『天才!横山典弘騎手の乗り替りは買いか?』田中洋平
2019年の菊花賞は武豊騎手騎乗のワールドプレミアが勝利。
好スタートを決めて、インにベッタリ付けた先頭から3番手で体力を温存。
そして4コーナーの内回りとの合流地点で内側に空いたスペースに飛び込んで、
早め先頭から押し切るという完璧な競馬。
さすがは武豊騎手ですね。
お手本のような乗り方です。
その点、外を回して2着に食い込んだサトノルークスは強い競馬をしたと思います。
3着のヴェロックスはポジション、コース取りともに理想のカタチだと思うので、
ここは力負けの感じでしょうか。
相手なりに善戦するタイプなのかもしれませんね。
父親がジャスタウェイなので、ハーツクライの成長力に期待でしょう。
そして驚いたのが、4着に入ったディバインフォースと、
5着のメロディーレーンだと思います。
メロディーレーンは紅一点なのと、
馬体重330kg台という小柄さがレース前から話題になっていましたね。
だから菊花賞ではコンピ18位(指数値40)と低評価にもかかわらず、
当日人気では12番人気(単勝65.7倍)と少し人気に。
頑張れ!という応援馬券が買われていたのでしょう。
その期待に応えてか、菊花賞では上がり最速の脚で追い込んで5着。
暴君オルフェーヴルの血が導いたのか分かりませんが、
私の常識では測れない馬であることは間違いありませんね。
そして今日注目するのが4着のディバインフォースで、
馬ではなく横山典弘騎手に注目します。
今年で51歳と大ベテランですが、
周りをアッと驚かせる騎乗が多いことで有名ですよね。
↑やはりこのレースでしょう。
このような予想できない好騎乗とは反対に、
後方でポツンと一頭だけ控える競馬や、
まったく追わない騎乗などが批判されることも多い。
これは天才なので、常人には理解できない何かがあるでしょう。
当然、私にも理解できません。
そんな武豊以上の天才と言われている横山典弘騎手は、
「能力の足りない馬」を腕でカバーしているのでは?という疑問が湧きました。
そこで横山典弘騎手が騎乗して1~3着になった馬の次走、
これに注目したいと思います。
勝率18% 連対率34% 複勝率42%
単勝回収率72% 複勝回収率80%
上記が横山典弘騎手が騎乗して1~3着になった馬の次走成績です。
続いて継続騎乗と乗り替りに分けてみましょう。
◆継続騎乗
勝率21% 連対率36% 複勝率44%
単勝回収率86% 複勝回収率83%
◆乗り替り
勝率13% 連対率29% 複勝率37%
単勝回収率46% 複勝回収率75%
成績がぜんぜん違いますね。
やはり横山典弘騎手の好騎乗があってこそで、
他の騎手に乗り替わると、成績がガクッと下降します。
まだ2勝クラスながら、
菊花賞4着馬というハクを付けたディバインフォース。
次走は人気になるのか?
そして横山典弘騎手は騎乗するのか?
今後の動向に注目ですね。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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