『サンデー、キャロット、シルク × 川田将雅騎手は注意が必要!』田中洋平
今年の新潟2歳Sは、
6番人気のトータルクラリティが勝利。
近親には中山牝馬S(G3)の勝ち馬、
スルーセブンシーズや、
紫苑S(G3)勝ち馬のパッシングスルーがいる血統。
キャロットファームゆかりの血統ですね。
また掴みどころのないバゴ産駒ということで、
バゴ産駒の出世頭はクロノジェネシス。
そのクロノジェネシスの主戦騎手は北村友一騎手、
そして今回のトータルクラリティも北村友一騎手が騎乗。
面白い巡り合わせで、
出世してG1を獲れたら、
バゴの血統が後世に残るので面白そうです。
さて、新潟2歳Sの勝ち馬トータルクラリティは、
ノーザンファーム系の一口馬主クラブ、
キャロットファームの馬。
ノーザンファーム系の一口馬主クラブと言えば、
サンデーレーシング、キャロットファーム、
シルクレーシングの3兄弟。
この3つの一口馬主クラブの馬で、
1~3番人気の場合の成績はコチラ↓
勝率25% 連対率42% 複勝率54%
単勝回収率76% 複勝回収率80%
通常の1~3番人気の複合勝率は18%なので、
さすがはノーザンファーム系、一口馬主クラブですね。
しかし人気になることが多いので、
回収率は伸びず、プラス回収に程遠い感じなのは、
仕方ありません。
そんなノーザン系一口馬クラブの馬ですが、
意外なトップジョッキーの成績がイマイチです。
◆横山武史
勝率20% 連対率38% 複勝率49%
単勝回収率50% 複勝回収率80%
◆北村友一
勝率17% 連対率36% 複勝率47%
単勝回収率59% 複勝回収率76%
◆西村淳也
勝率10% 連対率31% 複勝率54%
単勝回収率36% 複勝回収率85%
◆藤岡祐介
勝率16% 連対率40% 複勝率56%
単勝回収率58% 複勝回収率80%
この4名は複勝率はそこそこですが、
勝ち切れないことが多い。
北村友一騎手と藤岡祐介騎手は、
流れに乗った騎乗をするタイプの印象なので、
勝ち切れないのは分かる気がします。
しかし横山武史騎手と、
西村淳也騎手はガンガン行くタイプの騎手の割に、
思ったより勝ち切れていないですね。
反対にしっかり結果を残しているのは、この2名。
◆ルメール
勝率33% 連対率53% 複勝率65%
単勝回収率81% 複勝回収率86%
◆戸崎圭太
勝率33% 連対率51% 複勝率58%
単勝回収率95% 複勝回収率84%
さすがは東西リーディング1位の騎手たちですね。
◆川田将雅
勝率25% 連対率45% 複勝率54%
単勝回収率59% 複勝回収率68%
川田将雅騎手は意外と、平均的な成績。
ですが、1番人気の乗ることが多いのに、
この成績ですから、
単複ともに回収率が低いのはいただけませんね。
サンデー、キャロット、シルク × 川田将雅騎手。
完全に鉄板なイメージですが、
鉄板ではないと覚えておきましょう。
参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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