『危険!競馬で負ける馬券の買い方をしてませんか?』田中洋平

 

あなたは馬券を買うときに、

「人気と実力」が釣り合っていない馬を探す、

という作業をしているでしょうか?

 

もしこれを意識してやっていないなら、

その他大勢、負ける側に入る可能性が高くなります。

 

レースでもっとも勝つ可能性の高い馬は、

もちろん1番人気の馬です。

 

でも1番人気の馬ばかりを買っていても、

儲からないことはすでにご存知かと思います。

 

1番人気で儲けたいのであれば、

 

1レースの1番人気 → 負けると判断して買わない → 結果は5着

 

2レースの1番人気 → 勝つと判断して買う → 結果は1着で的中

 

3レースの1番人気 → 負けると判断して買わない → 結果は4着

 

4レースの1番人気 → 勝つと判断して買う → 結果は1着で的中

 

このように走る1番人気と、

飛ぶ1番人気を判断する予想力があれば、

儲けることができるでしょう。

 

当然、走る飛ぶを100%の確率で言い当てるのは難しいですが、

ガチガチ1倍台の1番人気を除いて、

40~50%で言い当てれれば、儲かるでしょう。

 

平均単勝オッズ2.5倍の場合、

配当250円×的中率50%=回収率125%

という計算になりますからね。

 

ではどんなレースなら、1番人気が飛びそうか?

という例を1つ出してみたいと思います。

 

それは2017年10月9日、京都10Rの大原S。

 

少頭数レースなので、人気順に書き出してみます。

 

1番人気 トーセンマタコイヤ 7着(0.5)

2番人気 ハナズレジェンド 1着(0.0)

3番人気 マウントゴールド 1着(0.0)

4番人気 ストーンウェア 2着(0.0)

5番人気 プリメラアスール 4着(0.1)

6番人気 スズカビスタ 2着(0.3)

7番人気 ジャズファンク 7着(0.3)

8番人気 コウエイワンマン 11着(1.0)

 

という人気順でした。

 

そして右側の前走着順とカッコ内の着差に注目して欲しいのですが、

1番人気のトーセンマタコイヤは、前走同じクラスで0.5秒差の7着です。

 

近4走は2,8,5,7着と、4走前に2着があるものの、

別に強調するような成績ではありません。

 

ではなぜ1番人気に推されているのか?

 

オークス、秋華賞を制したミッキークイーンの全兄、

そして鞍上がルメールだからではないか?と推測します。

 

ルメール騎手が騎乗することによって

競走能力がアップすることは間違いないですが、

強い馬の兄弟だからといって、必ず優秀とは限らない。

 

これはすでに多くの兄弟馬が証明してくれています。

 

兄弟や子供、または同じ配合にロマンを感じる人がいて、

その物語を通して競馬を楽しんで人も多いと思います。

 

ただシビアな話をすれば、それは過度な期待であって、

それが人気と実力の不釣合いを生み出すのです。

 

そして次に2番人気のハナズレジェンドは、

前走は下の1000万条件を勝利という成績。

 

昨年の暮れに一度1000万条件を勝っているので、

降級してまた勝ち上がってきた馬なのですが、

降級前の成績は、2,8,6,8,6着と別に普通です。

 

ただ前走では今年の牝馬クラシックで活躍した、

フローレスマジックを33秒台の脚で差し切ったので、

その辺りが評価されてたのかもしれません。

 

いずれにせよ、強く推せる材料は無いようにも思います。

 

次に3番人気のマウントゴールドも昇級馬で、

前走は9番人気、単勝68.2倍の評価を覆しての勝利。

 

ここはメンバーが強かったので、

その点が評価されたのか?

 

このようにザッと見ただけでも、

何でこの馬が人気なのか?よく分からないレースです。

 

それなら4番人気のストーンウェアは、

前走1600万条件で、上がり33秒台の脚を使って着差なしの2着。

 

今回と同じクラスで着差なしですから、今回も勝ち負けでしょう。

 

次に5番人気のプリメラアスールは、前走逃げて0.1秒差の4着。

 

2走前は2番手に控える競馬で0.3秒差の2着と、

逃げ一辺倒ではなく、自在性もある馬です。

 

またスズカビスタは前走0.3秒差の2着、

ジャズファンクは、前走0.3秒差の7着と、

ここまではチャンスがあるでしょう。

 

でも実際の単勝オッズは↓

 

1番人気 トーセンマタコイヤ (2.6)

2番人気 ハナズレジェンド (2.9)

3番人気 マウントゴールド (6.0)

4番人気 ストーンウェア (6.6)

5番人気 プリメラアスール (10.5)

6番人気 スズカビスタ (14.4)

7番人気 ジャズファンク (24.7)

8番人気 コウエイワンマン (54.3)

 

このように大きな差があります。

 

1~3番人気の馬は過大評価、

4~7番人気の馬は過小評価されているように私は見ます。

 

結果は↓

 

1着 プリメラアスール

2着 トーセンマタコイヤ

3着 ハナズレジェンド

 

となりました。

 

そしてレース映像を見てもらえば分かりますが、

レース自体、かなり僅差です。

 

◆レース映像

 

つまりオッズに差があったのに、

実際の実力は差が無い、

人気と実力が釣り合っていないレースだったわけですね。

 

前走の着差が同クラスで0.2秒差しかないのに、

なぜか6番人気あたりになってる馬を見つけて、

そのレースを精査してみましょう。

 

そこに人気と実力が釣り合っていないレースがあると思います。

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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