『騎手と調教師の良好な関係・ゴールデンライン』田中洋平

 

今回は競馬最強の法則2018年4月号に掲載していただいた、

ゴールデンラインの原案を公開したいと思います。

 

実際に記事はこちら↓

 

 

そして少し手直しをしていますが、

編集部に送った原案がここからです↓

 

誕生日騎手の狙い目を探していたら、

騎手と調教師の関係で面白いデータを見つけました。

 

誕生日±1週間のタイミングでレースに騎乗する騎手には、

関係の深い馬主や調教師から、

誕生日プレゼントとして勝てそうな馬が提供されるのはないか?

 

このように推察できます。

 

エージェント制度で昔より希薄になったと言われていますが、

それでも人間同士なので、特別な付き合いはあるかと思います。

 

初めはメイショウで有名な松本好雄オーナーのような面倒見の良い、

人情に厚い馬主さんから探っていこうと思いましたが、

個人、会社名義の混在や、馬主の性格の把握などが困難なため、

この角度からの解読をあきらめました。

 

次に調査したのが調教師からで、馬主より騎手に近い存在で、

馬主からとくに指示がなければ、騎手起用は調教師が差配するので、

ここに人間関係が反映されるという考えに至ったのです。

 

いくら腕の良い騎手でも、個人的に嫌いであれば騎乗依頼しないでしょうし、

反対によく調教を手伝ってくれるような騎手であれば、

多少腕が落ちても勝てそうな馬を回してくれると思います。

 

そこで騎手と調教師の関係性をはかるため、

近2年分のデータを使って、調教師の騎乗依頼数上位2名を抜き出しました。

 

栗東の池江泰寿調教師の場合、期間中最多は116回の川田将雅騎手で、

その次が45回のM・デムーロ騎手といった感じです。

 

期間内の全成績に対して、

 

 

依頼数トップ2の騎手だけの方が、成績と回収率がアップします。

 

これは信頼関係からくる勝ちパターンがあるのではないかと考えています。

 

次にここから誕生日±1週間のデータを見てみると、

 

 

単勝回収率、連対率、複勝率が多少アップしますが、少し安定感を欠く印象です。

 

回収率が90%を超えているので、軽くオススメできるレベルだと思います。

 

次に騎乗依頼数が大きく偏っている関係に注目しました。

 

※データ量が多いので別途PDFにまとめています

こちらから請求してください

 

 

2年間で騎乗数が100回を超えるものと、

レース出走数に対する割合が20%を超えるものは、赤太文字で表示してあります。

 

※オレンジは、2018年2月28日に勇退、または引退した調教師

 

この騎乗依頼数の偏りは、

所属騎手などの師弟関係や親類関係など、理由はさまざまだと思いますが、

これだけ騎乗依頼数が多いのは、信頼関係があるからだと思います。

 

 

2年間で騎乗数が100回以上で、

同時にシェアが20%を超える信頼関係を、ゴールデンラインと呼びます。

 

ゴールデンラインのデータを人気別に見てみると、

 

 

人気上位の場合は、信頼度が大幅にアップしているので、軸馬の信頼度判断に使えます。

 

またゴールデンラインの連続騎乗と乗り替わりを見てみると、

 

 

連続騎乗の場合は、信頼度がアップして、回収率も100%を超えます。

 

これはやはり調教師と騎手が良好な関係なため、馬を手の内に入れているからでしょう。

 

このパターンは狙い目となりそうです。

 

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ぜひ参考にしてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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