『新潟千直のような特殊コースを馬券に活かす考え方』田中洋平
新潟直線1000メートル。
スタート後、内の荒れた馬場を避けて、
荒れていない外側にブワーッと馬が寄って行く、
新潟競馬場の名物レースですね。
そのまま真っすぐキレイな馬場を走れる外枠が有利で、
内枠の馬は外に向かって斜めに走るので、走行距離が長くなります。
つまり外枠有利で、内枠が不利。
しかも圧倒的に。
JRAのコースの中で、
このコースがもっとも枠順が勝ち負けに影響しているのではないか、
と私は思います。
直近5年の枠順別の成績はこの通り↓
1枠と8枠の成績の差が、本当にヒドイですね。
能力の高い馬でも1枠に入れば苦戦が強いられ、
反対に少し能力の足りない馬でも、8枠に入れば押し切れる。
それくらいの差が、枠の内外だけで生まれる。
私がもし厩舎スタッフだったら、
担当馬が1枠に入った場合は「終わった…」と暗い顔になるのは確実。
反対に8枠に入ったら「よっしゃ!」と小躍りするでしょう。
このクラスではちょっと能力が足りないけど、
外の6~8枠に入ってくれれば、3~5着くらいには来れるかも!
そうすると賞金を稼げる。
「普通のコースだと、こうは行かないからなー」
新潟千直に出走する馬の中に、
こんな思惑でエントリーしている陣営も多いかと思います。
反対にマジで勝ちに行ったのに、
内枠に入って惨敗してしまったという馬も当然いる。
この馬の次走を狙うのはどうなのか?
今回はここにフォーカスしてみたいと思います。
前走不利からの復活。
これは競馬予想でちょっとトレンドになっている雰囲気。
例えば前走出遅れた馬をチェックしておいたり、
前走レース中に挟まれるなどの不利があった馬をチェックしておく。
基本、人気を決めるのは前走の着順なので、
不利が理由で13着に敗れた馬でも、今回ノーマークになることもある。
普通に走っていたら勝ち負けできた馬なのに。
でもバレバレの不利が目立つケースはダメ。
理想は4~6番人気くらいのちょっと地味目の馬が、
地味に不利を受けて、地味に8~10着くらいに負ける。
しかも着差は少なくて、
上がり3ハロン3位くらいの脚を使っていたら、
この部分で能力があることは確認できる。
ただ全体的に地味なので、次走で人気になりにくい。
という感じでしょうか。
競馬新聞でのみ予想するライトファンには分からない情報なので、
これはやり方次第では大きく化ける予想方法です。
色々と探ってみる価値はありますね。
少し話が逸れたので、本題に参りましょう。
新潟千直で不利があった馬を狙う条件はこの2つ。
1、前走新潟1000メートルで1~4枠
2,前走4角7番手以内
ちょっと扱いにくいのが2つ目の条件で、
JRAホームページの出馬表には、新潟千直の通過順位は記載されていません。
しかしTARGETだと、通過順位を見ることができます。
つまり1~4枠に入って長い距離を走らないといけないのに、
前めのポジション(7番手以内)を確保できているということは、
他の馬より速く走っているということ。
普通に脚が速い。
という解釈でOKでしょう。
そして2つの条件をクリアした馬の成績がコチラ↓
新潟千直で内枠に入ったけど頑張った馬。
その馬の次走を狙うという作戦です。
次走は新潟千直でも、他のコースでもOKなのでお間違えなく。
ぜひ参考にしてください。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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