『関屋記念の穴馬探し予想PART1』シベリアン

 

「関屋記念」の
穴馬探しをお届けします。

関屋記念は
8月12日(日)に新潟の
芝1600mで行われる
マイルのG3重賞です。

サマーマイルシリーズの
第2戦にも指定されています。

一昨年はヤングマンパワーを
推奨馬として会員様に
お伝えしました。
(1着/3番人気)

昨年はダノンリバティを
推奨馬として会員様に
お伝えしました。
(3着/5番人気)

つまり、ここ2年の当欄で
紹介した当レースの分析法・
プロセスが間違っていない
ことになりますので、今年も
できるだけ近2年の当欄で
記した予想項目を引き続き
活用したいと思います。

では早速、当レースの
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
穴は「非サンデー系」が
提供するレース

→関屋記念・最大の特徴は
コレかもしれません。

近10年の関屋記念で
5番人気以下で3着以内に
好走した「穴馬」11頭の
父の血統系統を診てください。

08年2着馬 ★   5番人気   
08年3着馬 ★   8番人気   
09年3着馬 ★  13番人気   
10年1着馬 ★   6番人気   
10年3着馬 ★  10番人気 
12年2着馬 ★   5番人気   
12年3着馬 ★   8番人気
14年3着馬 ★   6番人気 
15年2着馬 ☆   6番人気
15年3着馬 ★   9番人気
16年2着馬 ★   7番人気
17年1着馬 ★   7番人気
17年3着馬 ★   5番人気

☆ 父がサンデー系
★ 父が非サンデー系 

何と何と、このように
13頭中12頭が、父が
「非サンデー系」です。

また上記「近10年」以前の
2006年も、2007年も
穴を空けたのは、すべて
非サンデー馬でした。

このように、関屋記念=
「非サンデー系」の馬に
注目すべきレース。

非常に極端な傾向が出て
いますので、深く考えずに
当傾向を素直に活用するのが
いいですが、新潟マイルが
別に、父サンデー系の馬が
弱い舞台ではありません。
むしろダイワメジャーや
ディープ・ハ-ツクライら
サンデー系の産駒がよく
走っています。

しかし、関屋記念に限ると
「非サンデー系の馬」ばかり
走る&穴をあけるのです。

もともとスピードが出る
野芝=「(非サンデーの)
パワー血統」の馬がハバを
利かせやすいものですが、
馬力不要のスローペースで
キレ・瞬発力だけが問われる
ヌルいレースが多い下級条件の
新潟マイル戦は、野芝適性が
それほど関係なくなるため
父サンデー系の馬が強い。

しかしオープン馬が集って
下級条件のレースよりは
タイトに流れるうえに、
前で運ぶ馬が粘り切るタフな
レースになることも多い
関屋記念は、野芝適性が
かなり問われる→スピードを
維持する馬力が必要になる→
パワー血統の非サンデー系の
馬の好走が増える…という
ことで、非サンデー系穴馬の
台頭がこれほど多くなって
いるのでしょう。

【ポイント2】
中京記念1・2・3着馬は
よく大敗するので過信禁物

→サマーマイルシリーズが
始まった2012年以降、
この関屋記念における
「直前の中京記念で
1・2・3着だった馬」は
なんと、下記のように
(0.1.0.10)。

12年 フラガ 中京記1着 → 関屋記×
12年 ショウ 中京記2着 → 関屋記×
12年 トライ 中京記3着 → 関屋記×
13年 フラガ 中京記1着 → 関屋記10着
13年 ミッキ 中京記2着 → 関屋記11着
13年 リルダ 中京記3着 → 関屋記×
14年 サダム 中京記1着 → 関屋記×
14年 ミッキ 中京記2着 → 関屋記 8着
14年 マジェ 中京記3着 → 関屋記12着
15年 スマー 中京記1着 → 関屋記11着
15年 アルマ 中京記2着 → 関屋記 4着
15年 ダロー 中京記3着 → 関屋記 8着
16年 ガリバ 中京記1着 → 関屋記×
16年 ピーク 中京記2着 → 関屋記11着
16年 ケント 中京記3着 → 関屋記 9着
17年 ウイン 中京記1着 → 関屋記 2着
17年 ピーク 中京記2着 → 関屋記×
17年 ブラッ 中京記3着 → 関屋記15着

×=不出走

酷暑期のタフな中京記念で
力を振り絞って好走して
サマーマイルシリーズの
ポイントを獲得した馬が、
(シリーズ制覇の)色気を
出して、激走直後なのに
わずか中2週で関屋記念へ
出てきてポイント上積みを
はかろうとしてもなかなか
コンディション的に厳しい、
ということ。

また、同じ左回りマイルでも
中京記念と関屋記念では
「好走するために求められる
素養」が大きく異なることも
当現象の要因の一つでしょう。

むしろ中京記念組を狙うなら、
今回の関屋記念へ向けての
余力と(適性的な)可能性を
残してきた「4着以下凡走組」を
狙うほうが得策です。

【ポイント3】
7・8枠が強い

→近10年の当レースの
枠別成績は下記のとおり。
外枠馬の成績が良好です。

1・2枠 2.1.2.29 複勝率15%
3・4枠 0.2.1.31 複勝率 9%
5・6枠 0.3.4.33 複勝率18%
7・8枠 8.4.3.34 複勝率31%

単純に「内枠に利あり」と
考えるファンが少なくない
ため、外枠馬には妙味もアリ。
ともあれ、外枠だから評価を
割引く必要はありません。

【ポイント4】
前走からの斤量増減に注目

→近10年の当レースの
「前走からの斤量増減」別の
成績は下記のとおり。
このように、前走から
斤量増の馬がサッパリ
ダメです。

前走から斤量減 9.1.5.39 複勝率28%
前走と同じ斤量 1.9.5.49 複勝率23%
前走から斤量増 0.0.0.40 複勝率0% 

昨年は「前走から斤量増」の
上位人気馬が不在でしたが
ただ今年は「該当馬」が
人気に推されそうな雲行き。
もちろん当欄は推奨馬とは
しません。

【ポイント5】
4歳馬が強い

→近10年の関屋記念の
馬齢別成績を診てください。

3歳  0.0.2.5  複勝率29%
4歳  3.4.1.12     40%
5歳  5.5.4.48     23%
6歳  1.1.1.37     8%
7歳  1.0.2.18     14%
8歳上 0.0.0.7     0%

4歳馬は夏競馬スタート前に
収得賞金を半減されたばかり。
賞金的に思い通りのレースに
なかなか出走できない状況に
置かれていますが、そんな
中でも条件を満たして出てきた
4歳馬は地力的に軽視できない、
というコト。夏の重賞によく
見られるパターンですが、
関屋記念も例外ではありません。

以上5点を鑑みた上で
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。