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『良血馬をねじ伏せたマイネルチケットに注目！』田中洋平

2024年9月9日 / 最終更新日 : 2024年9月8日田中洋平馬券力アップ

『良血馬をねじ伏せたマイネルチケットに注目！』田中洋平

日曜日（9/8）の中京３レース、

ダノンバラード産駒のマイネルチケットが勝利。

このレースは７頭立てと少頭数でしたが、

１番人気はラトラースで単勝１．２倍でした。

このラトラースの前走の新馬戦は、

超ハイレベルのメンバー。

１着　トータルクラリティ　→新潟２歳Ｓ１着

２着　ラトラース

３着　ゴッドヴァレー　→４着

４着　イサナ　→２着

５着　サディーク　→１着

６着　オーシンエス　→　３着

７着　ロードラビリンス　→１着

８着　ポンペルモ　→６着

９着　ベストファンタジー　→２着

10着　ニシノオーブ　→９着

ラトラースを除く９頭のうち、

次走で３着以内に入ったのは６頭。

さらに勝ち馬のトータルクラリティは、

Ｇ３の新潟２歳Ｓを勝っている。

それでいてラトラースのお母さんは、

阪神ジュベナイルフィリーズを勝っているローブティサージュ。

そりゃ単勝１．２倍になりますね。

しかし結果は以下の通り↓

１着　マイネルチケット（２番人気）

２着　シドニーホバート（４番人気）

３着　ラトラース（３番人気）

直線ではまずシドニーホバートが抜け出して、

それにラトラースが競りかけて一騎打ちの様相。

ほぼこの２頭で決着だと思ったのですが、

外に出したマイネルチケットが、

ラスト１００ｍぐらいのところからグイーンっと伸びて１着。

前には届かないだろうな、

という位置から伸びたのでビックリしました。

そんなマイネルチケットの父親を見てみると、

ディープインパクト産駒のダノンバラード。

ダノンバラードはＧ１勝ちはなく、

宝塚記念２着と皐月賞の３着があるだけ。

その他、Ｇ２のＡＪＣＣと、

Ｇ３のラジオNIKKEI賞を勝っています。

ディープインパクト産駒の後継種牡馬としては、

かなり物足りない成績なので、

なんで種牡馬になれたのかな？と思って調べてみたら、

けっこう波乱万丈な種牡馬生活を送っていました。

２０１５年　→　日高スタリオンステーションに入厩

２０１６年　→　トルコの馬主に買われてイタリアに移動して種付け

２０１７年　→　馬主はそのままでイギリスに移動して種付け

２０１８年　→　日高ＳＳで種付けした初年度産駒がデビュー

その産駒の質に注目したマイネル軍団の岡田繁幸総帥に買い戻される

２０１９年　→　ビッグレッドファームで種付け

うーん、移動が多くてなかなか大変そう。

岡田総帥に買い戻されたから、

マイネル、コスモの馬が多いわけですね。

ただ日本に戻ってからの産駒で出世しているのは、

フェアリーＳを勝ったキタウイングだけ。

マイネルチケットが、

この先、出世したら面白いですね。

それとダノンバラード産駒の買いどころを、

調べてみました。

◆芝

勝率５％　連対率１２％　複勝率２０％

単勝回収率８８％　複勝回収率８２％

◆ダート

勝率８％　連対率１４％　複勝率２４％

単勝回収率４１％　複勝回収率７７％

芝、ダートでみると、

ダートの方が成績が良いのですが、

芝は６５８回に対して、ダートは２１１回の出走機会。

父父ディープインパクト、

父がダノンバラードですから、普通は芝ですよね。

ということで、

芝のレースを距離別に見てみると、

１４００ｍ～１６００ｍが無双状態でした。

勝率７％　連対率１１％　複勝率１７％

単勝回収率１８８％　複勝回収率１１６％

ダノンバラード自体は１８００ｍ以上で活躍しましたが、

産駒は芝のマイルくらいが良いのかもしれません。

ちなみにマイネルチケットが勝利した

中京３レースも芝１６００ｍでした。

投稿者プロフィール

田中洋平

田中洋平（日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家）
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、２００９年に逃げ穴馬馬券術を紹介。２０１０年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、２０１２年にＫＫベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル６を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。