『日本ダービー2021の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「日本ダービー」の
穴馬探しをお届けします。

日本ダービーは
5月30日(日)に
行われる、競馬の祭典。

今年の3歳馬7398頭の
頂点を、決します。

さっそく、当レースの
ポイントをお伝えします。

 

 

【ポイント1】
皐月賞の「着差」から
ダービーを考えると…

→皐月賞で、勝った
エフフォーリアが
2着タイトルホルダーに
付けた着差は「3馬身」。

じつは、皐月賞で
勝ち馬が2着馬に
3馬身以上の着差を
付けたのは2011年の
オルフェーヴル以来。

ただ、その年の皐月賞は
震災で東京施行でした。

中山施行の皐月賞で
言えば、じつに1994年の
ナリタブライアン以来の
「快挙」だったのです。

そして、その2年…
1994年・2011年の
ダービーは下記のような
結果になりました。

 

1994年
1着 ナリタブライ 皐月で2着に3馬身半差
2着 エアダブリン 皐月賞不出走
3着 ヤシマソブリ 皐月賞不出走

2011年
1着 オルフェ-ヴ 皐月で2着に3馬身差
2着 ウインバリア 皐月賞不出走
3着 ベルシャザ- 皐月賞11着

2021年
1着 エフフォーリ 皐月で2着に3馬身差
2着 ?
3着 ?

 

このように両年とも
皐月賞馬がダービーも
勝って、2冠達成。

注目は、両年とも
2着に皐月賞不出走馬を
連れてきたコトです。
1994年は3着馬も
皐月賞不出走でした。

要は、皐月賞で1着馬と
2着馬に3馬身以上の差が
付いた=皐月賞の中では
一旦勝負付けが済んだ=
ダービーでは、皐月賞に
不出走だった「未知」の
馬が割り込んで台頭した、
というコト。

この法則だけで考えれば
今年のエフフォーリアの
相手は、皐月賞不出走の
別路線組となりますが…
果たしてどうでしょうか。

 

 

【ポイント2】
今年の3歳牡馬戦線の
ポイントは…

→エフフォーリアが
現時点の「王者」に
ついている、今年の
3歳牡馬クラシック戦線。

ここまでの特徴は、
共同通信杯上位組の
その後の活躍が顕著な
コトでしょう。

今年の共同通信杯の
上位組の「その後」を
改めて確認します。

 

1着★エフフォーリ →皐月1着
2着★ヴィクティフ →スプリング1着、皐月9着
3着★シャフリヤー →毎日1着(皐月出走せず)
4着 キングストン →青葉2着(皐月出走せず)
5着★ステラヴェロ →皐月3着

(★=ダービー出走予定馬)

 

説明の要はナシ。
素晴らしい活躍ぶりです。

逆にココへ来て、やや
尻すぼみ気味なのが
ホープフルSの上位組。
こちらも「その後」を
診ておきます。

 

1着 ダノンザキッ →弥生3着、皐月15着
2着 オーソクレー →出走ナシ(骨折)
3着★ヨ-ホ-レイ →きさらぎ2着、皐月5着
4着★タイトルホル →弥生1着、皐月2着
5着 シュヴァリエ →若葉2着、皐月11着

 

タイトルホルダーという
「展開がハマれば」的な
個性派は輩出したものの
全体的にやや低調傾向。
G1ですが、メンバーの
質的には共同通信杯より
薄かった、と診るのが
正解でしょう。

マイルですが朝日杯組の
その後も診ておきます。

 

1着 グレナディア →ファルコン2着、NHKマ3着
2着★ステラヴェロ →共同5着、皐月3着
3着 レッドベルオ →皐月8着
4着★バスラットレ →NZT1着、皐月中止
5着 ブルースピリ →出走ナシ(休養)

 

ステラヴェローチェが
朝日杯では2着に快走。
つまりこの馬の履歴では、
G1で2着・3着だったのに
G3の共同通信杯で5着と
いう「格の逆転現象」が
起きているワケです。

これもまた、今年の
共同通信杯のレベルが
高かった一つの証と
言えるのでしょう。

ズバリ、今年は
共同通信杯上位組に注目。
大きなキモと診ています。

 

 

【ポイント3】
今年は
桜花賞2着馬が出走

→桜花賞2着馬の
サトノレイナスが
オークスに出走せず
ダービーに挑戦する
コトになりました。

日本ダービーで
牝馬は、近30年まで
振り返っても3頭しか
出走していません。

1996年、ビワハイジ。
2007年、ウオッカ。
2014年、レッドリヴェ-ル。
ウォッカは優勝。
他2頭は大敗。

サトノレイナスの
里見オーナーも、
管理する国枝師も、
ダービーは未勝利。
少しでもチャンスが
あるなら牝馬でも…と
いう事なのでしょう。

たしかに、昨今の
牝馬大優勢の情勢を
鑑みれば、牡馬相手でも
チャンスありとは
思いますが…

1つ気になるのは、
前述の牝馬3頭はすべて、
ダービー前の時点で
「G1馬」だった点。

サトノレイナスは
まだ「G1」はおろか
重賞さえ勝っていません。

つまり馬の格的には
今回は、前述3頭以上に
「大きなチャレンジ」と
いえるワケです。

しかもルメール騎手で
過剰人気になるのなら…
半兄は昨年のダービーで
11着に大敗しましたし、
「押さえ評価」が
妥当なのかもしれません。

 

 

【ポイント4】
ディープvsハーツクライ

→先週のオークスの項で
ハーツクライ産駒の成績が
悪いことを記しましたが
ダービーでは違います。
(1.3.0.10)連対率29%。
ディープの(6.3.3.30)、
同21%を上回っています。

複勝率で診ると両者とも
29%でまったくの互角。

そして両産駒で近10年の
好走馬30頭のうち16頭を
占めます。父系的には、
完全に2強対決の趣です。

 

 

【ポイント5】
栗東Cウッド組が
意外に振るわない

→近5年の日本ダービーの
最終調教「場所別」の
成績を診てください。

 

栗東坂路   複勝率25% 4.0.2.18 複回収率93%
栗東Cウッド 複勝率12% 0.3.1.30 複回収率26%
——————————
美浦坂路   複勝率 0% 0.0.0.2  複回収率0%
美浦ウッド  複勝率15% 1.1.2.23 複回収率151%
——————————
ポリトラック 複勝率33% 0.1.0.2  複回収率70%

 

栗東Cウッド組の成績が
意外に振るいません。
近5年で未勝利。しかも
馬券に絡んだ4頭すべて、
4番人気以内でした。

逆に好調なのが、同じ
栗東追いの馬でも坂路組。
5年で4頭のダービー馬を
出しています。

2018年は5番人気の
伏兵級ワグネリアンがV。
2019年は12番人気の大穴・
ロジャ-バローズが見事に
勝ちました。さらに昨年も
伏兵ヴェルトライゼンテが
10番人気で3着に激走。

「関西馬で妙味狙い」と
お考えの場合、当項目に
着目して頂くのも一興かも
しれません。

 

 

【ポイント6】
1800m重賞実績馬が
よく好走する

→前述の「今年は特に
共同通信杯組に注目」と
通じる内容ですが…

ダービーは、マイルや
1800m戦で求められる
スピードや機動力も
活きやすいレースです。

だからなのでしょう。
特に近年のダービーでは、
「マイル重賞」または
「芝1800mの重賞」で
既に連対した実績を持って
いた馬が、よく走ります。

近5年でも
下記のように好走15頭中、
9頭(★印)が該当。

つまり近年のダービーで
好走した馬の約3分の2が
「マイル重賞」または
「芝1800mの重賞」の
連対馬なのです。

 

16年1着馬
16年2着馬 ★
16年3着馬 ★
17年1着馬
17年2着馬 ★
17年3着馬
18年1着馬 ★
18年2着馬 ★
18年3着馬
19年1着馬
19年2着馬 ★
19年3着馬
20年1着馬 ★
20年2着馬 ★
20年3着馬 ★

 

 

【ポイント7】
「乗り替わり」馬が
まったく勝っていない

→ダービーは
乗り替わり馬が全く
勝てないレースです。
1986年以降で診ても
(0.9.9.178)。

一昨年の優勝馬・
ロジャーバローズにしても
前走の京都新聞杯から
浜中騎手にきっちり
手綱が託されていました。

究極のガチンコ勝負の
ダービー。少しの隙でも
命取りになります。勝つ
ためには、馬と鞍上の
「信頼感」がいつも以上に
大切となってくるワケです。

 

 

以上7点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。