先が向かって、

揉めて何度も変更を繰り返している。

 

初代 増沢信夫氏(競馬ニホン)

二代目 井上政行氏(競馬ブック)

三代目 大谷博毅氏 (元ガンバ大阪通訳)

四代目 川島康孝氏 (元ダービーニュース)

現行 甲斐浩治氏(競馬ブック)

 

2020年には新天地を求めて、

主戦場を栗東(関西)から美浦(関東)に移しましたが、

あまり特効薬にはならなかった感じですよね。

 

大舞台での勝負強さが持ち味だったデムーロ騎手も、

2021年12月から2023年8月末までで、

G1勝ちから遠ざかっています。

 

なかなか復活のキッカケを掴めないデムーロ騎手、

もう44歳なので、騎乗技術が衰えたのか?

 

という部分を検証してみましょう。

 

それは1番人気に騎乗したときの成績。

 

2015年 30%

2016年 29%

2017年 37%

2018年 31%

2019年 37%

2020年 21%

2021年 37%

2022年 35%

2023年 24%

 

2020年は美浦に拠点を移した年なので、

戸惑いなどもあったのかもしれませrん。

 

2023年はあと3分の1が残っているので、

まだまだ分かりません。

 

という風にみてみると、

2021年と2022年は全盛期と同じ程度の成績。

 

まだウデが落ちたとは、言えない成績ですね。

 

騎手は良い馬に乗る政治力、

馬をコントロールする騎乗力、

レース状況を見極める判断力など、

多種多様な能力が求められる職業。

 

1番人気の騎乗回数が明らかに減っているデムーロ騎手は、

政治力が戻ってくれば、まだまだ活躍しそうですね。

 

今後の動向に、注目しましょう。

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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