『新潟直線1000mに出走していた馬は買うな!』田中洋平
今年の夏も終わりに近づき、
8月31日、9月1日の週で、
今年の札幌と新潟の開催も終わります。
そうなると、
いよいよ秋にのG1に向けて、
色んなトライアルレースが始まりますね。
それはそれで楽しみなのですが、
もうすぐ終わる新潟開催と言えば、
やはり代名詞とも言える新潟直線1000mでしょう。
ミルファームの多頭出しや、
開幕週の内枠の進路取りなど、
話題が絶えない個性的なレースですよね。
そんな新潟千直ですが、
出走馬の次走成績はスゴイことになっています。
勝率4% 連対率10% 複勝率14%
単勝回収率59% 複勝回収率69%
単勝回収率がかなり低いので、
期待されているよりも馬が走っていない。
とは言っても、
夏のローカル開催+特殊なレースに出走している馬なので、
少し能力が足りない馬が多いのも事実です。
では次に次走レースを分類してみましょう。
◆前走が新潟千直→今回も新潟千直
勝率6% 連対率14% 複勝率19%
単勝回収率97% 複勝回収率81%
◆前走が新潟千直→今回は新潟千直ではない
勝率3% 連対率7% 複勝率11%
単勝回収率40% 複勝回収率63%
このように前走で新潟千直を走っていた馬が、
今回も新潟千直に出走すれば、狙えそうな成績です。
しかし今回が新潟千直ではない場合、
まったくダメな成績になります。
やはり特殊なコースなので、
新潟千直でしか輝けない馬も多いのでしょう。
さらに次走が新潟千直ではない馬の
今回の人気別の成績をご覧ください。
◆1番人気
勝率18% 連対率27% 複勝率36%
単勝回収率48% 複勝回収率54%
◆2番人気
勝率6% 連対率31% 複勝率44%
単勝回収率30% 複勝回収率81%
◆3番人気
勝率6% 連対率11% 複勝率11%
単勝回収率20% 複勝回収率17%
このような壊滅的な成績と回収率になっています。
次のレースで上位人気なるということは、
前走の新潟千直で好走している、
1~3着に入っているケースが多い。
しかし新潟千直に求められる能力と、
通常のレースで求められる能力は違うのでしょう。
さらにレースレベルの違いもあると思います。
夏のローカル開催が終わって、
秋になると夏休みから強い馬たちが復帰。
酷暑で頑張ってきた馬たちは、
なかなか太刀打ちできない、という構図です。
とにかく前走の成績欄が新潟千直の馬は、
今回が新潟千直ではない場合は、
前走の着順に関係なく評価を下げる。
または手を出さないのが吉でしょう。
最後にもうひとつ。
前走が新潟千直で8枠だった馬の次走成績、
やばいです。
勝率0% 連対率3% 複勝率6%
単勝回収率0% 複勝回収率27%
私が集計しているデータで該当馬が100頭ほどいますが、
この成績です。
新潟千直で最強に恵まれた8枠、
好走しようが凡走しようが、
次のレースが新潟千直でなければ、凡走します。
ぜひ参考にしてください。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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