『NF天栄を取り巻く神ファイブの傾向と対策②』高橋広治
こんにちは、高橋広治です。
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前回、ノーザンファーム天栄に関わりが深い調教師という事で、5人の調教師(神ファイブ)をご紹介いたしました。
調教師 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
(美)木村哲也 | 21.3% | 33.6% | 44.9% | 79 | 86 |
(美)国枝栄 | 17.9% | 30.1% | 38.3% | 110 | 85 |
(美)萩原清 | 20.0% | 28.8% | 39.4% | 66 | 89 |
(美)藤沢和雄 | 21.9% | 37.5% | 49.2% | 58 | 78 |
(美)手塚貴久 | 11.1% | 21.1% | 32.2% | 53 | 58 |
この神ファイブのうち木村調教師と国枝調教師については前回詳しく触れましたので、今回は残る3人についての傾向と対策をやっていきたいと思います。
まず、萩原清調教師。
かってロジユニヴァースでダービートレーナーにもなった腕利きの調教師です。
萩原調教師の狙いは、前回紹介しました国枝調教師と全く逆。
国枝調教師は若駒をじっくり育てるので、キャリア0~2戦めの成績がすこぶる悪いため、キャリア3戦め以降の馬を狙うべきだとお伝えしました。
萩原調教師の場合は全く正反対。
キャリア2戦めまでの若駒を狙うのです。
キャリア2戦めまでと、3戦め以降の成績がコチラ↓
キャリア | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
2戦まで | 39.6% | 43.8% | 56.3% | 122 | 87 |
3戦以降 | 12.3% | 23.0% | 32.8% | 44 | 89 |
いかがでしょうか?
新馬含むキャリア2戦めまでの好走率、回収値が抜群ですよね。
次に年齢別の成績を見てみましょう。
年齢 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
2歳 | 42.3% | 46.2% | 57.7% | 114 | 76 |
3歳 | 27.3% | 36.4% | 47.3% | 94 | 90 |
4歳 | 11.6% | 20.9% | 27.9% | 54 | 73 |
5歳以上 | 6.5% | 17.4% | 30.4% | 30 | 108 |
いかがでしょうか?
2歳戦が一番良く、歳を重ねるごとに好走率も右肩下がりになっていくのがお分かりいただけるでしょう。
萩原調教師の天栄上がりはキャリア2戦までの馬、または2歳馬を狙うのが良さそうです。
次に関東を代表する名伯楽、藤沢和雄調教師。
まずお伝えしますが、天栄上がりの藤沢調教師の馬はそれだけで人気を被りやすく、馬券的妙味は基本的にありません。
そんな藤沢調教師の天栄馬の、性別の成績がコチラ↓
ブリンカー他 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
牡・セン | 14.5% | 28.9% | 41.0% | 43 | 72 |
牝 | 35.6% | 53.3% | 64.4% | 86 | 90 |
いかがでしょうか?
藤沢調教師は、馬優先主義を貫き必要以上に強い調教をせず、かと言って何もしないかと言われればそうではなく、乗り運動などの基礎体力作りは欠かしません。
その馬への柔らかな当たりが、特に繊細な牝馬にはうってつけなのでしょう。
その牝馬だけを抜き取って、ゲート先入れの奇数馬番と、ゲート後入れの偶数番を調べると、
馬番 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
偶数 | 42.3% | 69.2% | 76.9% | 112 | 106 |
奇数 | 26.3% | 31.6% | 47.4% | 50 | 68 |
いかがでしょうか?
馬にとってストレスの少ない後入れの偶数番のみを狙う事により、プラス回収になりました。
最後は手塚貴久調教師。
手塚調教師はフィエールマンで菊花賞、天皇賞〈春〉を制しております。
また最終学歴が慶應義塾大学という、異色の経歴の持ち主。
そんな手塚調教師の狙いめはズバリ、新馬戦。
新馬戦に限った成績がコチラ↓
クラス | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
新馬 | 34.8% | 52.2% | 73.9% | 124 | 102 |
いかがでしょうか?
天栄馬というだけで過剰人気になる新馬戦。
それを考えれば文句のない成績です。
天栄の十八番とも言える新馬戦でしっかり結果を出せる事は、天栄の信頼をしっかり掴んで離さない事にも繋がるのではないでしょうか?
今回紹介した天栄御用達の調教師のストロングポイントを、ざっくりですがまとめますね。
萩原清師 ・キャリア2戦まで
・2歳戦
藤沢和雄師 ・牝馬且つ、偶数番
手塚貴久師 ・新馬戦
以上になります。
今の競馬をときめく外厩の雄とも言えるノーザンファーム天栄。
その天栄を取り巻く神ファイブのクセを見抜く事によって、今の競馬を勝ち抜く術を身に付ける事は言うまでもありません。
今回の記事は以上です。
ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
投稿者プロフィール
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データを駆使した戦略競馬の賢才
人と違う視点や切り口で競馬を分析することに長けている頭脳派。データ分析ソフト『TARGET』を使いこなして、周りがアッと驚く馬券術を生み出す。そのレベルは折り紙付きだ。
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