『ノーザンファーム天栄を取り巻く調教師』高橋広治

 

こんにちは、高橋広治です。

 

よろしくお願いいたします。

 

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今の外厩競馬の屋台骨を支える存在が、ノーザンファーム天栄です。

 

NF天栄上がりの馬が勝たない日はありません。

 

まさにキング・オブ・外厩と言っていいほどのNF天栄。

 

そんな天栄に、結びつきの深い調教師を今回はご紹介いたします。

 

まず、近2年間のNF天栄馬での勝利数&出走数が多い調教師がコチラ↓

 

調教師 勝数/出走数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
(美)木村哲也 64/301 21.3% 33.6% 44.9% 79 86
(美)国枝栄 35/196 17.9% 30.1% 38.3% 110 85
(美)萩原清 34/170 20.0% 28.8% 39.4% 66 89
(美)藤沢和雄 28/128 21.9% 37.5% 49.2% 58 78
(美)手塚貴久 22/199 11.1% 21.1% 32.2% 53 58

 

こちらの5人が、他の調教師を大きく引き離しておりますので、実質この5人が、NF天栄における「神ファイブ」という事になるでしょう。

 

神ファイブの面子を見てみると、期待の若手から中堅どころ、そして美浦を代表する名伯楽まで。

 

ノーザンファームにに見込まれる事が、後の調教師人生を占うと言ってもいいかもしれませんね、特に美浦の場合は。

 

その中でも断トツに多い勝利数、出走数を誇るのが木村哲也調教師です。

 

彼が間違いなく神ファイブのセンターでしょう。

 

木村師の馬は人気馬であれば走ります。

 

単勝オッズ別10倍未満と、10倍以上に分けた表がコチラ↓

 

単勝オッズ 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
10倍未満 28.6% 44.2% 57.1% 97 93
10倍以上 2.4% 6.0% 13.1% 34 67

 

いかがでしょうか?

 

人気馬での信頼度はかなり厚いのに対して、穴馬はあまり期待できません。

 

これだけノーザンファーム馬がいるのですから、人気の素質馬がちょくちょくコケると、親分(ノーザンファーム)から愛想尽かされてしまうでしょうからね。

 

人気馬、素質馬の仕上げには細心の注意を払っておられるのでしょう。

 

まあ、だいたいNF馬というのはトレセンにいる事は少なく、圧倒的に天栄か、しがらきにいる事が多いのですが。

 

次に勝利数が多いのが、国枝栄調教師。

 

関東を代表する名トレーナー、またアーモンドアイ、かつてはアパパネで牝馬3冠を達成した、「牝馬の国枝」。

 

また先ほどの神ファイブの表でも単回値が100を超えているのは国枝師のみ。

 

人気になる事が多い天栄馬で単回値が高い事はまずありえません。

 

その観点から見ても、国枝師の名伯楽っぷりが伺えますね。

 

そんな国枝師の特徴としては、若駒をじっくりと丹念に育てる事。

 

見るからに柔和なオッチャンらしく、若駒に過度は負荷をかける事なく、レースに使いながらじっくり育てていく。

 

ですから、天栄の十八番である新馬戦の成績が芳しくないだけでなく、キャリア1戦、2戦めの成績がすこぶる悪いです。

 

国枝師管理馬のキャリア別の成績。

 

キャリア 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
~2戦 14.8% 38.9% 46.3% 35 62
3戦~ 19.0% 26.8% 35.2% 139 94

 

いかがでしょうか?

 

キャリア2戦までは取りこぼしも多いのがお分かり頂けたでしょう。

 

あのアーモンドアイも、新馬戦は2着に敗れておりましたし。

 

ですから国枝師管理馬は、キャリア2戦めまでは見送った方が良さそう。

 

同じ天栄上がりでも、調教師のクセが違うと馬券傾向も変わってくるのです。

 

木村師と国枝師のクセ、お分かり頂けたでしょうか?

 

ぜひ今後の参考にしてください。

 

まだ神ファイブが3人残っておりますが、続きは次回やりたいと思います。

 

今回の記事は以上です。

 

ありがとうございました。

 

 

投稿者プロフィール

高橋 広治
高橋 広治
データを駆使した戦略競馬の賢才
人と違う視点や切り口で競馬を分析することに長けている頭脳派。データ分析ソフト『TARGET』を使いこなして、周りがアッと驚く馬券術を生み出す。そのレベルは折り紙付きだ。