『ステイヤーズS2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「ステイヤーズS」の
穴馬探しをお届けします。

次週末から
中山・阪神・中京の
3場開催が始まります。

ステイヤーズSは
12月5日(土)に
中山芝3600mで行われる
恒例のマラソン重賞です。

土曜施行ですので
さっそく、今年の
ステイヤーズSの
ポイントを記します。

 

 

 

【ポイント1】
京都か?
アルゼンチンか?

 

→当レースには
鉄板ローテがあります。

前走で京都大賞典か
アルゼンチン共和国杯を
使ってきた馬が、すごく
よく走るのです。

近10年の前走別成績を
診てください。前走で
京都大賞典、または
アルゼンチン共和国杯を
使ってきた馬が30頭中、
17頭を占めています。
しかも7勝マーク。

 

アルゼンチン 複勝率25% 6.1.5.36
京都大賞典  複勝率46% 1.3.1.6
——————————
G3重賞   複勝率 0% 0.0.0.10
オープン特別 複勝率21% 2.2.0.15
条件戦    複勝率22% 1.4.3.28

 

京都大賞典・
アルゼンチン共和国杯を
使った馬の「次走」は
ジャパンCや有馬への
転戦を想起しがちですが
「名より実を取る」的な
ステイヤーズSへの転戦の
ローテーションこそが
じつは、好結果頻発の
黄金ローテなのです。

京都大賞典・
アルゼンチン共和国杯を
100%本気勝負ではなく
叩き台的に使った馬が、
ステイヤーズSで勝負に
出て奏功したケースが
目立つ印象。もちろん、
その最たるケースは
アルバートでしょう。

ただ上記アベレージを
診ると分かるとおり、
前走アルゼンチン組は
複勝率で突出している
ワケではありません。
アルゼンチン組からの
「取捨選択」の作業は
肝要になります。

 

 

 

【ポイント2】
逃げると
意外に苦しい

 

→開幕週の施行、かつ
超スローペース必至の
レースですから逃げ馬が
有利と考えがちですが
そうではありません。
近10年の「逃げた馬」は
(0.1.1.12)と低調。

近年の冬の中山の
開幕週の芝コースが
前有利になっていない
ケースが多いこと、
前にいると2周走る
あいだ、ずっと後続に
マークされ続けて
物理的に苦しくなる
ことなどから、決して
逃げ馬に「有利」な
レースではありません。

 

 

 

【ポイント3】
ステイヤーは、
やっぱり「小型」

 

→長距離戦でめっぽう
強かった名ステイヤー・
ライスシャワーは
430~440キロ台で
常に走っていた小型馬。

人間の
マラソンランナーでも
小型の体のほうが
長距離戦では有利です。
ですから当レースも、
下記のように馬格が
小さいほどアベレージが
良好です。

 

479キロ以下  複勝率28% 7.7.4.46
480~499キロ 複勝率22% 1.2.5.29 
500キロ以上  複勝率11% 2.1.1.33
(近10年の馬体重別成績)

 

 

 

【ポイント4】
リピーターレース

 

→小回り内回りを2周する
独特の性質のレースゆえ
「リピーター」の好走が
多いのも特徴です。

 

トウカイトリック
   06年2着、07年4着、09年4着、
   11年3着、12年1着、13年3着
ネヴァション
   07年2着、10年3着、12年5着
ファタモルガーナ
   12年2着、14年2着
デスペラード
   12年3着、13年1着、14年1着
アルバート
   15年1着、16年1着、17年1着
   19年2着
ファタモルガーナ
   12年2着、14年2着、16年2着 
プレストウィック
   16年4着、17年3着 
モンドインテロ
   16年6着、18年3着、19年1着

 

 

 

【ポイント5】
関西馬が、
よく穴をあけるレース

 

→近10年の東西所属別・
成績を診てください。

 

関西馬 4.8.5.46 複勝率27%
関東馬 6.2.5.63 複勝率17%

 

関西馬が優勢ですが、
特に「穴」を多くあけて
いるのは、関西馬です。

近10年で7番人気以下で
3着以内に好走した穴馬は
ぜんぶで5頭いましたが
すべて関西馬。

 

11年 トウカイト 3着 12番人気 関西馬
12年 トウカイト 1着 8番人気 関西馬
13年 トウカイト 3着 7番人気 関西馬
15年 カムフィー 2着 7番人気 関西馬
19年 エイシンク 3着 11番人気 関西馬 

 

 

上記「近10年」以前の
2008年も6・11番人気で
1・3着に快走した2頭は、
ともに関西馬でした。

また、2009年にも
13番人気の関西馬が
2着に快走しています。

関西馬の出走頭数が
極端に多いレースという
ワケではありません。
むしろ関東馬のほうが
出走数は多め。

にもかかわらず、馬券に
絡む馬も穴を出す馬も、
関西馬が多いのです。
穴党は、まずは関西馬の
ラインナップにご注目。

 

 

 

以上5点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。