『函館記念2021の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「函館記念」の
穴馬探しをお届けします。

函館記念は
7月18日(日)に
函館芝2000mで行われる
G3ハンデ重賞です。

さっそく当レースの
ポイントをお伝えします。

 

 

【ポイント1】
前走「巴賞」連対馬が
全く連対しない

 

→函館記念における、
大切なポイントです。

ともあれ、近10年の
函館記念における
「前走」別の成績を
診てください。

 

新潟大賞典 複勝率25% 0.1.1.6
エプソムC 複勝率31% 2.1.1.9
目黒記念  複勝率25% 3.0.0.9
GIレース 複勝率20% 0.1.2.12
鳴尾記念  複勝率27% 2.0.1.8
巴賞    複勝率15% 1.5.2.46 
準オープン 複勝率13% 0.0.1.7

 

このように、前走で
巴賞を使った馬の成績が
あまり良くありません。

巴賞=函館記念における
重要なステップ戦。

しかし、その巴賞を
使ってきた馬が肝心の
函館記念で、あまり
好走していないのです。

たしかに一昨年は
巴賞組が函館記念で
ワンツーしました。

珍しい現象でしたが
ただ、その2頭は巴賞で
9着・12着でした。

つまり、巴賞で凡走した
馬だったのです。

じつは、
函館記念で好走した
「前走巴賞組」=
その巴賞での成績が
悪かった馬ばかり。

下記を診てください。

 

★近10年の函館記念で
 好走した「巴賞組」8頭の
 巴賞での着順

 12年2着イケトッ 前走巴賞5着
 12年3着ミッキー 前走巴賞6着
 13年2着アンコイ 前走巴賞8着
 16年2着ケイティ 前走巴賞6着
 16年3着ツクバア 前走巴賞3着
 19年1着マイスタ 前走巴賞9着
 19年2着マイネル 前走巴賞12着
 20年2着ドゥオー 前走巴賞6着

 

このように函館記念で
馬券圏に好走した
前走巴賞組=すべて
巴賞で連を外していた
馬ばかりなのです。

ですから、逆に
巴賞で連対してきた馬=
函館記念では、まったく
好走していないという事。

近10年の函館記念で…

★巴賞で連対した馬    0.0.0.14
★巴賞で連対しなかった馬 1.5.2.32

 

このようになります。

「巴賞組」に関しては
巴賞で好走しなかった
馬のほうが可能性が
まだあるというコト。

「巴賞→函館記念」の
レース間隔は中1週と
短く設定されていますが
いくら滞在競馬とはいえ
オープンの巴賞を使うと
体力の消耗も大きく、
そこからわずか中1週で
迎える本番の函館記念で
体調的に厳しくなる面が
あります。

ゆえに巴賞を叩き台的に
適当に走って負けてきた
馬ならまだしも、巴賞で
マジメに走って好走して
エネルギーを使ってきて
しまうと、肝心の本番で
かなり怪しくなる…と
いうコトなのでしょう。

 

 

【ポイント2】
当レースのハンデの
特徴は…

 

→近10年のハンデ別の
成績を診てください。
大差のない成績に
見えますが、軽すぎたり
重すぎたりの「極端」な
ハンデが付いた馬はほぼ、
勝っていません。

 

53キロ以下 複勝率19% 0.4.1.22
54キロ   複勝率23% 4.1.2.24
55キロ   複勝率21% 2.1.4.26
56キロ   複勝率15% 3.2.1.34
57キロ超  複勝率18% 1.2.2.23

 

 

【ポイント3】
穴は「ロベルト」が
連れてくる
じつは昨年も…

→函館記念は昔から
「父がロベルト系の
馬がよく走る」と
言われていました。

要パワーの洋芝。
小回りで多頭数ゆえに
ペースが早く上がりがち。
以上の2点が効くのか、
馬力自慢のロベルトを
父系に有している馬が
滅法強かったのです。

近年は父ロベルト系の
馬の数じたいが減少。

それに伴い好走頭数も
減りましたが、それでも
当レース好走の穴馬の
血統を診ると父方 or
母方にロベルトを有する
馬がまだまだ多く快走中。

近10年の当レースで
3番人気以下で馬券圏内に
好走した26頭のうち
下記10頭がロベルト系統を
含有していました。

該当馬が多くないことを
かんがみれば、注目に
値する現象でしょう。

 

11年1着馬   父ロベルト系 4番人気
11年2着馬   父ロベルト系 12番人気
12年1着馬  母父ロベルト系 4番人気
12年2着馬   父ロベルト系 8番人気
15年2着馬   父ロベルト系 10番人気
15年3着馬  母父ロベルト系 7番人気
16年1着馬 母母父ロベルト系 3番人気
17年3着馬   父ロベルト系 7番人気
18年3着馬 母母父ロベルト系 13番人気

 

また、昨年は13番人気で
2着激走のドゥオーモが
母父母にロベルト含有。

対象馬が少なくなる中、
いわゆる「準・該当」の
ドゥオーモが走った事は、
まだまだ当項目=要注目と
いうコトではないか…と、
考えています。

 

 

【ポイント4】
とにかく
ヒモが荒れるレース

→当レースの
近10年の2着+3着の
20頭中、なんと18頭が
「7番人気以下」です。

 

11年2着馬  12番人気
11年3着馬  7番人気
12年2着馬  8番人気
12年3着馬  7番人気
13年2着馬  7番人気
13年3着馬  8番人気
14年2着馬  8番人気
14年3着馬  7番人気
15年2着馬  10番人気
15年3着馬  7番人気
16年2着馬  13番人気
16年3着馬  9番人気
17年2着馬  14番人気
17年3着馬  7番人気
18年2着馬  7番人気
18年3着馬  13番人気
19年2着馬  9番人気
19年3着馬  3番人気
20年2着馬  13番人気
20年3着馬  3番人気

 

さすがにこんな重賞は
ちょっと珍しい。
JRAの重賞で屈指の
「ヒモ荒れレース」と
認定したいと思います。

昨年は1着馬まで
荒れてしまいましたが、
ただ基本的に1着馬は
荒れないことが多め。
近10年1着馬の人気順は
4・4・3・2・3・3・
5・5・1・15です。

人気サイドの馬を軸に、
「ヒモ穴」へ流す馬券を
意識したいレースと
まずは認識しておくべき
一戦と言えるでしょう。

 

 

 

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。