『ノーザンファーム空港のトリセツと、サルでも分かるNF馬の収拾』高橋広治

 

こんにちは、高橋広治です。

 

よろしくお願いいたします。

 

外厩情報を中心に、競馬をいろいろな角度から分析し、

あなたにも役立つ情報を提供しております。

 

今回は、北海道にあるノーザンファームの育成・調教施設、ノーザンファーム空港について書いてみようと思います。

 

ノーザンファーム空港は、今競馬界を席巻する巨大組織ノーザンファームの、新千歳空港近くに構える育成、調教専門の施設。

 

ノーザンファーム早来本場のように競走馬の生産は行っておらず、入厩前の若駒の育成、また北海道開催時のNF馬の拠点、使い詰めなどで疲労がたまった馬の長期放牧など、さまざまな用途でこの牧場は使われております。

 

巨大組織というだけあって、その施設が素晴らしく、他の追随を許さないので、ちょっと紹介していきますね。

 

・屋外1200ｍ坂路

・屋内900ｍ坂路

・屋外1000ｍ周回コース、屋外400ｍ周回コース

・屋内500ｍ周回コース

・角馬場2面

 

さすがはノーザンファームの主要施設だけあって充実しております。

 

北海道の冬の厳しさに耐えれるよう、屋内の施設がしっかり備わっていて立派の一言。

 

坂路が2つ、周回コースが大中小3つもある、贅沢なラインナップ。

 

これだけのハード面で馬が鍛錬されているのですから、ノーザンファーム馬が強くならない訳がありません。

 

またNF空港の近くには、主に仔馬時の育成、基礎体力作り、人とのコミュニケーション能力向上に主を置いた、ノーザンファームイヤリングがあります。

 

仔馬の離乳後からNFイヤリングで英才教育を施し、1歳冬～2歳はじめにかけてNF空港で充実した施設でみっちり競争能力をアップさせる。

 

馬の土台作りが、ノーザン以外の馬と根本的に違うのですから、ノーザンファーム馬が新馬戦で異様なほどの強さを見せつけるのも、納得な感じがしますね。

 

これはもう、競馬界の盟主という他ありません。

 

いやいや、恐れ入りました。

 

では、ノーザンファーム空港上がりの馬の成績を見てみる事にしましょう。

 

外厩	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
空港	14.2%	22.1%	32.0%	151	83

 

 

いかがでしょうか？

 

単回値が高いのは1頭単勝2万馬券があって、それで大きく数字を跳ね上げております。

 

その1頭を除くと、こんな感じ。

 

外厩	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
空港	13.9%	21.8%	31.7%	59	68

 

ノーザンファーム馬らしく高いレベルで安定しておりますが、ノーザンファーム馬が強い事は競馬ファンには周知の事実なので、回収値は全く上がっておりません。

 

ではNF空港馬の儲かるポイントは無いのでしょうか？

 

単勝オッズ別に見てみる事にしましょう。

 

単勝オッズ	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
10倍未満	28.0%	39.0%	53.4%	105	86
10倍以上	1.5%	6.7%	12.7%	20	51

 

いかがでしょうか？

 

競馬ファンは、しっかり把握できているのですね、ノーザンファーム馬のこと。

 

単勝オッズ10倍を切るような人気馬の信頼度は素晴らしいのに対して、単勝10倍を超えるような穴馬の台頭はほとんどありません。

 

たくさんの競馬ファンで構成されるオッズがこんなに正確だと、世の競馬ファンは、ノーザンファーム馬の収拾がきちんとできているという事なのでしょう。

 

ノーザンファーム馬でも人気にならないような馬は即消し。

 

NF空港上がりの馬は人気馬狙いに特化した方が良さそうです。

 

NF天栄としがらきの関係と同じように、北海道でもNF本場と空港間で熾烈な争いがなされているそう。

 

やっぱり組織でも人でも、レベルアップにはライバルの存在は必要不可欠ですね。

 

今回の記事は以上です。

 

ぜひ参考にして下さい。

 

ありがとうございました。