『クイーンステークス2019の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「クイーンS」の
穴馬探しをお届けします。

 早くも夏競馬の後半戦…
新潟・小倉・札幌開催が、
それぞれ6週の日程で
次週末にスタートします。

クイーンSは、
その札幌開催の開幕週の
7月28日(日)に
芝1800mで行われる
牝馬限定のG3重賞です。

 一昨年は、当欄推奨馬の
 クインズミラーグロが
3着に走ってくれました。
 (8番人気)

 昨年は、当欄推奨馬の
 トーセンビクトリーが
急遽の「当日乗替り」が
発生したにもかかわらず
惜しくも4着(7番人気)。

 昨年も、予想じたいは
 ほとんど間違っていなかったと
思いますので、ここ2年に
用いた予想法を引き続き
用いつつ、進めていきます。

さっそく、当レースの
 ポイントをお伝えします。

 【ポイント1】
 「56キロ以上」で勝った
馬が、全くいない

→現行の「夏の札幌で
古馬混合」の施行条件に
 なった2000年以降、この
 レースで56キロ以上を
背負って出走した馬は
下記17頭いましたが、
1頭も勝っていません。

00年 レッドチリペ 56キロ  13着 5番人気
02年 ダイヤモンド 56キロ  2着 1番人気
02年 レディパステ 56キロ  5着 3番人気
02年 ヤマカツスズ 57キロ  14着 2番人気
03年 ファインモ- 58キロ  2着 1番人気
03年 テイエムオー 59キロ  3着 2番人気
03年 ダイヤモンド 58キロ  4着 3番人気
04年 チアズメッセ 56キロ  6着 2番人気
04年 オースミコス 57キロ  7着 1番人気
05年 ダンスインザ 57キロ  8着 2番人気
07年 デアリングハ 56キロ  7着 4番人気
09年 ヤマニンメル 56キロ  7着 5番人気
10年 ブラボーデイ 56キロ  7着 4番人気
12年 フミノイマー 57キロ  8着 5番人気 
13年 マルセリ-ナ 56キロ  4着 2番人気 ※函館
15年 フ-ラブライ 56キロ  8着 2番人気
18年 ソウルスター 56キロ  3着 2番人気
——————————
19年 ミッキーチャ 56キロ  ?着
19年 フロンテアク 56キロ  ?着

このように、全17頭の
通算は(0.2.1.14)。

17頭全て、5番人気以内の
高人気に推されていたのに
1頭も勝てていません。

しかも、17頭全てが
「人気以下の着順」にしか
走れていないのです。

これほど顕著な傾向が
出ていますので、今年の
当レースで56キロを背負い、
しかも高人気が確実の
2頭…ミッキーチャ-ム・
 フロンテアクイーンに
 ついては、推奨を見送る
予定です。

 【ポイント2】
 G1級の格上馬 vs
一発狙う格下馬

→近10年(函館開催の
2013年を除く)の
当レース出走馬の、
 前走のレース格別の
成績を診てください。

 G1    複勝率34% 5.5.3.25
G3    複勝率19% 2.3.3.34
オープン  複勝率17% 0.1.1.10
準オープン 複勝率26% 2.1.3.17
 1000万   複勝率  0% 0.0.0.11

このように、前走で
G1を経由してきた馬、
 準オープン出走馬が
好成績を残しています。

G1級の馬でも斤量をさほど
背負わなくてよいユルめの
別定設定で、頭数も程々に
落ち着きますから、前走で
G1を使ってきたような馬の
「格」が効きやすいレース、
ということなのでしょう。
ただし【ポイント1】で
記したように斤量56キロを
背負うと勝ち切れなくは
 なります。

ただ、出走馬すべてが
G1級・重賞級の実力馬で
占められるほどメンバーの
質量とも厚くなるワケでは
 ないため、適性や調子が
合えば準オープン経由の
格下馬でも好走できます。
ただ1000万経由馬では
 さすがに足りません。

 【ポイント3】
 「差し馬」が
 よく穴をつれてくる

→毎年のレース映像を見ると
 よく分かりますが、毎年の
 ように、差し馬が鋭い脚で
中位後方から飛んできて、
 馬券圏に届いています。

しかも、それが
「人気薄の馬」で
 あることが多いのです。

2010年以降(函館で
施行された2013年は
除く)の当レースで、
5番人気以下で3着以内に
好走した「穴馬」9頭の
脚質を診てください。

10年 3着 カウアイレ   6番人気 差し
11年 2着 コスモネモ 10番人気 マクリ
12年 2着 ラブフ-ル 10番人気 追込
14年 2着 アロマティ   6番人気 追込
15年 1着 メイショウ   7番人気 追込
16年 1着 マコトブリ   9番人気 先行
16年 3着 ダンツキャ 11番人気 差し
17年 2着 トーセンビ   6番人気 差し
17年 3着 クイーンズ   8番人気 差し

 このように、9頭中8頭が
「差し・マクリ・追込」。
かなり極端です。

 昨年は1・4・2番人気の
平穏決着でしたが
2着に入った4番人気馬は
 やはり、中位から差して
 きた馬でした。

 当レースは開幕週施行ゆえ
「前残りが穴の狙い目」と
思いがちですが、実際は逆。

クイーンSで配当妙味を
 つれてきている馬の大半は、
 後ろに構えて進めていた
馬なのです。

 小回りの札幌、しかも
 スロー多発&先行有利の
芝1800mコース。本来なら
差し馬が台頭する状況は
揃っていませんが、この
 レースに限っては毎年、
なぜかテンからペースが
 あまりユルみません。
テンからソコソコ流れます。

しかも「強い先行馬」が
小回りコースを意識して
早めに動きます。

ですから「ソコソコきつい
流れの中、強い先行馬が
弱い先行馬を強引に早めに
掃除する」ことになります。、
 強くない先行型の穴馬が
残りづらい形になります。

そこに「漁夫の利狙い」で
道中ジッとしていた無欲の
差し追込み型の穴馬が
後ろからスッ飛んできて
2・3着をさらっていく…
そんなパターンが発生して
 いるワケです。

さらに、開幕週でも
 ソコソコ差しが効く馬場に
仕上げられている事が多い
近年の馬場傾向も当傾向を
 アシストしています。

ともあれ、クイーンSで
穴を狙うならば、まずは
差し馬に要注目なのです。

 【ポイント4】
 前走「函館」組が低調

→近10年(函館開催の
2013年を除く)の
当レースでは「前走で
函館のレースを使って
 いた馬」が(1.2.0.19)、
 複勝率14%と不振です。

 前走で函館を使っていた
「北海道転戦組」よりも、
 前走他場出走→今回の
 レースを照準に休養して
仕上げられていたような
馬のほうが走れている、
と言えます。

 【ポイント5】
3歳馬の「好走資格」

→2001年以降に
3着以内に好走した、
3歳馬12頭の履歴を
診てください。

01年2着 ダイヤモン    2ヶ月ぶり
01年3着 ムーンライ ◎● 2ヶ月ぶり
02年3着 サクラヴィ ◎  3ヶ月ぶり
03年1着 オースミハ ◎● 2ヶ月半ぶり
04年3着 ヤマニンシ  ● 2ヶ月半ぶり
07年2着 イクスキュ ◎● 1ヶ月ぶり
08年2着 レジネッタ  ● 2ヶ月半ぶり
10年1着 アプリコッ ◎● 2ヶ月半ぶり
11年1着 アヴェンチ  ● 中1週
12年1着 アイムユア ◎● 2ヶ月ぶり
12年3着 ミッドサマ ◎  2ヶ月ぶり
17年1着 アエロリッ ◎● 3ヶ月ぶり

◎印=クイーンSまでに、
すでに重賞勝ちの実績が
 あった馬。

●印=クイーンSまでに、
すでに「G1で6着以上」の
好走実績があった馬。

 上記12頭のうち11頭に、
◎●どちらかの印が
付きました。

また各馬のいちばん右に
記しているのは「前走からの
 レース間隔」ですが、間隔が
空いている馬ぱかりです。

つまり、クイーンSで
好走する3歳馬とは
「春のクラシック戦線で
一定の好成績を収めた後、
しっかり休養して疲労を
 とって、ココに休明けで
出走してきた馬」が大半、
というコト。

 逆に言えば、◎印も●印も
付かないような3歳馬では
好走が難しいというコトに
 なります。2001年以降、
そんな3歳馬は当レースで
(0.1.0.15)です。

 昨年も唯一の「該当馬」の
3歳ツヅミモンが5番人気で
9着に沈んでいます。

 以上5点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。

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