『天皇賞・秋の穴馬探し予想PART2』シベリアン

引き続き「天皇賞・秋」の
穴馬探しです。

 

PART1では、天皇賞・秋に
おける「鉄砲馬」の扱いに
ついて記しました。

 

今回は他の天皇賞・秋の
ポイントを記していきます。

 

 

 

【ポイント2】
やはり「外枠」はツラい

 

→近10年の当レースの
馬番別・成績を診てください。

 

1~4番  複勝率20% 4.3.1.32
5~8番  複勝率28% 3.3.5.29
9~12番  複勝率15% 2.3.1.34
13~16番 複勝率13% 1.1.3.34
17・18番 複勝率 0% 0.0.0.14

 

 

一目瞭然。
8番より内の馬と、
9番から外の馬の
成績が全然違います。

 

しかも15~18番の馬は
近10年で1度も連対して
いません。つまり馬連を
買うなら実質14頭だて。
1番から14番の馬だけで
考えれば良い事になります。

 

2003年にコース改修され
芝2000mスタート地点の
カーブが、回りやすい
緩めの角度になりましたが
それでも、外枠の馬が
スタートしてから大きく
「距離ロス」する現象は
あまり改善されていません。
それがそのまま分かりやすく
現れているのが上記データと
言えましょう。

 

特に外枠に入った先行馬は
「前のほうに行きたくても
行けない」痛恨のハンデを
背負うことになりますから
一枚割引が基本線です。

 

 

 

【ポイント3】
「若い馬」ほど
よく走るレースだが…

 

→近10年の馬齢別の成績を
診てください。

 

3歳  複勝率31%  0.2.2.9
4歳  複勝率29%  4.6.2.30
5歳  複勝率24%  5.2.4.35
6歳  複勝率7%   0.0.0.29
7歳上 複勝率2%   0.0.0.30

 

 

説明不要でしょう。
秋天=馬齢が若い馬ほど
複勝率が高くなっています。

 

ただ、3歳馬は全く
勝ち切れていないのも事実。
良くて「2、3着まで」です。

 

3歳馬も56キロの斤量を
背負わされますし、
スロー多発のJCと違って
タフな展開になることも
多いレース。しかも秋天に
出走する3歳馬=「初めて
古馬とガチンコ勝負する」
馬がほとんどです。つまり
3歳馬にはシビアな要素が
けっこう多いため、善戦は
できても勝ち切れない…と
いう事なのかもしれません。

 

 

 

【ポイント4】
意外に牝馬が通用する

 

→近10年の牝馬の成績は
(2.3.1.6)複勝率50%。

 

牝馬のキレ脚が活きるのは
もちろんのこと、秋競馬の
早期と言えるこの段階で
すでに「デキている」
牝馬ゆえの仕上りの早さも、
そのままアドバンテージと
なりやすいのでしょう。

 

 

 

【ポイント5】
主流血統vsグレイソヴリン

 

 

→近5年の好走馬15頭の
血統を診てください。
グレイソヴリン系が
濃く配された馬、
父キングマンボ系の馬、
ディープインパクト産駒の
好走が多く、それぞれ
4頭、4頭、6頭を占めます。

 

さすがは東京戦らしく、
オールマイティーに強い
父キングマンボ系と
ディープインパクト産駒に
対してグレイソヴリン系が
「食い込んでいる」のが
ポイントと言えましょう。

 

ちなみに、この3要素に
全く該当していない馬は
15頭中2頭だけでした。

 

12年1着馬 ◎
12年2着馬
12年3着馬 ◎◆
13年1着馬 ◆
13年2着馬 ☆
13年3着馬 ◎
14年1着馬 ☆
14年2着馬 ☆
14年3着馬 ◆
15年1着馬 ◎
15年2着馬 ☆
15年3着馬 ◆
16年1着馬
16年2着馬 ☆
16年3着馬 ☆

 

◆=父or母父or父母父がグレイソヴリン系
◎=父がキングマンボ系
☆=ディープ産駒

 

 

 

【ポイント6】
前走「毎日王冠組」が
復権中

 

→近10年の秋天出走全馬の
前走別成績を診て下さい。

 

宝塚記念   複勝率30% 2.3.1.14
札幌記念   複勝率21% 2.0.1.11
オールカマー 複勝率 0% 0.0.0.27
毎日王冠   複勝率22% 5.4.4.46
京都大賞典  複勝率 6% 1.0.0.15

 

 

一昨年は2着馬・3着馬が、
昨年は3着馬が
前走毎日王冠組でしたが
これで、ここ10年続けて
前走毎日王冠組が馬券圏に
好走中です。

 

一時期は「秋天に繋がらない
ステップ」等と酷評された
毎日王冠ですが、近年は
すっかりステップ戦としての
権威を取り戻しました。

 

近年は「休み明けで秋天に
出走してくる上位人気馬」が
増えており、しかもそれらが
よく凡走することは前回の
PART1記事で記しましたが、
ゆえに、それらと「逆」の、
しっかり前哨戦を叩いてきた
馬にお鉢が回ってきています。

 

しかし、京都大賞典組や
オールカマ-組は、適性が
秋天と大きく違うためか
秋天での成績は低調。

 

ということで、特に近年は
「毎日王冠を叩いてきた馬」の
台頭が増えているワケです。

 

 

 

【ポイント7】
「逃げた馬」は厳しいレース

 

→近10年の天皇賞・秋で
テンから逃げた馬の成績は
下記のとおり。勝利ナシの
(0.1.0.9)と大苦戦して
います。

 

07年 コスモバルク     5着
08年 ダイワスカーレット  2着
09年 エイシンデピュティ  9着
10年 シルポート     12着
11年 シルポート     16着
12年 シルポート     12着
13年 トウケイヘイロー  10着
14年 カレンブラックヒル  9着
15年 クラレント      6着
16年 エイシンヒカリ   12着

 

 

 

 

以上7点を鑑みたうえで、
今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

 

PART3・穴馬結論編に続きます。

 

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。
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