『朝日杯FSの激闘を終えた若駒たちの未来は?』田中洋平

 

2023年の朝日杯フューチュリティーSは、

1番人気のジャンタルマンタルの完勝でしたね。

 

ジャンタルマルタルの父親は、

パレスマリスというアメリカの馬。

 

アメリカのG1を2勝しています。

 

このパレスマリスの母親はパレスルーマーと言って、

ノーザンの吉田勝己氏によって日本に輸入されて、

オルフェーヴルとの間に、

ステーヤーズSを制したアイアンバローズ。

 

ディープインパクトとの間に、

天皇賞春を制した、ジャスティンパレスがいます。

 

めちゃくちゃ優秀なお母さんですね。

 

そしてノーザンファームに、

水をあけられていた社台ファームが、

また1頭、牡馬のG1を輩出。

 

今年の皐月賞を制したソールオリエンス、

そして朝日杯を制したジャンタルマンタル。

 

ディープインパクト(ノーザン)

ハーツクライ(社台)

ロードカナロア(ケイアイ)

ハービンジャー(海外)

ルーラーシップ(ノーザン)

ダイワメジャー(社台)

キングカメハメハ(ノーザン)

キンシャサノキセキ(ノーザン系)

オルフェーヴル(ノーザン)

エピファネイア(ノーザン)

 

出走頭数の多いトップ10を見ても、

6頭がノーザンファームの生産馬。

 

ディープインパクトとキングカメハメハは、

すでに早逝してしましましたが、

社台のハーツクライとダイワメジャーも、

もう22歳。

 

いつ引退してもおかしくない年齢になっています。

 

ノーザンファームに対抗できる、

社台ファームから活躍馬が出ると、

競馬界が盛り上がると思うので、頑張って欲しいですね。

 

さて、朝日杯FSに話を戻すと、

今回の激闘を終えた馬たちは、自分たちの道に戻ります。

 

新馬戦や未勝利戦を勝ったばかりで、

朝日杯FSに挑戦した馬は、1勝クラスに。

 

重賞で2着までに入ると賞金が加算されるので、

その後はオープンクラスで、戦う馬たちも出てきます。

 

ということで、

まずは1勝クラスに戻る馬たちを見てみましょう。

 

過去10年で朝日杯FSの次走で、

1勝クラスに出走した馬は27頭。

 

勝率22% 連対率30% 複勝率48%

単勝回収率80% 複勝回収率105%

 

さすがは朝日杯FSに出走するだけあって、

1勝クラスでは強いですね。

 

しかし朝日杯FSで、

着順に関係なく勝ち馬から0.9秒差だった馬は、

もっとすごい成績になります。

 

勝率43% 連対率71% 複勝率86%

単勝回収率171% 複勝回収率137%

 

G1レベルで上位争いをしていた馬ですから、

1勝クラスで好走できるのは、当然と言えば当然。

 

朝日杯FSで1秒~1.9秒差内だった馬も、

そこそこ侮れない感じではあります。

 

反対に朝日杯で2秒以上負けている馬は、

1勝クラスに戻っても、ちょっと厳しいので見限るのもありでしょう。

 

次にオープンクラス以上で戦う馬たちですが、

こちらも朝日杯FSで0.9秒差内なら、

次走で期待が持てます。(勝ち馬含めて)

 

勝率15% 連対率36% 複勝率48%

単勝回収率70% 複勝回収率97%

 

単勝回収率はイマイチですが、

複勝回収率は優秀なので、

馬券圏内なら、という感じでしょうか。

 

あと朝日杯FSで2秒以上負けていた馬は、

リステッドを含むオープンクラスに出走なら、

まだ巻き返しの目はありそうな印象。

 

勝率12% 連対率23% 複勝率46%

単勝回収率56% 複勝回収率111%

 

G3以上の重賞に出走する場合は、

やや割引が必要かもしれません。

 

やはり馬券として狙い目になりそうなのは、

朝日杯FSの次に1勝クラスに出走する馬。

 

前走の着差が1.9秒以内で、

次の1勝クラスで1~3番人気になっていると、

こうなります。

 

勝率46% 連対率62% 複勝率77%

単勝回収率167% 複勝回収率114%

 

かなり信頼できるので、ぜひ狙ってみてください。

 

 

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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