『TARGETの補正タイムでプラス回収になる方法』田中洋平

 

TARGETには補正タイムという

スピード指数のようなオリジナル評価があります。

 

この補正タイムというのは、

TARGETが決めた基準タイムより速いか?遅いか?

ということを数値化したものです。

 

例えば有馬記念が行なわれる中山芝2500mの基準タイムは、

2.32.5(2分32秒5)となっています。

 

そして2016年の有馬記念を勝利したサトノダイヤモンドのタイムが、

2.32.6(2分32秒6)と基準タイムより0.1秒遅いので、

このレースのサトノダイヤモンドの評価は「99」となる計算ですね。

 

つまり「2.32.5=100」という計算式で、

基準タイムより0.5秒速いタイムなら「105」という評価になるわけです。

 

99以下 → いまいち

100以上 → 優秀

 

こんな感じでしょうかね。

 

ただ基準タイムより1秒以上速く走った馬、

評価が「110」以上の馬の場合、

圧勝で目立つため、次走で人気になってしまい妙味がありません。

 

そして「100~101」くらいの評価で勝利する馬は

まあまあ該当数が多いので、このゾーンも除きます。

 

対象は「102~109」ですね。

 

基準タイムより、

0.2~0.9秒は速く走った馬の次走を狙います。

 

ただし勝利して次走昇級戦の馬は好走率が落ちるので除く。

 

●次走で1~18番人気の場合 

→ 勝率29% 単勝回収率92%

 

●次走で2~18番人気の場合 

→ 勝率17% 単勝回収率97%

 

●次走で4~18番人気の場合 

→ 勝率11% 単勝回収率101%

 

このように次走で人気が甘くなればなるほど、

配当妙味が生まれます。

 

もう少し煮詰めると有効活用できそうな補正タイムですが、

TARGET上で扱う場合、ちょっと不便な構造なのです。

 

だから少し工夫しただけで妙味のある部分が、

見つかるのだと思います。

 

もうTARGETのレース検索で、

パッと見つかる高回収パターンは皆無の時代です。

 

アイデアをヒネリ倒して、

他の人が使っていないファクターを探さないと厳しい。

 

この補正タイムですが、何かに使えないか?

私はもう少し煮詰めてみようと思います。

 

TARGETの出馬表画面なら、TGXタブで見れます。

 

一度、ご覧になってみてください。

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。