『難解なハンデ戦は、このパターンが狙い目!』田中洋平

 

前回の記事でも取り上げた原祐介騎手が、

日曜日の中山10レース、

師走Sをキタノリューオーで制しました。

 

このレースは、

オープンクラスに昇級してから、

3戦連続2着だったベストリーガードが1番人気。

 

前走のラジオ日本賞が57kgだったのに対して、

今回の師走Sは56.5kgと、斤量が少し軽くなっていました。

 

3戦連続2着と実績十分ですし、

斤量も0.5kg軽くなったので、単勝1.8倍に推されるのも納得。

 

しかし結果、ベストリーガードは0.6秒差の4着。

 

最初の1000mを1分1秒8(1.01.8)で通過しているので、

ハイペースでもないのに、直線で失速してしまいました。

 

馬の調子が悪かったのか敗因は分かりませんが、

差してきた2頭の末脚が、強烈だったのは間違いないですね。

 

2着に入ったヴァルツァーシャルが

メンバー中の上がり最速で、36秒9。

 

このタイム以上を中山ダ1800mで叩き出した馬は、

過去3年で、わずか71頭だけ。

 

中山ダ1800mで上がり3ハロン36秒9以上で走った馬の

次走を追いかけてみると、下記の成績になります。

 

勝率15% 連対率21% 複勝率31%

単勝回収率138% 複勝回収率90%

 

このように急坂のある中山で、

速い上りを使えた馬は、次走も期待できるわけです。

 

だから2着だったヴァルツァーシャルと、

上がり37秒1とやや劣りますが、

1着だったキタノリューオーは次走も期待できる。

 

もし次走で能力を発揮できずに負けたとしても、

能力は高いので、追いかける価値があるかもしれません。

 

そんな難解なハンデ戦の師走Sを見ていてふと思ったのが、

前走ハンデ戦→今回もハンデ戦。

 

このようなローテーションで、

前走のハンデ戦から斤量が減った場合はどうなるのか?

 

もちろん出走メンバーが横並びになるように、

ハンデキャッパーがハンデを決めるのでしょうけど、

斤量が前走より減るってことは、

能力が低いというレッテルを貼られているような気もします。

 

では順にみて行きましょう。

 

◆前走から増減なし

勝率5% 連対率11% 複勝率17%

単勝回収率84% 複勝回収率84%

 

◆前走から斤量増

勝率9% 連対率17% 複勝率24%

単勝回収率63% 複勝回収率68%

 

◆前走から斤量減

勝率6% 連対率11% 複勝率16%

単勝回収率121% 複勝回収率96%

 

なんと!

 

前走から斤量が減っていると、プラス回収になりました。

 

前走から斤量増になるような馬は、

強い馬が多いので、成績面は高いですが回収率が低い。

 

反対に前走から斤量が減らされる馬は、

前走のハンデ戦でも凡走してしまっている馬が多いのですが、

ハンデが軽くなったことで、激走してしまうのでしょうね。

 

こんなナメられているパターンを見つけたら、

狙ってみるのも面白いと思います。

 

ぜひ参考にしてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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