『有馬記念2019の穴馬探し予想PART1』シベリアン
「有馬記念」の
穴馬探しをお届けします。
有馬記念は
12月22日(日)に
行われるグランプリレース。
今年は、近年最高の
豪華メンバーとなりました。
アーモンドアイもまさかの
参戦。盛り上がります。
なお、枠順抽選会が
19日(木)夕方に
今年も公開で行われます。
BSフジで生中継アリ。
早速、当レースの傾向を
お伝えしましょう。
【ポイント1】
「有馬で引退」する馬の
好走確率は?
→今年の有馬の大きな
特徴は「この有馬記念で
引退する予定」の馬が
多いことです。
有馬記念で引退予定=
目イチの仕上げだろう=
勝負気配が高そうと思わず
考えてしまいますが…。
そこで、
下記を診てください。
有馬で引退 複勝率21% 3.1.1.19
有馬で引退せず 複勝率19% 7.9.9.107
これは、近10年の
有馬記念の出走全馬の
「その有馬記念で
引退したか、
しなかったか」別の
成績です。
有馬で引退した馬は、
過去10年で24頭。
1年平均2~3頭。
いかに、今年の有馬が
引退予定馬がすごく
多い「異例の年」かが
よく分かります。
そして上記のように
「有馬で引退したか、
しなかったか」別の
成績は、ほぼ互角。
「有馬で引退」した馬の
ほうがアベレージが
若干いいくらいです。
ただ「引退レースの
有馬記念」で好走した
5頭には、ある共通項が
あります。
12年3着 ル-ラー 秋3走目(3・3)★ 2番人気
13年1着 オルフェ 秋3走目(2・1)★ 1番人気
14年1着 ジェンテ 秋3走目(2・4) 4番人気
17年1着 キタサン 秋3走目(1・3)★ 1番人気
17年2着 クイーン 秋3走目(4・7)★ 8番人気
(3・3)は前々走・
前走の着順です。
★=中山で勝った事が
有馬以前にあった馬です。
5頭の「共通項」は
下記のとおり。
▼有馬記念が秋3走目
→有馬を秋3走目で迎える
「ラスト出走に向けて
仕上げきるには丁度いい」
理想のローテをしっかり
経てきた引退予定馬ばかりが
好走しています
▼今秋の2走でも崩れずに
走ってきた
→引退間際だからといって
今秋の成績は落ちていない
引退予定馬が好走しています
▼中山での勝利経験が既に
あった
→中山適性を既に証明済だった
引退予定馬が好走しています
▼人気薄の引退予定馬が
好走するケースは少ない
→近10年で「人気薄で
好走した引退予定馬」は
クイーンズリングだけです。
「引退予定馬で穴狙い」は
基本的には厳しい?
穴狙いなら現役続行組から
選ぶのが確実でしょうか
ただ、これは過去の傾向。
今年の「該当馬」各々の
事情をかんがみる必要は
あります。
【ポイント2】
「凱旋門賞」帰りの
馬の取捨は?
→前走「凱旋門賞」出走馬の
有馬記念での近10年成績は
下記のように(1.0.1.2)。
さほど悪くありません。
11年 ヒルノダム 凱旋門10着→有馬6着
13年 オルフェー 凱旋門2着→有馬1着
14年 ゴールドシ 凱旋門14着→有馬3着
18年 クリンチャ 凱旋門17着→有馬15着
——————————
19年 キセキ 凱旋門7着→有馬?
19年 フィエール 凱旋門12着→有馬?
※14年ジャスタウェイのように
凱旋門賞と有馬記念の間に
別レースを挟んだ馬は除く
凱旋門賞の遠征疲れを
懸念する記事も多く
見られますが、
凱旋門賞と有馬記念は
ソコソコの間隔が空いて
いますから、立て直す
期間としては十分であり、
意外に体調面での懸念が
少なく出走できている事が
多いのかもしれません。
ちなみに好走した2頭は
いずれも「タフ」な素養の
ステイゴールド産駒でした。
タフだからこそ凱旋門賞→
有馬の連戦でも走れた、と
いうことかもしれません。
【ポイント3】
牝馬が弱いレースだが、
今の日本の競馬は
牝馬優勢だけに…
→有馬記念は基本的には
牡馬・牝馬がほぼ互角の
レースです。近10年の
性別成績は下記のとおり。
牡セン 複勝率19% 9.7.10.108
牝 複勝率18% 1.3.0.18
ただ、このアベレージを
額面どおりに受け取って
いいのか?とも思います。
というのも今の競馬は
大レース中心にとにかく
牝馬優勢。ディアドラ、
リスグラシュー、そして
アーモンドアイが海外G1を
優勝しましたし、国内でも
天皇賞・秋で2頭出走の
牝馬が1・3着。JCでは
1頭だけ出走の牝馬が2着。
牡馬混合の大レースでも
牝馬がまったく互角以上に
走っています。
有馬記念も最近はユルい
流れが増えましたから
牝馬でも駆けやすい下地が
整っているとも言えますし
世界でも牝馬強しの潮流は
もはや「標準モード化」。
有馬記念は中山2500mで
タフだから一流の牝馬でも
さすがに苦労するだろう…
と心配する必要は、もはや
皆無と言えましょう。
【ポイント4】
「ディープ産駒」に
鬼門のG1
→近10年の有馬記念での
産駒別成績を診てください。
ステイゴールド 複勝率39% 4.1.2.11
ネオユニヴァース 複勝率25% 1.1.0.6
キングカメハメハ 複勝率24% 0.2.3.16
ハ-ツクライ 複勝率23% 0.1.2.10
マンハッタンカフェ 複勝率13% 0.1.0.7
ディープインパクト 複勝率10% 2.0.0.18
10年間で出走数5超の
種牡馬を掲載しましたが
このようにディープ産駒が
大不振。2勝ともいずれも
上位人気馬でした。
(14年ジェンティルドンナと
16年サトノダイヤモンド)
ディープ産駒=瞬発力と
鋭いキレが持ち味ですが
スローで流れるケースが
増えたとはいえ、有馬で
好走するためには馬力も
必要なためディープ産駒が
苦しんでいるのでしょう。
有馬記念で強いのは、
すっかり有名な話ですが
ステイゴールド産駒。
有馬記念に限らずこの
時期の中山の芝中長距離で
強さを発揮する種牡馬です。
【ポイント5】
乗り替わりは
あまり不利ではない?
→近10年の有馬記念の
乗り替わりの有無別の
成績を診てください。
乗り替わり有 複勝率18% 3.5.5.58
乗り替わり無 複勝率20% 7.5.5.68
このように成績は互角。
大一番を乗り替わりで
迎えるような馬では
そもそも勝負気配的にも
低いかも…と思う必要は
無いという事でしょうか。
ただ、乗り替わり有の
全3勝中2勝は「今回は
乗り替わりでの騎乗だが、
以前にはその馬に乗った
事がある」コンビでした。
完全テン乗り馬の勝利は
2010年の一度だけです。
【ポイント6】
15・16番枠の馬が
連対ナシ
→近10年の有馬記念の、
馬番別成績を診てください。
01・02番 複勝率25% 2.2.1.15
03・04番 複勝率16% 1.2.0.16
05・06番 複勝率26% 1.3.1.14
07・08番 複勝率20% 2.1.1.16
09・10番 複勝率25% 2.1.2.15
11・12番 複勝率20% 1.1.2.16
13・14番 複勝率15% 1.0.2.17
15・16番 複勝率 6% 0.0.1.17
このように有馬記念は
15番枠・16番枠が
死に枠と化しています。
ひょっとすると、コレが
有馬最大のポイントかも
しれません(笑)。
ちなみに近20年でも
15・16番枠が馬券に
絡んだのは、1989年の
イナリワンと、昨年の
シュヴァルグランだけ。
小回り内回りをクルリと
1周半回ってくる、かなり
コンパクトなコース設定。
しかもスタート後すぐに
カープ。馬群もタイトに
なりがちですし、近年は
スロー多発中です。
ですのでこのレースの
外枠馬はなかなか内へ
入る機会がありません。
外を大きく回されながら
前半~中盤を進めざるを
得ないため、どうしても
勝負所で苦しくなって
しまうワケです。
上記データを診るかぎり、
14番枠までなら何とか
ガマンできるものの
15・16番枠になると
ダメ、というコト。
今年も、15・16番枠の
馬は推奨しません。
以上6点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。
PART2・穴馬結論編に続きます。
投稿者プロフィール
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高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。
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